Teclastからリリースされた14.1インチノートのF7S。上の画像のとおり、デザインとしてはよいのですが、CPUにエントリークラスのなかでも特に控えめな Apollo Lake N3350を搭載していることが惜しい。また、GearBestの7月3日時点の価格は299.99ドル(スマホアプリの場合)ですが、このクラスとしては割高感もあります。
Teclast F7Sのスペック
Teclast F7Sのスペックは以下となります。
CPU | Apollo Lake N3350 |
GPU | Intel HD Graphics 500 |
メモリ | 8GB DDR3 |
ストレージ | 128GB SSD |
ディスプレイ | 14.1インチ、IPS、解像度 1920 x 1080 |
WiFi | 2.4GHz |
Bluetooth | 4.0 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、Mini HDMI |
バッテリー容量 | 5000mAh / 7.6V |
サイズ(本体) | 33.40 x 22.40 x 1.17 cm、1.57kg |
OS | Windows 10 Home |
このクラスとしては頑張っている事項を黄色、コストカットしていると思える箇所をピンク網掛けとしています。
- 後述のF7 Plusとの差別化もあるかと思いますが、レスポンスがよいとは言えないApollo Lake N3350を搭載していることが悔やまれます。
- WiFiは5GHzには未対応。
- 重量は1.57kgと14インチとしては、やや重い。
F7の姉妹機としては、14.1インチでGemini Lake N4100を搭載するF7 Plusがあります。SSDはF7Sの128GBに対して、F7 Plusは258GB。GearBestの販売価格は、F7Sの約300ドルに対して、F7 Plusが約340ドル。CPUの相違とSSD容量の差は40ドル以上の価値があり、コスパとしてはF7 Plusが優位。
F7SのApollo Lake N3350と、F7 PlusのGemini Lake N4100では、Webサイトの画像表示などの軽めな動作でも相違を相違を感じます。このため、普通に動作可能なCPUの私の判断としては、Apollo Lake N3450以上としており、N3350のF7Sは動作に懸念があります。
私のN3350の使用感としては、Webの画像表示で引っ掛かりがあり、他のエントリークラスのCPUも同傾向ですが、Windows 10の更新などで負荷のかかっている状態では、CPUの使用率が100%となる時間帯が多くなります。
▼N3350とN3450の比較記事。
▼一方、このクラスでメモリ 8GBを搭載していることは評価すべき。
▲背面から、2280サイズのM.2 SSDスロットに簡単にアクセスできます。
外観と機能性
ディスプレイのベゼル幅をより狭く、厚みをより薄く見せる傾向のある、中国ブランドのPCですが、Teclastは特にその傾向が強いため、イメージ画像よりも差し引いてみる必要があります。なお、製品紹介にボディの素材の記載がないことから、プラスチック製と思われます。
▼バックライトなしの英語キーボードですが、変則的なキー配置は見当たりません。
▼タイトル下の画像のディスプレイ下のベゼル幅と、下の画像のベゼル幅が相応に異なっています。実機は下の画像よりも少し太いものと推定。
▼ポート類は、USB 3.0 x 2にMini HDMIと標準的。
まとめ
GearBestの販売価格は約300ドルですが、Apollo Lake N3350としては割高感のある Teclast F7S。スペック的には、Jumper EZBook X3が競合(Jumper EZBook X3、N3350搭載の13.3型ノートはM.2 SSDも増設可能。これで2万円ちょいとコスパ度も高い)。同価格帯としては、スペックが優位なCHUWI HeroBook Proのコスパ度がより優れています。
▼GearBestのPCサイトでは309.99ドルですが、スマホサイトでは299.99ドル。私の評価としては厳しいのですが、赤帯の右にある個数を参照すると、意外に売れているようです。
▼こちらはスペックが優位で価格も安い「CHUWI HeroBook Pro」。Banggoodのクーポン「BGCWSP9」の利用により 229.99ドル、7/6まで。
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