TeclastよりApollo Lake N3350を搭載する 13.3インチのエントリーノート「Teclast F6」がリリースされています。過去記事を振り返ってみると、2018年9月に Apollo Lake N3450(N3350より上位)の同名モデルを紹介していますが、細部を見ると仕様が異なり、同名の別モデル、あるいは派生モデルのようです。Teclastでブラックの製品は珍しく新鮮さを感じる一方、N3350搭載により レスポンスのモタツキなどに割り切りも必要です。
Teclast F6、N3350モデルのスペック
Apollo Lake N3350のエントリーモデルながらも、8GBのメモリと大きなタッチパッド、ディスプレイはもちろんIPSパネルと最近の傾向を踏まえています。
CPU | Apollo Lake (Celeron) N3350 |
GPU | インテル UHD グラフィックス 500 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB M.2 SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ、IPS、解像度 1920 x 1080 |
WiFi | 11b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、Mini HDMI、USB Type-C (データ専用) |
バッテリー容量 | 38Wh |
サイズ | 31.8 x 21.6 x 2.1 cm、1.2945 kg |
OS | Windows 10 Home |
私は、Apollo Lake N3350を搭載するPCとしては上記の「XIDU PhilPad」を所有し、同水準のレスポンスとなるGemini Lake N4020を搭載の「ASUS E210MA」を1週間ほど使用したことがありますが、以下のとおりレスポンスには割り切りが必要。
- エントリーPCのなかでも、特にWebサイトのブラウジングやWordなどのライトユース向け。
- というのも、高速タイピング時の文字反映の遅延もあり、また、Windows 10の更新時にシステムプロセスが稼働している際に、CPUの使用率が100%となる時間が上位の製品よりも長くなります。
- システムプロセスが稼働している場合には使用を中断したくなりますが、通常時のWebサイトの閲覧程度では普通に動作し、少なくとも Atom Z8350よりも快適です。
▼SSDの容量は128GBと大きくないのですが、背面から簡単にアクセスでき、市販の2280サイズのM.2 SSDに換装することができます。
▲▼SSDを換装する際に留意したいのが OSのクローン。以前にはフリーソフトでもOSクローン可能でしたが、現在(2021/3/13)では対応できず、クローンソフトを無料で配布している大手ブランドのSSDへの換装が無難です。
Teclast F6、N3350モデルの外観
Teclast、CHUWI、Jumper、BMAXなどの中国新興ブランドでは、シルバーやグレーのノートPCが多いなか、ブラックのボディは新鮮さも感じます。Teclastの製品はアルミ製ボディのものが多いのですが、本製品は樹脂製です。
▼Teclastの製品イメージ画像の場合、ディスプレイのベゼル幅や厚みを実機よりも狭く・薄くみせる傾向が強いのですが、それを差し引いてもディスプレイのベゼル幅は4mmと狭くなっています。
▲バックライトなしの英語キーボードですが、「英数・かなの切替」は以下のフリーソフト「Alt-IME」の利用により、スペースキー両隣のAltキーのワンタッチで行うことができます。
▼13,3インチで1.28kgと重量は標準的。Teclastの製品は共通して天板のロゴは小さく好感。
▼サイドや天板の丸みを見ると、やはり樹脂製です。USB Type-Cは映像出力を強調していないために、データ専用です。
▲ディスプレイ面は、2百万画素のWebカメラを装備しています。
まとめ
Teclastとしては価格を抑えるべく、Apollo Lake N3350、樹脂製ボディとしたように思える「Teclast F6」。約3年前にApollo Lake N3450を搭載する同名機種をリリースしており、紛らわしいのですが別モデルの扱いでしょう。非力なCPUであるため、Webサイトのブラウジングなどに限定するなどの割り切りが必要ですが、ブラックボディで価格重視なら、わるくはない選択肢です。
▼AliExpressでの販売価格は298.09ドル、クーポンの利用によりさらに数ドル安くなります。
▼こちらは参考表示の旧バージョンのTeclast F6
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