高性能で低価格のAMD Ryzen 5 3400Gを搭載するPCで、間違いなく最安の製品となるミニPC「Macans M1」の紹介です。エントリー構成のメモリ 8GB、SSD 128GBの場合のBanggoodのクーポン価格は 309.99ドル、2020年3月5日のBangoodの換算レートでは33,729円。Core i3-9300 相当のCPUを搭載するPCが、自作以上のコスパの高さです。
Macans M1のスペック
AMD Ryzen 5 3400Gを搭載する Macans M1。メモリとストレージの搭載量は、Banggoodにて販売のモデルですが、そのスペックは以下。
5月6日現在、文頭のとおり、Banggoodの該当ページのCPUが、いつの間にかRyzen 5 3400GからA10-8700Pに置き換わっています。文中はRyzen 5 3400Gのままですが、A10-8700Pとしての扱いとなります。
CPU | AMD Ryzen 5 3400G (4コア 8スレッド, 最大4.2GHz) |
GPU | Radeon RX Vega 11 |
メモリ | 8GB DDR4 最大32GB |
ストレージ | mSATA 128GB ,256GB、SATA SSDを増設可能 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB 2.0 x 2、HDMI、VGA、有線LAN |
サイズ | 19.8×19.8×5.3 CM、1.35Kg |
OS | Windows 10 プレインストール |
Macansなるブランドですが、私としては初めて耳にします。他の通販サイトで検索してもヒットせず、他の多くのミニPCと同様に、直販系の工場からOEM提供を受けたものであり、今後、異なるブランドで同モデルが数種類販売されるだろうと思われます。
Ryzen 5 3400Gの性能スペックレビュー&搭載モデル紹介【2020年】| 「Radeon RX Vega 11」はCPU内蔵GPUとしては性能が高いが、ゲームプレイには不向き!
▲GPU内蔵のAMD Ryzen 5 3400Gの性能ですが、10年以上もAMDのCPUを使用していない(AMDの情報に疎い)私としては、他サイトが頼り。上記の記事によると、インテルのCPUで価格帯が同じとなるのは Core i3-9300。Cinebench R20などのベンチマークスコアでは、Core i3-9300をやや上回っています。
▼私の感覚で掴みやすいように、モバイル向けの Core i7-8750H(中央)、Core i7-8565U(下)と、Geekbench 5のCPUベンチマークスコアを比較してみました。本来ならGPUも比較すべきですが割愛しています。
▲ざっくり言えば、AMD Ryzen 5の普段使いのレスポンスでは、Core i7-8750HとCore i7-8565Uの中間レベル。
ビジネス用途としては、Accessで余程ガリガリしない限りは、Core i7-8565Uでも快適な水準。AMD Ryzen 5は激しいゲームには不向きですが、Intel Graphicsよりも高性能であり、一般的には十分です。
SSDがより高速な、PCIe / NVMe 対応であればさらによかたったのてすが、SATAでの接続です。
外観と機能性
外観においては、いたってシンプルなものです。縦横 約20cmに厚みは5cm、重量は1.35kgと、ミニPCとしては大柄ですが、ほどよい冷却対応としては妥当なサイズ感でしょう。
▼背面は USB 3.0 x 4、HDMI、VGA、有線LAN。USB Type-cはありませんが、一般的には十分。また、前面パネルにも、USB 2.0が2つ備わっています。
▼想像ですが、前面パネルの斜めの模様の部分はパンチング加工され、冷気を取り入れるしくみかも。
▼他の写真と構成が異なるのですが、サイドにはパンチングがあり、こちらから排熱しているようです。ちなみに、他の写真ではパンチング加工が上下に2つあります。
Macans M1のコスパ度
メモリ 8GB、SSD 128GBの場合、クーポン価格 309.99ドル、33,729円の本製品(Macans M1 (Banggood))ですが、そのコスパ度はいかがなものか。ドスパラなどでもセット品が販売されていますが、Amazonで販売のCPU、ケースの単体とコスパ度を比較してみました。
▲CPU、ケースともに、より安いサイトもあるかと思いますが、合計すると約4万円。仮にメモリ、ストレージは余ったパーツで、OSは Yahoo! ショッピングの格安品(Win 7からWin 10 Proへ激安 千円でアップグレード。購入したライセンスと更新過程を画像で概説 )で済ませるとしても、合計 約4万2千円程度。
メモリ、ストレージセット、Windows 10 プレインストールの本製品のコスパ度の高さがわかります。
▼こちらは、私がおすすめのCore i7-8565Uを搭載する NVISEN Y-MU01。メモリ 16GB、ストレージ 256GBとMacans M1の倍となりますが、Banggoodでは、クーポン「BGAPRS」の利用により、385.99ドル(4/6まで)。前述のとおり、ベンチマークスコア・レスポンスはMacans M1が優位で、価格も安くなっています。
▲▼上記 NVISEN Y-MU01の実機レビュー
まとめ
高性能で低価格のAMD Ryzen 5 3400Gを搭載し、さらに中国の工場直販系ならではとなり、より価格を抑えた「Macans M1」。ミニPCとしては、Core i7-8750Uを搭載するハイエンド機もありますが(Core i7 8750H、PCIe SSD搭載のWin 10 Pro ミニPCが約550ドル。高コスパ・高スペックなEGLOBAL S200のスペックと特徴)、コスパの高さではダントツです。
▼やや割高ですが、同スペックの異なるモデルもあります。個別記事はこちら
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