今後の展開に期待していたXIDU社のノートPCですが、11.6インチ 2.5K 解像度の「PhilBook Pro」が300ドル台前半の価格でリリースとなりました。ディスプレイは360度回転機構付きのYOGAスタイルですが、スペック的にも競合機はJumper EZBook X1とTeclast F5R。価格的にはEZBook X1が優位ですが、全面メタル製の質感とディスプレイでは「PhilBook Pro」が大きくリード。今回はこの「PhilBook Pro」のスペックと特徴について記載します。
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PhilBook Proのスペックと特徴
先の記事「12.5型 2.5K タッチパネル搭載のWin 10 ノート、期待のXIDU Tour Proのスペックと特徴」で紹介のXIDU Tour Proとは異なり、PhilBook ProはAmazon USAでかなりの人気のPhilBook (YOGAスタイル 11.6型 Win 10 ノート、米国で人気のXIDU PhilBookのスペックと特徴)をスペックアップし、プラスチック製から全面メタル製に変更したバージョン。
PhilBookはAmazon USAにてASUSの端末以上の人気となっており、XIDU社の主戦場であるUSAとUKで人気沸騰すること間違いなしとみています。
そのスペックは以下となりますが、スペックにおいては、AliExpressとXIDU 公式サイトに記載の情報以外に、XIDU社から直接入手した事項も掲載しています。
- CPU : Apollo Lake J3355、2コア、最大 2.0GHz
- GPU : Intel HD Graphics 500
- メモリ : 6GB DDR3
- ストレージ : 128GB SSD
- ディスプレイ : 11.6インチ、IPS / タッチパネル、シャープ製、ノングレア、解像度 2560 x 1440、360度回転機構付き
- WiFi : 11a/b/g/n/ac
- ポート類 : USB 3.0 x 2、Mini HDMI、カードスロット
- サイズ : 277.9 x 199.3 x 16.25mm、1.09kg
- ボディは全面メタル製、キーボードはバックライト付き
やはり最大の特徴はディスプレイ。シャープ製が絶対的に優位とは言いませんが、安心のシャープ製に2560 x 1440の解像度、タッチパネルにYOGAスタイルと、11.6インチのYOGAスタイルで競合する Jumper EZBook X1とTeclast F5Rよりも確実に優位です。
CPUはApollo Lake J3350となり、以下の14.1インチ YOGAスタイルのPhilBook Maxと同じもの。
▼以下はApollo Lake J3355も含め、Apollo LakeのGeekbench 4のスコアですが、私の「ライトユースにて、遅いと感じることなく動作するか否か」の基準はApollo Lake N3450。Apollo Lake J3355の場合、Single-CoreのスコアはN3450よりも上ですが、Multi-Coreでは大きく差が開いています。
どちらかと言えば、Jumper EZBook X3やPhilPadに搭載されるN3350に近く(型番も近いため、J3355はN3350の派生モデル)、遅いと感じるか否かギリギリのライン。ただし、N3350はASUSやLenovoなどの大手メーカーのエントリーPCでも多く搭載されるため、一般的にはライトユースでは問題ありません。
▼こちらはPro版ではないPhilBookの個別記事。Proとなり質感・スペックともに大幅に向上。
外観と機能性
続いて、PhilBook Proのディスプレイ以外の特徴となる、質感の高い外観と機能性について確認します。
▼ベゼルが狭いことを特に強調していないとおり、ベゼルの太さは並み。
▲SSDの最大搭載容量は510GB(正しくは512GBかも)
▼ポート類はUSB 3.0 x 2に、Mini HDMIとカードスロット。競合するJumper EZBook X1とTeclast F5Rは、USB Type-CとMicro USBであるのに対し、USB 3.0が左右両サイドにあることはポイント高いです。また、11.6インチではMicro HDMIとする傾向が高いのですが、Mini HDMIであることも立派。Micro HDMIでは開口部が小さいために、ケーブルを接続すると不安定になります。
▲一方、Keyboard Lockがありますが、タブレットモードにした際のキーボードのロックは手動式であることが悔やまれます。
▼YOGAスタイルであり、タブレットモード、動画視聴モード、テントモードにもなります。もちろん、タッチパネルです。
▼キーボードはバックライト付き。指紋認証はありませんが、キーボードに変則的な配置・サイズのものはありません。
▼キーボード面も含めて全面メタル製のボディは、ヒンジの部分など全般的に造りがしっかりしているように見受けられます。
▼こちらもPhilBook Proですが、上記の画像とは異なる配色に見えます。ChuwiのPCと同様に、角度や照明の当たり具合により、色合いは多少変化するように感じます。
▼販促動画もリリースされました。
▲▼こちらは14インチのPhilBook Maxですが、その配色とデザインなど、PhilBook ProはMaxをそのまま小型化したようなイメージです。
▼競合するJumper EZBook X1、Teclast F5Rの個別記事はこちら
まとめ、価格情報
日本での販売・知名度は今後に期待のXIDU社ですが、USAとUKのAmazonではメジャーなXIDUですので、世界的には人気となりそうなPhilBook Pro。11.6インチ 2.5K 解像度で全面メタル製のボディも含め、日本で人気のJumper EZBook X1よりも私個人としては好みの製品です。
肝心な価格ですが、以下のとおり300ドル台半ばとなっており、Jumper EZBook X1やTeclast F5Rよりも高いのですが、2.5K 解像度・全面メタル製であることを考慮すると妥当な価格です。
▼2019年8月31日時点のセール情報。画像の価格は349.99ドルですが、自動付与の10ドルオフクーポンにより 339.99ドルに。
PhilBook Pro
▼XIDU オンラインストアでは、画像の価格は349.99ドルとなっていますが、クーポンコード「XIDU25」の適用により 25ドルオフの324.99ドル。
▼PhilPadのレビュー記事はこちら
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