国内外通販では、多くのサウンドバーが販売されていますが、今回レビューする製品は、Amazonで販売のOTIC サウンドバー。サウンドバーとワイヤレスサブウーファーがセットになり、総合出力 105Wの2.1ch、音声入力は 3.5mm AUX、光デジタル、HDMI、HDMI ARC、USBポート、Bluetooth(5.0)の5系統に対応しています。
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OTIC サウンドバー2.1ch ワイヤレスサブウーファー (Amazon)
製品の特徴
Amazonの製品紹介に記載の事項から抜粋です。冒頭に記載のとおり、サウンドバーとサブウーファーのセットですが、サブウーファーはワイヤレス接続となるうえ、5系統の音声入力、壁掛け用のネジ・プラグ、各種ケーブルも付属することが大きな特徴。
- サウンドバー出力 12.5W x 4、サブウーファー出力 65W、総合出力 115W、2.1ch
- 音声入力は 3.5mm AUX、光デジタル、HDMI、HDMI ARC、USBポート、Bluetooth(5.0)の5系統。Bluetoothにより スマホやFire TV Stickからワイヤレスで接続可能
- サウンドバーの使用状態を確認できる ディスプレイ付き
- 付属のリモコンとサウンドバー側面のボタンの双方で、電源オンオフ・入力モード・音量などの操作が可能
- 付属のリモコンで、映画モード、音楽モード、ニュースモード、ゲームモードに変更可能
- 音量調節は30段階
- 壁掛け設置用のネジ・プラグ、各種ケーブルが付属
▼音声入力は5系統。異なる接続方法で複数の端末を接続し、リモコン あるいは本体のボタンで接続元を切り替えることもできます。
▼出力は、サウンドバー出力 12.5W x 4、サブウーファー出力 65Wの総合出力 115W
▼BASSの量感はリモコンで調整可能です。
外観
続いて外観について記載します。サウンドバーの横幅は75cmとなり、私の部屋にある 40インチのテレビ、40インチのウルトラワイドモニターには程よいサイズ感。サウンドバーの両端と端子面以外はピアノブラック調の塗装となり、質感も確保しています。
付属品など
▼長辺の実測では 81.5 x 41 x 22 cmの大きな外箱。
▼裏面には6ヵ国語で特徴が記載されています。
▼上は薄いグリーンに白地のOTICのロゴ。
▼梱包の発泡スチロールの写真は割愛しましたが、本体・付属品の一式です。箱・梱包物ともに大きいため、開封にはそれなりのスペースが必要です。
▼付属品一式。電源アダプター、 3.5mm AUX・光デジタル・HDMIの各ケーブル、壁面への取付用のネジ(取付方法は説明書に記載されています)、リモコン、乾電池が付属しています。
▲説明書は6ヵ国語の構成。日本語は17ページ分となり、設置・接続方法、モードの切替など一通り網羅されています。
▼ケーブル類とリモコンを拡大。
電源アダプターのプラグの太さは、サウンドバー・サブウーファーで異なります。リモコンは、プロジェクターなどで同デザイン・サイズのものが多いのですが、OTICのロゴがあり識別しやすい。
本体
本体の外観について記載します。
▼サウンドバーは 75 x 76 x 7.6cm、サブウーファーは 16 x 25 x 34cmと大きなもの。サウンドバーは12.5Wの4スピーカーですが、照明の当たり具合で、右のスピーカーの様子がわかります。
▼音量・モードの状態などは、中央のディスプレイにて確認できます。常時点灯と思いきや、数秒で消灯し違和感はありません。
▼こちらは左右にゴム足のある設置面。両端・入力端子部分を除いて、ピアノブラック塗装です。
▼入力端子のある側から撮影。
▼入力端子部分を拡大。
左から HDMI、HDMI ARC、USB、Optical In(光デジタルケーブル)、AUX In。目隠しの横に電源端子。
▼製品の性質上、机上などで使用しない限りは 本体よりもリモコンでの操作がメインとなりますが、大きなボタンで操作性も良好です。
▼サブウーファーのスピーカー面。つい最近まで、こちらの2.5倍ほどの大きさのサブウーファーがあったのですが、これと比べるとコンパクトで軽量です。
▼本体とは自動的にワイヤレスで連携となりますが、リモコンの「SB PAIR」ボタンにより手動で接続することもできます。接続後は「INDICATOR」がブルーに点灯します。
▼サイズ感の確認用に、40インチのウルトラワイドモニター(innocn 40インチ ウルトラワイドモニター 実機レビュー。明るさ、Macの色合いとの相性も抜群、M1 MacBookに給電しつつのType-C出力も可能)の前に仮置き。
約1mのモニターに対して、サウンドバーの長さは 75cm。大きなモニター用としては、程よいサイズです。
▲高さはモニターとツライチとなるように設置しています。また、写真は未掲載ですが、2011年製の40インチ テレビの前に設置しても、ちょうどツライチとなり、画面を遮ることない絶妙の高さです。
▼このような設置はしないのですが、サブウーファーは16 x 25 x 34cmと大きなもの。
使用感
この一週間、スマホ、テレビ(通常の番組、Fire TV Stick)、パソコンに接続し使用しましたので、使用感などを記載します。さすがに、テレビやPCのスピーカーと比較すると段違いの臨場感があります。
Bluetooth 接続、サブウーファー接続
Bluetooth以外は有線で簡単接続のため、ここではBluetoothの接続について記載します。iPhone、Fire TV Stick、Android スマホ、Macを接続して使用しましたが、いづれも即接続できます。
Bluetooth
他の製品と同様に、Bluetoothの接続元を切り替える場合には、直前のBluetooth 接続元を解除し、異なるデバイスに接続する必要があります。
▼iPhoneでの接続状況。「SB-92JKF0」の装置名で認識されます。
▼Windows 11のPCへの接続。こちらも即認識しました。
▼Macとの接続
▼こちらは Fire TV Stcikに接続した状況。
サブウーファー
サブウーファーがワイヤレス接続であることが特徴の一つ。サウンドバーとともに、20分使用していないと自動的に電源が切れる仕様となり、サウンドバーはリモコンと本体で電源オンオフできるものの、サブウーファーの背面にあるLEDにて電源オンや接続状況を確認する必要があり、やや手間がかかります。
▼この1週間では重低音を多用する動画・音楽を再生しなかったのですが、サブウーファーの効果を感じにくかったのですが、以下の重低音のテスト動画で試したこところ、確実に機能していることを確認できました。
リモコン、本体ボタンの操作感
リモコン、本体のボタンの操作感は良好です。Bluetoothにより、スマホを接続することを目的としている方も多いと思いますが、リモコンではBluetooth ボタンが独立していることも、さりげないメリットの一つ。
また、外観の段落で記載しましたが、プロジェクターのリモコンは同様のデザインのものが多く、複数の製品を所有していると、どの製品のリモコンかわからなくなります。この点、本製品のリモコンは「OTIC」のロゴがあり、一目で識別できます。
なお、iPhoneのAmazon Musicでの確認ですが、Bluetooth 連携により リモコンでの曲送り・曲戻しにも対応しています。
音量、音質
音量としては、私が主に利用している六畳ほどの部屋では十分すぎるほど。具体的なコメントは以下です。
- テレビやPC、モニターに付属のスピーカーとの音質の差は明らか。映画やドラマの場合、環境音やセリフ(ニュースも含む)を聞き取りやすく、5.1chほどではありませんが、十分に迫力があります。特に、セリフを聞き取りやすいことが大きなメリット。
- Amazon MusicやYouTubeの音楽では、映画やドラマほどの効果はありませんが、中高音から低音まで メリハリがあります。
- 音量においては、Bluetooth、その他の接続で音量調節の段階は異なりますが(Bluetoothでは音量調節を上げる必要あり)、六畳の部屋で有線接続の場合、30段階の調節のうち、やかましくない範囲では 大きくとも15ぐらい。余力はまだまだあります。
- ただし、上記3の音量は、私の環境での光デジタルの接続の場合であり、BluetoothやAUXなど接続方法により異なります。私が接続した Android スマホのAUXでは、音量調節をかなり上げる必要がありました。
- 私は光デジタル接続のテレビ経由(テレビとFire TV Stick)をメインに利用していますが(古いテレビのため、HDMI ARCには未対応)、Bluetoothと光デジタルの音質の差は想像ほど大きくないように感じます。
- 「MUSIC」「MOVIE」「NEWS」「GAME」のモードは、それほど明確な相違を感じず。
- リモコンの接続先の切替は便利である一方(接続方法により、複数の接続先を切り替えできる)、切り替えが音声出力まで、1,2秒のタイムラグがあり、もう少し速いとありがたい。
- サブウーファーは、5.1chのアンプ用ほどの本格的なものではないため、迫力はひかえめですが(逆に言えば、家族などに気を遣う必要はない)、先述の動画テストでも確認のとおり、確実に機能しています。
まとめ
接続方法は5系統となるため、テレビでのHDMIあるいは光デジタルの接続をメインとして、必要に応じて スマホやPCなどに、リモコンで切り替えて使用することもでき、お手軽に音質向上を図るサウンドバーとしては程よい候補となる製品です。
サブウーファーの効果はやや控えめ(やかましくない、この控えめさもよいかも)となりますが、また、サブウーファーの背面から電源オンオフする必要があるものの、ワイヤレス接続となるため、電源ケーブルが届く範囲で、簡単に移動することもできます。
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