Amazon サイトを巡回していると、2023年12月17日現在、「タワーPC」のカテゴリーにて、中古・Amazon 整備済み品の「DellOptiPlex 3040」がベストセラー1位になっています。インテル 第6世代のCore i5-6500を搭載する製品ですが、ベストセラー1位であることが不思議だったため、スペック・実力などを確認しました。
ざっくり言えば、実力としては Alder Lake N100と同水準。N100のミニPCと比較すると コスパ度は劣りますが、DVD ドライブ付属、おまけ程度ながらもMS Office 付属ですので、一定の需要があることは納得。
Dell OptiPlex 3040、Amazon 整備済み品のスペック
「Amazon 整備済み品」とありますが、Amazonが整備した製品ではなく、「Amazon認定業者による検査・整備」であることに留意が必要です。販売元の「wajun」は多くの中古のPCを販売していますが、(私個人としての購入実績はないものの)多くのレビューコメントを参照する範囲では、良心的な販売店かと思います。
▼Amazon 販売ページでは、モニターセットなど、複数のモデル・セット品が販売されていますが、以下はDell 公式サイトを参照しつつのスペックです。オリジナルの製品はオプションが複数あるため、参考程度のスペックです。
CPU | Core i5-6500、4コア4スレッド |
GPU | Intel HD Graphics 530 |
メモリ | 16GB DDR4(?) SDRAM、2スロット |
ストレージ | 512GB SATA SSD |
WiFi | 11ac |
Bluetooth | 4.1 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB 2.0 x 4、HDMI、DisplayPort、VGA、有線LAN |
サイズ | 29 x 29.2 x 9.26cm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | スピーカー内蔵、DVD ドライブ内蔵、MS Office Home and Business 2019搭載 |
スペックの補足は以下です。
- Amazonのスペック欄にはDDR4 メモリとありますが、オリジナルの仕様では DDR3Lの2スロット。DDR4とDDR3の互換性はないのですが、Core i5-6500はDDR4 メモリに対応しています。どちらのメモリか不明瞭ですが、DDR3かと思います。
- ストレージのオリジナルはHDDですので、搭載のSSDは2.5インチ SATA SSD
- 同社(wajun)の他製品も概ね同様ですが、Windows 11に未対応のスペックの製品に Windows 11をインストールしています。このため、今後のWindows 11の更新時に更新できない可能性もあります。
- Dell 公式サイトを確認すると、スピーカー内蔵とありますが、システム音を出力する程度の簡易的な仕様でしょう。
- Amazonで販売の他の中古PCも含めて、MS Officeを搭載する製品が多々ありますが、Office自体を安価で販売している事例もあり、おまけ程度との認識です。
▼Core i5-6500の実力・Geekbench 6のCPU ベンチマークスコア(上の画像)は、2つめのAlder Lake-N N100と同水準。N100のミニPCは 2万円前後で販売されていることも多く、インテル 第8世代 モバイル向けのCore i5相当の実力となり、Excel / Accessなどのオフィスソフトでは キビキビと動作します。
▲▼N100のミニPCは、以下の記事・他で実機レビューしています。
まとめ
コスパの高さ、Windows 11を正式サポートの点では、Alder Lake N100にミニPCに劣ります。ただし、豊富なUSBポート(ただし、USB-Cは未搭載)、メンテナンスのしやすさ、おまけ程度ながらもMS Office付属が付属するため、Amazonでのタワー型PC ベストセラーは多少の疑問があるものの、一定の需要はありそうですね。
なお、2023年12月17日現在では、Core i5-7500 / 16GB メモリ / 512GB SSDモデルが 29,520円でタイムセールとなっています。
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