Celeron / Pentiumの後継としての位置付けの、インテル 第12世代 Alder Lake-Nを搭載するミニPC「MOREFINE M9」が、同社公式サイトとAliExpressにて販売されています。
Alder Lake N100を搭載するベアボーン、メモリ・ストレージ・OSのセットモデルが販売されていますが、2023年2月2日時点のAliExpress ベアボーンの円貨換算額は約26,000円(クーポン利用)。
MOREFINE M9のスペック
冒頭に記載のとおり、AliExpressでは ベアボーンとセットモデルが販売されていますが、セットモデルのOSはWindows 11ではなく、Windows 10 Proです。
CPU | 第12世代 Alder Lake N100 |
GPU | Intel UHD Graphics 24EUS |
メモリ | ベアボーン、DDR4 200MHz 最大 32GB |
ストレージ | ベアボーン、M.2 PCIe 3 SSD128GB〜1TB、2242サイズのM.2 SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 3.2 x 4、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 114 x 106 x 42.5mm |
OS | Windows 10 Pro |
AliExpressの製品情報では、CPUのAlder Lake N100のパフォーマンスについて、以下の記載があります。
- Jasper Lake N5105 / N5095と同水準
- 上記の一方、Jasper Lake N5105と比較し、20%増し以上のパフォーマンスとの記載もあり。
上の記事にて、Jasper Lake N5105を搭載するミニPC「Beelink U59 Pro」の実機レビューを行っていますが、N5105は Core i5-5200Uと同水準のベンチマークスコアと体感レスポンスです。
仮に20%増しとすると、Core m3-8100YやAMD Ryzen 3 3300Uあたりのパフォーマンス(以下のGeekbench 5のスコア一覧記事を参照)。Webで確認したところ、N100のGeekbench 5 シングルコアのスコアは700台後半となり、やはり実力的には Core m3-8100Y相当となり、モバイル向けの第6世代 Core i5には一歩及ばすの実力です。
機能、内部の構成
このクラス(エントリーとミドルレンジの中間あたり)のミニPCでは、2.5インチ HDD / SSDを増設可能な製品が多いのですが、本製品では 2242サイズのM.2 SSDの増設が可能です。標準装備の2280サイズ M.2 SSDほどに販売されている製品が豊富でないものの、Amazonなどの国内通販でも販売されています。
▼ボディはOEM製品でよく見かける一般的なもの。以下の画像を参照すると、少なくとも天板と底板は樹脂製、サイドも樹脂製ですね。
▲標準装備の2280 サイズのM.2.SSDはPCIe 3.0であり、読み書きともに2000MB/s前後と思われますす。
▼ポート類はUSB 3.2 x 4、HDMI x 2、有線LANの標準的な構成。USB Type-Cは未搭載です。114 x 106 x 42.5mmのサイズは、ミニPCとしては一般的。
価格、N5105 ミニPCとの価格差
AliExpressのMOREFINE 公式ストアでは、Jasper Lake N5105を搭載するミニPCも販売されており、ベアボーンの価格は 約27,000円と、N5105より20%増しのベンチスコアとなる本製品と同価格。MOREFINEの製品としては、本製品のコスパが高いのですが、以下の他社のN5105とのセットモデルとの比較では、PCIe SSD / SATA SSDの相違はあるものの、約1万円の価格差があり、MOREFINE M9のコスパ度の魅力は薄れます。
- MOREFINE M9のメモリ 8GB / M.2 PCIe SSD 512GBのセットモデル、AliExpressの価格は約 37,000円
- Beelink U59 Pro(N5105搭載)のメモリ 8GB / M.2 SATA SSD 500GBのセットモデル、Amazonの価格は 27,700円
▼こちらは競合する「TRIGKEY G4」。MOREFINE M9より安価です。
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