CPUに 8コア 16スレッドのAMD Ryzen 7 5700Gを搭載するミニPC「MINISFORUM X500」が販売開始となりましたので、スペックなどの詳細情報を記載します。MINISFORUMのXシリーズは、AMD Ryzenを搭載する同社のミニPCのハイエンドとなりますが、最小構成でメモリ 16GBに PCIe SSD 512GB、メモリ 32GBのバージョンを選択することもできます。
引用元
MINISFORUM X500のスペック
今回紹介の「X500」は以下の「X400」のアップグレード版の位置づけとなり、CPUがRyzen 7 PRO 4750Gから Ryzen 7 5700Gに変更となり、ボディは同一です。
MINISFORUM X400、デスクトップ向け Ryzen 7 PRO 4750G / Ryzen 5 PRO 4650G搭載のミニPCが正式販売に
▼9月4日現在の公式ストアで販売モデルの X500の詳細スペックは以下です。
CPU | AMD Ryzen 7 5700G、8コア 16スレッド 最大4.6GHz |
GPU | Radeon Graphics 8GB |
メモリ | 16GB / 32GB DDR4、最大 64GB(32GB x 2) |
ストレージ | 512GB PCIe SSD、2242 M.2 SATA SSDと2.5インチ SATA SSDを増設可能 |
WiFi | (WIFI6 AX200をサポート) |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | USB 3.1 x 4、HDMI、DisplayPort、有線LAN x 2、マイク |
サイズ | 154 ×153 × 62mm、0.95Kg |
OS | Windows 10 Pro |
上表はX400のスペックをベースに編集しましたが、CPUとGPU、メモリ・SSD搭載量以外ではサイズも含めて同一です。
▲▼X500実機でのベンチマークは、MINISFORUMさんより受領した情報により、上の記事にて詳細を記載しています。以下はGeekbench 5のCPUベンチマークスコアですが、Single-Coreは 1552、Multi-Coreは 7971と、X400のRyzen 7 PRO 4750Gよりも高スコアであることは当然として、Multi-Coreは 2番目の画像のM1 MacBook Air以上です。
▲▼大きなファンとヒートシンクが備わっています。私はMINISFORUMのミニPCを4台所有していますが、いづれも静音性に優れており、本製品も「静音」を謳い、天板とサイドの無数の通風孔など 冷却対応もしっかりしており、ファンの音量も特に問題ないかと思います。
▲標準装備の2280サイズ PCIe M.2 SSD以外に、2242サイズのM.2 SATA SSD、2.5インチのSATA SSD / HDDを増設することができます。以下はインテル CPUを搭載する製品ですが、X500と同じボディを使用していますので、ご参考。
2.5インチ SSD / HDDの増設・メモリの換装は、底板を外して簡単に行うことができますが、2242 M.2 SSDの増設はマザーボードを取り出す必要があります。
▼同ボディを採用のX400 / H31Gも同様ですが、電源スイッチのある前面にUSB ポートがないことに不便さを感じます。
価格情報
MINISFORUM 公式ストアでの価格情報です。出荷は10月上旬となりますが、2021年9月4日時点では予約販売の1万円オフキャンペーンを開催中です。メモリ 16GB / SSD 512GB版は 96,980円、メモリ 32GB / SSD 512GB版は 108,980円。メモリ・SSD・OSセットもありですが、私としてはベアボーンの販売にも期待しています。
▼競合製品は同社の「HX90」。CPUに AMD Ryzen 9 5900HXを搭載し、ベンチマークスコアは X500と同水準。ベアボーンの販売もあります(公式ストア、販売ページはこちら)
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