第10世代のCore i3 1005G1、NVMe SSDを搭載、Optane メモリ対応のミニPC「MINISFORUM X35G」。Indiegogo サイトでのクラウドファンディングを経てリリース予定です。先日、Ryzen 3 3300U搭載の「UM300」の実機レビューを行いましたが、20種類以上のミニPCを販売する専門ブランド「MINISFORUM」ならでは造りのよさを実感できる製品であり、今回紹介の「X35G」にも期待できます。
引用元
MINISFORUM X35Gのスペック
上の画像のとおり、メモリはスロット方式ではなく、8GB x 2のデュアルチャンネル対応のオンボードとなる「X35G」。その詳細スペックは以下となります。
CPU | Core i3 1005G1、2コア4スレッド、最大 3.4 GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB DDR4 3200MHz 16GB |
ストレージ | M.2 2280 NVME SSD (pcie3.0 4X)、M.2 2280 SATA SSD増設可能、2.5インチ SATA HDD / SSD増設可能 |
WiFi | WIFI6 AX200 |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | USB 3.1 × 2 ,USB 2.0 × 2 ,USB-C(フル機能)、有線LAN x 2、HDMI、Display Port |
サイズ | 136.5 × 121.5 × 40.5mm 、500g |
OS | Windows 10 Pro |
- CPUは第10世代 Ice LakeのCore i3 1005G1。公式サイトの説明に基づくと、第8世代のCore i3-8130U / Core i3-8145Uより高速で省電力とあります。
- メモリは高速な3200MHzの16GB。オンボードの8GB x 2のデュアルチャンネルを標準装備。デュアルチャンネルで統合チップの場合、GPU系のベンチマークスコアが向上します(MINISFORUM UM300のメモリを増設・デュアルチャンネル化、ドラクエベンチスコアは約25%アップ)。
- ストレージはNVMe対応のPCIe SSDを標準装備。公式サイト・本製品のプレゼンテーションシートによると、CrystalDiskMark v5のスコアは「Read 2550MB/s / Write 1258MB/s」。発熱を考慮してか、やや控えめのスコアです。ただし、Optane メモリに対応しています。
- 最近では珍しくなくなりましたが、OSはWindows 10 Homeではなく、Windows 10 Proをプレインストール。
上記3のOptane メモリですが、以下のパソコン工房の記事を参照すると、「OptaneメモリーはSATA接続のHDDやSSDを高速化するキャッシュメモリーという位置付け」とあります。BIOSにて有効化しますが、これによりHDDの場合には、ベンチマークスコアが恐ろしいほどに向上、SSDの場合にも効果を確認できるでしょう。
話題のインテルOptaneメモリーを導入してみた(パソコン工房)
▼映像出力可能なフル機能のUSB Type-Cをはじめ、豊富なポート類。Metal Frame designとあり、ボディはスチール、あるいはアルミ製。
ベンチマークスコア、内部の構成
公式サイトの以下の画像の赤枠より、Geekbench、Cinebench、CrystalDiskMarkのベンチマークスコアや、ヒートシンク、内部のSSDスロットなどの詳細を記載したPDFファイルをダウンロードすることができます(拡張子はPDFになっていないため、拡張子をPDFに変更すると参照できます)。
こちらのプレゼンシートより、ベンチマークスコアと内部の構成の抜粋です。ごく一部の抜粋ですが、3DMarkやCinebenchなど、多くのベンチマークスコアやシステム情報が記載されています。
▲プレゼンシートにGeekbench 5のCPUベンチマークスコアが掲載されていますが、手持ちの以下のミニPC実機との比較が上表です。製品紹介では第8世代のCore i3-8145U以上としていますが、Core i7-8565Uに匹敵するスコアとなっています。Core i7-8565UとPCIe SSDの使用感では、ExcelやAccessレベルではかなり快速。
▲▼上表で引用したミニPCの実機レビューはこちら。
- MINISFORUM UM300 実機レビュー、Ryzen 3 3300U搭載でベンチマークはCore i3-8145U以上、静音仕様のミニPC
- BMAX B4 Pro 実機レビュー、Core i3-8145UにPCIe SSD、Win 10 Proの快適仕様。4万円未満でメイン利用可能なミニPC
- 実機レビュー、Core i7-8565U搭載のミニPCベアボーン「NVISEN (EGLOBAL) Y-MU01」。PCIe SSD取付によりさらに快速に
▲▼銅製のヒートシンクを装備した冷却機構。UM300もかなりの静音仕様ですが、内部の造りのしっかりしている同社のミニPCのこと、冷却や静音性は十分なことでしょう。
▲▼M.2 2280 SATA SSDの増設は背面から。上の画像左の赤丸のネジを外してマザーボードのSSDスロットにアクセスする仕様。2.5インチ SSDの取付は、天板裏だと思います。
▼こちらはプレゼン用の動画。グレイの配色と相まって、オフィスでの使用にも違和感はありません。
まとめ
第10世代のCore i3 1005G1もさることながら、デュアルチャンネルの16GBメモリ、NVMe対応のPCIe SSDを標準装備でしかもOptane メモリ対応と、ミニPCとしてはハイエンドの「MINISFORUM X35G」に興味深々です。
コメント