先日、速報ベースでお伝えした、2.5K / 93.8°の広角 Web カメラ、デュアルスピーカー、デュアルマイクを装備するミニPC「MINISFORUM MC560」ですが、CPUが当初予定のAMD Ryzen 5 5600Uから5625Uに変更となり、正式販売となりました。
2023年2月11日時点では予約販売・3月中旬から出荷となりますが、メモリ 16GB / SSD 512GB / Windows 11 Proのモデルが 61,115円です。2023年4月16日現在では、49,580円での販売です。また、以下の記事のとおり、実機レビューしています。
引用元
Mars MC560のスペック
公式サイトに掲載がない時点での速報ベースのスペックは、以下の記事に掲載していますが、変更、新たに判明した事項について黄色網掛しています。
MINISFORUM MC560、Web カメラ、デュアルスピーカー/マイク、Ryzen 5 5600Uを搭載の、在宅勤務に適したミニPCが発売予定
CPU | AMD Ryzen 5 5625U、6コア12スレッド |
GPU | Radeon RX Vega 7 |
メモリ | 最大 64GB DDR4-3200 |
ストレージ | M.2 PCIe 3.0 256GB / 512GB |
WiFi | WiFi 6e |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI 、USB Type-C(Alt DP、PD対応)、USB-A 3.2 x 2、有線LAN |
サイズ | 4.2 × 2.7 ×6.0インチ(10.67 x 6.86 x 15.24cm) |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | QHD 2.5K 解像度 Web Camera、デュアルスピーカー(3W x 2)、デュアルマイク、設置面は10°の傾斜あり |
▼速報でお伝えした際には「底面のスタンドはWeb カメラの角度調整のための機能と思われます」としていましたが、10°の傾斜となっています。
AMD Ryzen 5 5625Uのレスポンス
MINISFORUMのミニPCのうち、6コア 12スレッドのAMD Ryzen 5625Uを搭載する製品としては、人気の「UM560」があります。
AMD Ryzen 5 5600Uのベンチマークとレスポンスについては、同じく6コア12スレッドで型番の近いRyzen 5 5560Uを搭載するミニPC「Beelink SER5」のレビュー記事を参照ください。普段使いやオフィスソフトではキビキビと動作し、動画編集やゲームを行い限りは十分な体感レスポンスです。
同CPUを搭載する「MC560」と「UM560」の機能ですが、UM560 / MC560ともに、Alt モードに対応のUSB Type-Cを搭載しています。これにより、モニターがUSB PD(USB 電力供給)に対応している場合、このポートを使ってモニターにビデオ信号を転送すると同時にパソコンに給電することができます。
一方、「UM560」は 65W GaN 電源アダプターが付属する大きな特徴があります。「MC560の広角 Web カメラ、デュアルスピーカー、デュアルマイクを装備」 vs 「UM560の65W GaN 電源アダプター付属(その他、2.5インチ SSD / HDDを増設可能)」の構図です。
メモリ 16GB / SSD 512GBモデルの価格は、MC560が 61,115円、UM560が63,590円となり、MC560が 広角 Web カメラ、デュアルスピーカー、デュアルマイクを装備する点において、MC560のコスパ度がより高いとの認識です。
デュアルスピーカー、デュアルマイクを搭載
Mac miniや一部のミニPCでは、スピーカーを備えた製品もありますが、システム音などの用途の補助的なものとなります。一方のMC560は 3Wのスピーカーを2つ備えています。
1万円台のスピーカー内蔵の24インチクラスのモニターの場合、スピーカーは1〜1.5W x 2個であり(事例としては IO Dateの製品、Amazonはこちら)、MC560の内蔵スピーカーは、一般的なモニターやノートPC以上です。
▼こちらは画像から判断すると、ボディは樹脂製。メモリは2スロット、SSDは2280サイズのM.2ですが、スロットは1つのみとなり、2.5インチ HDD / SSDの増設はできません。
▲▼180°集音、ノイズリダクション機能付きのデュアルマイクを備えています。
2.5K Web カメラを搭載
5,000円前後で販売されている 一般的な外付け Web カメラはHD1080P画質の製品が多いなか、QHD 2.5K 解像度 @ 30Hz、広視野角 93.8°のWeb カメラを搭載しています。
また、高さ 約15cm・Web カメラの高さ固定による顔との位置を心配していましたが、前述のとおり、10°の傾斜をつけることができるスタンドが備わっています。
ただし、顔が正面から映るようにモニター前にMC560を設置した場合、モニターアームなどでモニターの高さを調整しない限り、モニターと本体が被ってしまいます。
外観
2023年2月11日現在の公式ストアのスペックでは、サイズは127×128×47mmとなっていますが、これは誤植だと思われます。MINISFORUMさんから別途いただいた英文の情報では、4.2 × 2.7 ×6.0インチ(10.67 x 6.86 x 15.24cm)です。
▼サイドの3面はパンチング状のデザインとなっています。背面のサイドには、ボディ同色の大きなファンを確認でき、全体のデザイン・配色の統一感があります。
▲▼ポート類は、HDMI 、USB Type-C(Alt DP、PD対応)、USB-A 3.2 x 2、有線LANと標準的な構成(ミニPCとしては、USBポートが一般的な製品よりも少ない)。映像出力可能(Alt モードを搭載)なUSB Type-Cポートは右サイドの搭載されています。
まとめ
文中に記載のとおり、CPUのAMD Ryzen 5 5625U / メモリ / SSDの基本スペックとしては、同社の「UM560」と競合します。UM560は65W GaN 電源アダプター付属の大きなメリット(また、2.5インチ HDD / SSDを増設可能)がありますが、MC560はWeb カメラ、デュアルスピーカー、デュアルマイクを装備しつつも、UM560よりも割安です。
▼「MC560」の実機レビュー記事はこちら
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