ミニPCでお馴染みの「MINISFORUM」より、新シリーズ「Mars」の製品として「MC560」がリリース予定です。上の画像のとおり、一見して縦長でコンパクトなプロジェクターにも見えるデザインですが、大きな特徴は 2.5K / 93.8°の広角 Web カメラ、デュアルスピーカー、デュアルマイクを装備すること。在宅勤務では、Web カメラ、スピーカーフォンなどの接続なしで、そのまま使用することができます。
また、CPUは6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 5600U、メモリは最大 64GBと基本スペックも キビキビと動作する水準です。
Mars MC560のスペック
M.2 SSDは PCIe 4.0ではなく 3.0であるものの、CPUには6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 5600Uを搭載し、データ量や関数の多いExcelやAccessなどの在宅勤務でもサクサクと動作します。
サイズは10.67 x 6.86 x 15.24cmと高さのあるボディのため、私としてはモニターとの重なり具合を気にしてたのですが、上の画像のモニターとの組み合わせ事例では心配するほどでもなさそうです。
なお、当記事は速報ベースの情報となり、2022年12月10日時点では、メモリ・SSD・OSのセットモデルの仕様と価格は公開されていません(12月10日時点では、MINISFORUM 公式サイトにMC560の情報は未掲載です)。
CPU | AMD Ryzen 5 5600U、6コア12スレッド |
GPU | Radeon RX Vega 7 |
メモリ | 最大 64GB DDR4-3200 |
ストレージ | M.2 PCIe 3.0 SSD スロット |
WiFi | WiFi 6e |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI 、USB Type-C(Alt DP、PD対応)、USB-A 3.2 x 2、有線LAN |
サイズ | 4.2 × 2.7 ×6.0インチ(10.67 x 6.86 x 15.24cm) |
OS | |
その他 | QHD 2.5K 解像度 Web Camera、デュアルスピーカー、デュアルマイク |
映像出力は、HDMIとUSB Type-Cの2ポード(いづれも 4K @ 60Hzの出力に対応)です。
AMD Ryzen 5 5600Uのレスポンス
AMD Ryzen 5 5600Uのベンチマークとレスポンスについては、同じく6コア12スレッドで型番の近いRyzen 5 5560Uを搭載するミニPC「Beelink SER5」の記事を参照ください。普段使いでは遅さを感じることは全くなく、キビキビと動作します。
▼以下の「MINISFORUM UM560」も同水準のレスポンスのミニPCです。なお、UM560 / MC560ともに、Alt モードに対応のUSB Type-Cを搭載しています。これにより、モニターがUSB PD(USB 電力供給)に対応している場合、このポートを使ってモニターにビデオ信号を転送すると同時にパソコンに給電することができます。
デュアルスピーカー、デュアルマイクを搭載
Mac miniや一部のミニPCでは、スピーカーを備えた製品もありますが、音質・音量ともによいとは言えず、システム音などの用途の補助的なもの。これらに対し、MC560はデュアルスピーカーを備えています。12月10日時点では出力数などは明確ではありませんが、スピーカーのサイズ感から ノートPCと同等以上と思われます。
▼こちらはデュアルスピーカーの構成をメインとした画像ですが、画像、後段の全体画像から判断すると、ボディは樹脂製、メモリは2スロット、SSDは2280サイズのM.2ですが、スロットは1つのみとなり、2.5インチ HDD / SSDの増設はできないようです。
▲底板にスタンド風の物が備わっています。製品の高さを考慮すると、顔・目線より下にWeb カメラがあるのですが、角度を付けて目線とあわせるためのスタンドと思われます。
▲▼180°集音、ノイズリダクション機能付きのデュアルマイクを備えています。
2.5K Web カメラを搭載
QHD 2.5K 解像度のWeb カメラを搭載しています。5,000円前後で販売されている 一般的な外付け Web カメラはHD1080P画質の製品が多いなか、ワンランク上の解像度となります。
なお、断定はできませんが、前述のとおり、底面のスタンドはWeb カメラの角度調整のための機能と思われます。
外観
Mini PCとすべきか、Small Form Factor(SFF)とすべきか微妙なところですが、10.67 x 6.86 x 15.24cmのサイズ感からは後者でしょうか。
以下の画像のとおり、サイドの3面はパンチング状のデザインとなっています。背面のサイドには、ボディ同色の大きなファンを確認でき、全体のデザイン・配色の統一感があります。
▲▼ポート類は、HDMI 、USB Type-C(Alt DP、PD対応)、USB-A 3.2 x 2、有線LANと標準的な構成(ミニPCとしては、USBポートが一般的な製品よりも少ない)。映像出力可能(Alt モードを搭載)なUSB Type-Cポートは右サイドの搭載されていますが、コード類の取り回しにおいては「背面の搭載がよりよい」と感じる方も多いようにも思います。
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