マウスコンピューターのハイエンド ノートパソコンのm-Book K700シリーズ。2019年12月18日時点の同社のノートPC 人気ランキング 1位となっており、CPUには第9世代のCore i7-9750H、GPUはGeForce MX250を搭載する15.6インチノート。
このうち、メモリ 16GB、 NVMe対応の256GB SSD / 1TB HDDを搭載する m-Book K700SN-M2SH2を、マウスコンピューターさんよりお借りしましたので、約10日間利用後の使用感などをレビューします。
さすがに、Core i7-9750Hのパワーは凄まじく、15.6インチのディスプレイの視野角と発色もよく、CPUファンの音量も抑えられており、人気となるのも納得の製品です。
なお、仕様・価格は2019年12月18日時点のものであり、今後 変更となることもあります。
レビューする製品はこちら
m-Book K700SN-M2SH2のスペック
6コア12スレッドのCore i7-9750Hにメモリ 16GB、PCIe SSD 256GB、GeForce MX250と、ノートPCでは最高水準のm-book K。そのスペックは以下となります。
CPU | Core i7-9750H、6コア 12スレッド、最大 4.50GHz |
GPU | GeForce MX 250、インテル UHD グラフィックス 630 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB PCIe NVMe対応 SSD、1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6インチ、FHD、IPS、ノングレア、解像度 1920 x 1080 |
WiFi | 11 ac/a/b/g/n |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1、USB Type-C、HDMI、有線LAN |
Webカメラ | 100万画素 |
キーボード | 日本語キーボード (107キー/ ピッチ約18.2mm / ストローク約1.8mm) |
サイズ | 361×258×24.9mm、約 2.1kg |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
お借りしたモデルは、PCIe SSDとHDDのデュアルストレージですが、同シリーズのエントリーモデルは SATA SSDのみとなります。
▼Windows 10の設定画面での仕様。Core i7-97509H、メモリ 16GBとありますね。
▼こにらはフリーソフト HWiNFOから抽出の仕様。右側上のGPUは、インテル UHD グラフィックス 630と表示されていますが、GeForce MX250を搭載しており、負荷などに応じて自動的に切り替わります。
▲▼このHWiNFOは、ストレージのメーカーや、製品によってはディスプレイのメーカーなど、Windows 10のデバイスマネージャーより詳しい情報や、CPU温度の管理もでき、私はどのPCでもインストールしています。

▼こちらはHWiNFOから抽出したデバイス情報。必要に応じ、クリックして拡大ください。左側中央にディスプレイはLG製とあります。
▲右はPCIe SSDの情報ですが、Western Digital製とあります。PCIe x 2とあり、第2世代での接続のようです。第3世代の転送速度より低いため、後述のとおり、SSDのベンチマークスコアは控えめ。
外観
同社のm-book X400シリーズはマグネシウム製のボディとデザイン、質感の高さを大きな特徴とするものですが、このK700シリーズは実用的な快適さ、レスポンスを追求する製品ですので、ハイエンドノートや法人向けPCに多い、プラスチック製ボディのオーソドックスなスタイルです。
▼m-book X400HSのレビュー記事。マグネシウム製ボディの質感は高く、K700シリーズとは異なった趣きで、レスポンスのよさも含め使い勝手のよい製品です。

▼右サイドは、USB 3.0とUSB Type-C。滑らかに傾斜がついています。
▼左サイドは、USB 3.0にUSB 2.0。右サイドと同様に、排熱用の大きな通風口を備えています。
▼背面は、Mini Display Port、HDMI、有線LAN
▼背面のポート類を拡大。左右にある通風口、および上記の左右の通風口により排気効率を高めており、後述のとおり、CPUファンが激しく回転することもそれほど多くありません。
▼さすがにACアダプターはデスクトップ並みに大きなもの。PCとの接続はL型コネクタであり、コードを取り回ししやすくなっています。
▲▼写真では実機より明るく写っていますが、無地にややツヤありのブラック塗装。
▲▼ディスプレイは視野角、発色とも良いものです。詳細は、後述のディスプレイの項目を参照。
▲テンキー付きのキーボードのため、タッチパッドとテンキー以外のキーボードの中心は、キーボード全体より左にオフセットした位置にあります。
▼ディスプレイを最大限開いた様子。
▼キーボードの質感がわかるように拡大。キーの質感としては、富士通などの法人向けのノートPCと同水準。デザインや質感をアピールするほどに質感の高いものではなく、かと言って安っぽさもなく、ごく普通のもの。
ベンチマークと体感レスポンス
当サイトではエントリークラスのCPUを搭載するPCを取り扱うことが多いのですが、さすがに Core i7-9750Hのレスポンスは別次元。
以下の記事で掲載のCore i7-8265Uでも十分に快速なのですが、Webサイト閲覧などのライトユースにおいても、明確にワンランク上の快適さを感じます。

ベンチマーク
参考までに、Geekbench 4 / 5、Cinebench R20、PCMark 10、ドラクエベンチマーク、CrystalDiskMarkのベンチマークスコアを掲載します。
▼Geekbench 4と5のスコア
▲▼こちらは、Core i7-8565Uを搭載する m-Book X400HSのGeekbench 4のスコア。Single-Coreのスコアでは同水準ですが、Multi-Core Scoreは大きな開きがあります。

▼Cinebeech R20のスコア。シングルコアではランキング2位となり、つい微笑んでしまいます。
▼PCMark 10のスコアは 4180。
私はPCMark 10の大容量ファイルとベンチマークの重さから、当ベンチを計測することは少ないのですが、Cinebench R20の高スコアもあり、計測してみました。
▼ドラクエベンチマークは「12830のすごく快適」。GeForce MX250の恩恵もあります。
▼PCIe 接続・MVNe対応のSSDですが、PCIe x 2(第2世代)での接続であり、スコアは控えめ。
▼SSDとHDDのデュアルストレージですが、1TBのHDDのスコアはこちら。
▼HWiNFOで計測のCPU温度。ベンチマークを走らせると、CPU温度は80°台となることもありますが、全般的には低くおさまっています。
▼普段はGemini Lakeや旧世代のCore iシリーズのPCを使用することの多い私ですが、それらと比較するとCPU使用率はかなり低くなっています。低位のCPUではWindowsの更新時には動作が極端にモッサリするのですが、当製品ではそのような状況にならないかも。
体感レスポンス
体感レスポンスは全くストレスなく爆速です。この爆速さを体感すると、このクラスのPCがほしくなってきます。
約10日間の使用中、負荷のかかる作業は行っていないのですが、ライトユースでも十分に爆速さを感じます。その具体例は以下です。
- PCIe SSDの恩恵もありますが、大容量アプリのインストールは高速。大容量のベンチマーク系アプリを導入しても、エントリー機で感じるもどかしさはありません。
- Google Chromeのタブの切替や、サイト表示も快速。間髪入れずに開くイメージです。エントリー機と比較すると画像表示の速度が大きく異なり、手元にあるCore i7-8265Uを搭載するミニPCとの比較でも体感できます。
- Cinebench R20を走らせた範囲ですが、モバイル向けCPUのUシリーズの比較すると、レンダリングも高速。
- PCIe SSDのベンチマークスコアは控えめですが、高スコアのSSDを搭載するPCと比較して感じたのは、SSDの速度がある程度まで行き着くと、体感レスポンスに直結するのは、SSDよりもCPUとGPU。
以前にレビューした、以下の同社製のCore i7-8750H搭載機よりも、動作はやはり快適。Core i7-8750H vs Core i7-9750Hを搭載する製品を比較検討中なら、製品の価格にもよりますが後者をおすすめします。

ディスプレイ
IPSパネルの視野角、発色、明るさともによいディスプレイです。以前にレビューした、以下のCore i7-8750Hを搭載するKシリーズのディスプレイとは雲泥の差です。

上記リンク先の製品はTNパネルであり、通常のTNパネル以上に視認性がよくなく、せっかくの高レスポンスを台無しにしかねないものでした。今回のKシリーズにおいても、ディスプレイへの懸念があったのですが、全く別物のパネル。これなら製品全体として、安心しておすすめできます。
▼この角度から見ても、視認性を大きく損ねることはありません。
▼デザインを重視するPCではありませんが、ベゼル幅の実測は、左右 8mm、上 11mm。15.6インチのスペックをアピールする製品としては、なかなかの細さです。
▼ディスプレイ下のベゼルは、他の多くの製品と同様に太めですが、極端な太さも感じず許容範囲。
一点 留意すべきことは、負荷に応じて、デフォルトのGPUとGeForce MX250を自動的に切り替えているようですが、稀にごく短時間、切り替え中であることがわかる挙動(例えば、ホーム画面でのアイコンが瞬間的に非表示になる)があること。原因はGPUの切り替えと無関係の可能性もありますが、参考情報です。ただし、ごく短時間のため、気にするほどのことではありません。
キーボード
キーボードの打鍵感の好みは人それぞれですが、当製品のタイピング感は、特別よくもなく悪くもなく、会社で使用の富士通ノートと同様に標準的なもの。
私の場合、テンキー付きのキーボードで大量タイピングする場合には、どうしてもテンキーとEnterやDeleteキーと誤タイピングしてしまいます。このため、テンキーなしが好みなのですが、テンキー以外でのコメントは以下。
- 打鍵音はカチャカチャ音ではなく、どにらかと言えば静かな部類。
- 印字なとも含め、安っぽくも高級感もなく、並みの質感。
- テンキー付きであるために主要キーがやや小さく、実測の主要キーのサイズは15mm、キーピッチは17mmと、キーボードをアピールする13.3インチクラスよりも狭くなってきます (使用上のキーピッチは18.2mmとあります)。
- キーピッチがあと数mm大きければより快適さが増すように思います。
▼テンキー付きのためにやむを得ないのですが、キーサイズ・キーピッチがもう少し広いとさらに快適になりそうです。
ファンの音量
特筆すべきはファンの音量。ベンチマークで負荷をかけた際には、さすがに轟音が響きますが、それも長時間持続することはありません。
Webサイト閲覧やオフィスワークなどのライトユース時には、ファンが回転していないのでは、と思うほどに静か。私のPC選びの一つのポイントはファンが静かなことですが、当製品はそのポイントでは十分に許容範囲です。
▼背面から見た場合、ファンはバッテリー下の両サイド(スリットの色が異なる部分)に2つ備えています(CPUとGPUの冷却用)。
まとめ
モバイル用途ではないため、バッテリー消費は未確認ですが、爆速のレスポンスと、視野角が広く綺麗な表示のディスプレイ、ファンの静けさと、かなりの出来の製品です。ディスプレイにおいては、前機種のKシリーズは視野角が狭く、発色のよくないものでしたが、本製品ではそのデメリットは解消。安心しておすすめできます。
▼2019年12月18日時点の価格は、税別 119,800円。SATA SSD、メモリ 8GBの最小構成は 税別 99,800円ですが、Core i7-9750Hの実力を活かすなら、今回レビューした メモリ 16GB、PCIe SSD版がおすすめ。
▼こちらは m-Book X400のレビュー記事。Core i7-8265Uによるレスポンス、ボディの質感の高さ、タイピングの快適さとバランスのとれた製品です。今回の製品と同様、X400もおすすめ。

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