Amazonを巡回していると、8.9インチのUMPC「Magic-Ben MAG1」に、Core i7-8500Yの限定版がラインナップされており、2020年1月18日現在のRAM 16GB / ROM 512GB版の価格は129,300円となっています。
Magic-Ben 公式サイトや海外通販サイトでの掲載・アナウンスがなく不思議に思っていたところ、Magic-Benの担当さんの情報では、日本のAmazon 限定版とのことです。今回はMagic-Ben MAG1 Core i7-8500Y版の概要を確認してみました。
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MAG1 Core i7-8500Y 限定版のスペック
私はUMPCとしてCHUWI MiniBookを購入したのですが、同様に惹かれるのがMagic-Ben MAG1。私がかつて使用していた ASUS T90Chiと同じ8.9インチとなり、外出時のサイズとしては程よい大きさで、デザイン・配色もよく、LTE対応版があることが大きなポイント。
今回のCore i7-8500Y版は、CPUがCore m3-8100Yからスペックアップし、他のスペック・機能には変更がありません。2019年12月29日時点では、確認できる範囲ではAmazonのみのラインナップであり、公式サイトや海外通販サイトには掲載されていません。海外通販サイトでは間もなく掲載されると思いますが、まさかの日本限定モデルではないはず。
Amazonには詳細スペックが未掲載のため、上記の記事からCPUのみを変更したスペックが以下となります。
- OS : Windows 10 Home
- CPU : Intel Core i7-8500Y
- メモリ : DDR3 16GB
- ストレージ : PCIe SSD 512GB
- ディスプレイ : 8.9インチ、IPS、タッチパネル、解像度 2560 x 1600 (16 : 10)
- WiFi : 11a/ac/b/g/n
- Bluetooth: 4.0
- ポート類 : USB Type-C、USB 3.0、Micro HDMI、MicroSD スロット
- Battery : 8600mAh、充電はUSB Type-C
- サイズ : 207.2mm x 146.5mm x 17.5mm、690g
- ボディはアルミ製、バックライト付きキーボード、指紋認証あり、タッチパッドあり
One Mix 3シリーズ、GPD Pocket 2 Max、CHUWI MiniBookなどの他の8インチクラスのUMPCに共通しますが、CPU以外の一般的な事項では、いづれもPCIe SSDを搭載(MiniBookの場合には対応)しているのがポイント。CPUと相まって快速なレスポンスです。
▼「Magic-Ben MAG1 実機レビュー、狭額ベゼルで極薄の粋なUMPCは液晶の明るさも抜群。タイピングも違和感なし」より抜粋の実機写真。
▽上下左右ともに狭いベゼルのディスプレイ。
▽WiFi版でも SIMスロットを装備。WiFi版の場合、内部にLTEモジュールがないために、そのままではLTEは接続できません。
Core i7-8500Yの実力はいかに
今回の限定版でポイントになる Core i7-8500Yの実力はいかほどのものか。Geekbench 5の公式サイトと手元にあるPCのGeekbench 5のベンチマークスコアから探ってみました。必ずしも、Mag 1の実力に適するものでもないのですが、参考まで。
▼上から順に、Core i7-8500Y、Core m3-8100Y、Core i7-8565Uのスコアです。Core i7-8565Uは私の感覚がつかみやすいよう、「実機レビュー、Core i7-8565U搭載のミニPCベアボーン「NVISEN (EGLOBAL) Y-MU01」。PCIe SSD取付によりさらに快速に」の記事から抜粋のスコアです。
▲体感レスポンスに直接影響するのは左側のSingle-Coreのスコアですが、順当に Core i7-8565U、Core i7-8500Y、Core m3-8100Yのスコアとなっています。
手元にあるPCのCore i7-8565UとCore m3-8100Yに、大きく体感できるほどのレスポンスの相違があるかと言えば、何とも微妙です。ライトユースでもテンポよく動作するのは Core i7-8565Uですが、大きな差ではありません。
これにより、Webサイト閲覧やオフィスソフトなどの普段使いでは、Core i7-8500YとCore m3-8100Yに体感できるほどの差はないとみています。
まとめ
Core i7-8500Yを搭載するMagic-Ben MAG1の限定版。普段使いでの、通常のCore m3-8100Y版のレスポンスの相違は、感じることができるかできないか、微妙な差とみています。普段使いでは、Core m3-8100YとPCIe SSDの組み合わせでも十分に快適なため、Amazonでの価格差 約2万円を考慮すると、通常版が望ましいと判断。
▼こちらは、Core i7-8500YのLTE対応版ですが、Magic-Benの直営店による販売としては割高に感じます。
▼こちらはBanggoodで販売の、Core m3-8100Y、メモリ 16GB、SSD 512GB モデル(WiFi版)。クーポン「BGd58f1d」の利用により 1/31まで 769.99ドル。概算では、Amazonの同モデルよりも 1万円以上 安価です。
▼こちらはエントリーの、Core m3-8100Y、メモリ 8GB、SSD 256GB モデル(WiFi版)。Banggoodでは、クーポン「BGc8c818」の利用により 1/31まで 628.99ドル
関連記事 こちらはCore m3-8100Y、メモリ 8GB、SSD 256GB モデルの実機レビュー。細いベゼルのディスプレイに薄いボディにより、通常のスリムノートをそのまま小さくしたようなUMPCです。
コメント
はじめまして。
8インチくらいまでなら、ショルダーバックなどに入り便利と思います。
ただし、ここまで大きくなると、レッツノートのCF-RZやサーフェスgoなども競合と考えてしまいます。
8.9インチの使用用途って何があるのでしょうかね??
結局、ある程度大きくないと使いにくいということで、ある程度したらUMPCは再び消えてしまうような気がします。
Surface Goと8インチのCHUWI MiniBookを持っていますが、8.9インチのMAG1をお借りして使用してみると、
8インチと大差ないサイズ感でした。
UMPCがこのまま人気継続となるかと言えば、確かに微妙かも。普通に使えるPCはSurface Goの10インチクラスからとなり、
8インチ、8.9インチともに何かを犠牲にする必要がありますね。
Surface Goの前には、8.9インチのASUS T90Chiを外出時に使用していたのですが、タッチパッドはないものの、キーボードの
タイピング感が素晴らしく、これのスペックアップ版が販売されるなら(多分ないでしょうけど)、購入してしまいそうです。