今回レビューする製品は、Mac mini ドッキングステーション。国内通販では、M.2 SSDポートを備えた製品、HDMI / DPの映像出力を備えた製品など、複数の製品が販売されています。
私はこの数ヶ月で、USB接続のM.2 SSD ケースを複数購入したこともあり、ドッキングステーションは 2.5インチ SATA ポートを装備する、シンプルな7 in 1のモデルを購入しました。
M2 Mac miniとインテル Mac mini 2012モデルで動作確認しましたが、USB 機器 / SSDともに普通に機能しています。アウターはアルミ製で質感は高いのですが、惜しい点はMac miniのシルバーよりも やや明るいこと。
購入した製品
以下の記事にて、複数の種類のMac mini ドッキングステーションを紹介しましたが、OEM製品が多く、結局は3〜5製品、しかも特定製品の派生モデルに集約されるように思います。
今回購入・レビューする製品、あるいはその派生モデルも、複数のブランド・ショップから販売されていますが、Amazonでも販売の以下の製品を、フリマにて 半額以下の3,000円台で購入しました。新品ですが、外箱がないため、外箱破損品が流れてきているように感じます。
▼2018/2020 モデルに対応とありますが、所有する 2012モデルとM2 Mac miniでも普通に動作しています。ただし、接続は USB Type-Cのため、2012モデルでは USB Type-C to Aの変換アダプターが必要。
なお、M1 / M2 Mac miniの他のドッキングステーションの情報では、Mac miniの下に置くと WiFiの強度が弱まるとのコメントが散見され、上に置く必要があります。また、Mac miniのサイズにマッチした USB ハブの位置付けのため、Windowsでも動作します。
▲製品紹介にあるとおり アルミ製です。製品タイトルには「シルバー」、製品詳細には「絶妙なヘアラインとスペースグレイのアルミニウム合金」とあり、シルバー or スペースグレイで記載が異なっていますが、実機はシルバーです。
なお、本製品の説明書には 型番・モデルナンバーを示す「MC25」の記載があります。他ブランドの多くの製品が「MC25」の派生モデル(MC25 Proなど)であり、やはりOEM製品ですね。同じ「MC25」でもブランド・販売店により大きな価格差があります。
▼こちらはアトラスの派生モデル。モデルナンバーは「MC25H」。USB Type-C / HDMI / VGAポートも装備しています。
外観
Mac mini ドッキングステーションの物色にあたり、私はポート類よりも Mac miniとの色合いを気にしていましたが、多くの製品のレビューを参照しても、ピッタリマッチする製品はないように感じます。
本製品の場合にも、シルバーのMac miniよりも明るいもの。また、Mac miniの表面は、どちらかと言えばツルツルしていますが、本製品はザラザラとしています。
▼以下の画像はAmazonのもの。今回 フリマで購入した製品は、外箱がないこともあり安価なのですが、マニュアルや付属品は全く同じです。
▼外箱のない本体は しっかりと梱包されていました(写真は梱包を外した後です)。梱包を見ると、中国からの直輸入の製品をキープしていたと思われ、箱破損品が安価で流れてきた可能性もあります。
▼英語のみの簡易的なマニュアルと、Type-C ケーブル、2.5インチ ポートにアクセスする扉のネジ用のドライバーが付属。ただし、ネジは付属せず、本体にも取り付けられていません。なお、左下のスポンジは、接地面に任意で取り付ける保護材と思われます。
▲▼以下の画像のとおり、ポート類は左から USB 2.0 x 2 / USB 3.0 / カードリーダー / USB 3.0。なお、接地面に円形の窪みがない他製品も同様ですが、ドッキングステーションを下に接地した場合には、隙間はかなり大きく、ちょっと触ったのみで動いてしまいます。
▼製品画像ではロゴなしだったのですが、控えめながらもロゴが入っています。写真では伝わりませんが、ザラザラとした塗装です。
▼アルミに厚みはなく軽い(380g)のですが、質感としてはわるくありません。なお、製品紹介に「薄くて安定しているので、Macを置くだけでなく、デスクトップスタンドとしても使用できます」との記載がありますが、これは無理があるように思います。
▼写真は四隅のゴム足の保護シールを剥がす前です。中央の蓋を開けて、2.5インチ SATA ポートにアクセスしますが、蓋はネジどめされておらず、また、ネジも付属していません。
▲樹脂が大部分を占めるため、Mac miniの上に設置した場合の放熱は期待できません。
▼SSD / HDD取付の内部・ポートは、このクラスとしては標準的。ただし、樹脂かつ密閉することになるため、HDDを取り付けた際の熱が気になります。
▼SSD取付は簡単に完了、また、SSDの収まり具合もわるくはありません。
インテル・M2 Mac miniとのマッチング
Mac mini 2012モデル、M2 Mac miniとのマッチングについて記載します。
▼上はM2 Mac mini、下はMac mini 2012モデルですが、上の隙間の大きさにより、Mac miniの上に置くことで決定。
▼上に置いた場合には、隙間も小さく デザイン的にもよいものです。ただし、単に置いているのみで、しっかりと固定はできません(ゴム足により滑りにくくはなっています)。
▼この隙間はいただけません。他の製品も同様ですが、Mac miniにあわせた円形の窪みのないものは、イメージ画像で隙間を小さく見せていることが よくわかります。
▼付属のケーブルを使用し、M2 Mac miniと接続しました。サイズ・デザインとしてはバッチリですが、色が合わないのが惜しいですね。
▼こちらは USB Type-C ポートのない Mac mini 2012モデルとの接続。手元にあった USB Type-C to A ケーブル(アダプター)を使用しています。
▼上はM2 Mac mini、下はMac mini 2012モデル
▼こちらは M2 Mac miniとの組み合わせ。右のLEDの位置もピッタリとマッチしています。
▼この隙間を見ると、やはり下に置くのは厳しいです。
▼M1 / M2 Mac miniで下置きにこだわる場合には、割高ではあるものの、こちらのSatechiの製品がよいです。ただし、やはりMac miniとの色合いとは異なります。
▲▼左はSatechi X1 キーボード。撮影時の影を隠すために置いています。
▲Hagibisの縦置きスタンドと組み合わせてみました。左側のスタンドの位置合わせが中途半端でしたが、この組み合わせもありですね。
▼M2 Mac miniでの使用中の一コマ。ブルーのLEDは通電時に点灯、ホワイトのLEDはMac miniのスリープ時に消灯します。
使用感
一部、上の外観などで記載の事項と重複しますが、あらためてデザインなども含めたコメントを記載します。
全般的に、Mac miniのサイズ・デザインにマッチした、SATA ポート付きのUSB ハブとの位置づけの製品となり、アルミ製アウターの質感の高さもあり、フリマでの3,000円台の購入は お買い得。
- アルミに厚みはないものの、私が購入した3,000円台の製品としては 質感は十分。ただし、同一製品でもブランド・販売店により、大きな価格差があります。
- 下置きにした場合、製品のイメージ画像よりも かなり大きな隙間があり、Mac miniの上に置いての使用に限ります。M1 Mac miniの場合、他製品では WiFi 強度が弱くなるとのコメントが多く、M2 Mac miniの場合にも、上に置いての使用がベスト。
- デザイン面で惜しいのは、やはり Mac miniとの色合いが合わないこと。これは他製品でも概ね同じのため、やむを得ないですね。
- 上置きにした場合には特に、アルミの厚み(薄さ)と樹脂製の底面により、放熱効果は期待できません。
- また、他製品も同様ですが、HDD / SSD 取付部分は樹脂であり、密閉されるために HDD取付時の熱のこもりも心配になります(私はHDDを取り付けていないために未確認。SSDでは問題ありません)。
- ポート類にUSB機器への脱着、SATA ポートへのSSD取付ともに良好です。
- ドライバーが付属している一方で、底面の蓋を固定用のネジが付属しないと言った、付属品の中途半端感があります。
▼あいにく Mac用にフォーマットしたSSDが手元にないため、Sun DiskのSSD(他のPCで使用のWindowsの起動ディスク)を接続したドッキングステーションを、Windows PCに接続して ベンチスコアを計測しました。
2つめのスコアはWindowsに内蔵時のスコアです。USB 接続としては、一般的なスコアですね。ただし、M2 Mac miniでは USB Type-Cで認識しているのですが、Windows PCでは USB Type-Cでは認識せず、USB-Aでの接続です。本製品に限らず、(特に M.2 SSDの)USB接続ではケーブル・ポートとの相性の課題があります。
▼こちらはAmazonで販売の、私が購入した製品(フリマにて外箱なしの、安価な製品を購入)と同モデル。2月20日時点では、M.2 SSDポート装備、あるいは HDMI / DPなどの映像出力ポート付きの製品が売れ筋ですが、7 in 1のシンプルな製品です。
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