ノートPC向けのインテル 第8世代のCPUとしては最上位のCore i7 8750Hを搭載する15.6インチノート、マウスコンピューター m-Book Kシリーズ。このうち、シリーズ内ハイエンドである PCIe SSDのモデルをお借りし、約10日間使用しましたので、その使用感などを記載します。
全般的には、レスポンスは爆速でキーボード他の機能は使いやすい一方、ディスプレイの視野角が狭く、色合いが淡いことが惜しいように感じます。
なお、仕様・価格は2019年4月25日時点のものであり、今後 変更となることもあります。
関連記事 以下の記事ではベンチマークスコアと体感レスポンスに特化し記載しています。
m-Book K 実機レビュー ベンチマーク編。Core i7-8750H、Samsung PCIe SSDはスコア・体感ともに圧巻
m-Book K シリーズ ハイエンド機のスペック
マウスコンピューターさんからお借りしたm-Book Kシリーズは、シリーズ内のハイエンドとなるm-Book K690X2N-M2SH5。冒頭に記載のとおり、今回お借りした機種はPCIe SSDを搭載していますが、シリーズ内の多くはSATA SSDとなります。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8750H、6コア/ 2.20GHz/ TB時最大4.10GHz |
GPU | GeForce MX150 / インテル UHD グラフィックス 630 |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)、PC4-19200 DDR4 SODIMM |
ストレージ | SSD 512GB Samsung PM981 (M.2、PCI Express x4 接続)、HDD 1TB |
ディスプレイ | 15.6インチ、解像度 1,920×1,080、ノングレア |
WiFi | 11 ac/a/b/g/n |
キーボード | 日本語キーボード (107キー/ ピッチ約18mm/ ストローク約1.8mm) |
サイズ | 378×267×25.4mm (折り畳み時) |
重さ | 約 2.4kg |
m-Book K690X2N-M2SH5の構成は、Core i7-8750H、PCIe SSD以外にも、メモリ 32GB、GPUはGeForce MX150、ストレージは1TBのHDDも搭載と豪華な仕様。この仕様で2019年4月25日時点の価格は144,800円(税抜)となっています。
レスポンス
Core i7 8720HとPCIe SSDより、そのレスポンスは文句なし。GPUはGeForce MX150となり、GPUに限ってはよりハイエンドの機種もありますが、価格と使用範囲(ゲームや動画編集を行わない)のバランスでは、GeForce MX150で十分。
▼各種ベンチマークスコアについては以下の記事を参照ください。その爆速さに感動のあまり、ベンチマークの記事を先行リリースしました。
マウスコンピューターからお借りした10日間では、ゲームや動画編集などの負荷のかかることを行なっていないのですが、それでもレスポンスのよさを感じる事例は以下。
- Windows 10の起動、アプリのインストール、Windows 10の初期化が爆速。400MB級のアプリインストールでは、SATA SSDよりもはるかにインストールが速く、インストールできているのかと不安になるほど。PCIe SSDの恩恵を感じます。
- 比較対象がGemini Lake / Apollo Lake クラスのCPUとなりよくないのですが、Webサイト閲覧時のタブの切替、画像編集などの軽めの作業でもキビキビとした動きを感じます。
▼ベンチマークスコア、体感レスポンスともに圧巻。上から順にドラクエベンチマーク、Geekbench 4、CrystalDiskMarkのスコアです。
外観、デザイン
外観、デザインをアピールする機種ではないのですが、プラスチック製のつや消しブラックの外観は質実剛健、デザイン的には、個人向けよりも企業向けといったところでしょうか。
▼天板は小さなマウスコンピューターのロゴのみシンプルなもの。ヒンジ下の画像左側に通風孔が集中しているのがわかります。
▼手元にある14インチのJumper EZBook X4を重ねてみました。縦横ともに45mmほどの差ですが、m-Bookはそれ以上に大きくみえます。
▼背面はプラスチック製のブラックに通風孔が多数と、懐かしさも感じます。
▼背面の一部を拡大。銅製のヒートシンクがあります。さすがに、Core i7 8750Hともなると、Windows 10 アップデート後のシステムプロセスやベンチマーク測定などで負荷をかけた場合には、CPUファンのごう音がすさまじい。ただし、通常時には激しくファンが回ることも少なく、比較的 静かです。
▼写真で影が出るのを防ぐた上下逆にサイドを撮影しました。右サイドにはUSB 3.0とUSB 2.0があります。
▼左サイドには、USB 3.0、HDMI、D-Sub、有線LANとポート類が集中。後述のとおり、ディスプレイの品質がよくないため、外部ディスプレイへの接続用にHDMIポートは大活躍します。
▲▼15.6インチ、しかもCore i7 8750Hともなれば、バッテリーと電源アダプターともに巨大です。
ディスプレイ
かなり厳しいのがTNパネル、ノングレアのディスプレイ。このディスプレイ品質がよければ、かなりのおすすめとなるのですが残念な仕様です。
CPUやストレージの基本スペックは高く、価格も抑えているのですが、そのしわ寄せがディスプレイにきているような感覚です。長時間使用する場合には、HDMIポート経由での外部ディスプレイへの接続がおすすめ。
残念な仕様とは、具体的には以下です。
- TNパネルですが、普通の色合いで視認できるのは正面の僅かな範囲。
- 「普通の色合い」と表現しましたが、正面から見た場合にも、全般的に濃淡のメリハリがなく淡い。
- 少しでも斜めから見ると視野角の狭さが際立ちます。以下の2010年〜2012年製のTNパネルの視野角がより広く、正面から見た場合の色合いも鮮やか。
キーボード
テンキー付きのキーボードですが、打鍵感的にはキーピッチの約18mmよりも小さいようにも感じます。ただし、特殊なキー配列や主要キーのサイズの相違などもなく素直なものであり、ストロークはやや浅めにかんじますが、硬くも柔らかくもない押し込みでタイピング感も上々。また、打鍵音も大きくありません。
個人的な好みですが、サイト記事編集で大量タイピングを行う私としてはテンキーなしが好み。当製品を利用して2記事ほど編集したのですが、Enterキーとテンキーをタイピングミスすることが何度かありました。状況に応じては以下のフリーソフトなどで10キーを無効化することもできます。
▼キーの一部を拡大。バックライトはありませんが、質感はほどほど。
まとめ
私がお借りした端末は、m-Book Kシリーズのうち、PCIe SSDを搭載する上位のものですが、Core i7 8750H、メモリ 32GBと、現行のノートPCではこの上なくハイスペック。この恩恵でライトユースでも確実に体感できるレスポンスの良さほ感動もの。
ただし、ディスプレイの視野角が極端にせまく、また、濃淡のメリハリに欠けることがデメリット。以下の製品は4Kディスプレイですが、双方のメリットを組み合わせると最強なのですが。
▼より詳しい仕様は以下の公式サイトを参照
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