マウスコンピューターのノートパソコンとしてはハイエンドとなる「m-Book K シリーズ」。15.6インチ、第8世代のノートPC向けCPUとしては最速となるCore i7-8750Hに、PCIe接続のSSDを搭載する製品(シリーズ内ハイエンドとなる型番の場合。他はSATA SSD)となりますが、このレスポンスのよさには圧倒されます。
現在、マウスコンピューターさんより、シリーズ内ハイエンドとなる「m-Book K690X2N-M2SH5」をお借りしており、約10日間の操作後にレビュー記事の予定でしたが、待ちきれずにベンチマークスコアのみ先行リリースします。なお、仕様・価格は2019年4月7日時点のものであり、今後 変更となることもあります。
▼今回のレビューはマウスコンピューター m-Book Kシリーズ
m-Book K シリーズ (m-Book K690X2N-M2SH5)
m-Book K シリーズ ハイエンド機のスペック
マウスコンピューターさんからお借りしたm-Book Kシリーズは、シリーズ内のハイエンドとなるm-Book K690X2N-M2SH5。以下のとおりハイエイドにふさわしいスペックとなっています。なお、冒頭にも記載のとおり、今回お借りした機種はPCIe SSDですが、シリーズ内の多くはSATA SSDとなります。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8750H、6コア/ 2.20GHz/ TB時最大4.10GHz |
GPU | GeForce MX150 / インテル UHD グラフィックス 630 |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)、PC4-19200 DDR4 SODIMM |
ストレージ | SSD 512GB Samsung PM981 (M.2、PCI Express x4 接続)、HDD 1TB |
ディスプレイ | 15.6インチ、解像度 1,920×1,080、ノングレア |
WiFi | 11 ac/a/b/g/n |
キーボード | 日本語キーボード (107キー/ ピッチ約18mm/ ストローク約1.8mm) |
サイズ | 378×267×25.4mm (折り畳み時) |
重さ | 約 2.4kg |
m-Book K シリーズに共通のスペックとしては以下の2点。
- CPUに6コア12スレッドの第8世代 Core i7-8750Hを搭載すること。
- GPUにGeForce MX150を搭載し、海外の重量級 3Dゲームをサクサクこなすは難しいものの、国内の人気ゲームをプレイするには十分。
シリーズ内ハイエンドのm-Book K690X2N-M2SH5では、SSDはSATAではなくPCIe接続となり、しかも Samsung PM981。Amazonで確認したところ、512GBで約18,000円相当です。
なお、外観・全般的なレビューは別記事としますが、ブラックなプラスチック製のボディは無骨な印象を与えるものの、キーボードのタイピング感もよく、ベンチマークやWindows 10の更新時で負荷がかかる時以外はCPUファンのノイズも気になるものではありません。
別記事となる詳細レビューの前に留意事項です。これほどのハイエンドながらディスプレイの品質がなんとも微妙。TNパネルかIPSパネルか明記がないのですが、Windowsのホーム画面などをみるとIPSパネルのように思えるのですが、白を背景としたブラウザをみると視野角も狭く、色合いも淡く・明暗差はメリハリに欠けます。
価格.comのレビューにもありますが、PCモニターに外部接続したほうが無難。当記事も外部接続して編集していますが、せっかくのレスポンスのよさをディスプレイが台無しにしている感が強いです。
実機のシステム情報
続いて上記スペックの裏付けとなる実機のシステム情報です。
▼Windows 10の設定画面より。Core i7-8750H、RAM 32GBとあります(当然ですが)。
▼HWiNFOのサマリー画面より。必要に応じてクリックして拡大ください。このサマリー画面でSSDはSamsung製、HDDはSeagate製、メモリはKingston製であることが確認できます。
▲▼フリーソフトである「HWiNFO」は各種システム情報の表示以外にCPU温度などの確認もでき、システム情報を総合的に管理することができます。
▼上記情報と重なりますが、CPU-Zから抽出したCPU情報。
▼「GPU-Z」から抽出のGeForce MX150(左)とインテル UHD グラフィックス 630(右)の情報。
ベンチマークスコア
当製品のレビュー記事は1週間ほど使用した後にリリースする予定でしたが、ベンチマークスコアと体感レスポンスには圧巻。そのため、予定を変更してベンチマーク測定後、早々に投稿することとしました。
なお、詳細は別記事としますが、さすがにベンチマーク測定時のCPUファン音はすさまじく(通常利用時は静か)、大げさに言えば卓上扇風機並みの爆音です。
PCIe SSD
m-Book K シリーズのなかでもハイエンドのm-Book K690X2N-M2SH5のみの設定となりますが、PCIe接続のM.2 SSDのSamsung PM981はベンチマークスコア・体感ともに爆速です。
▼CrystalDiskMark 6.0.2のスコアはこちら。
▲以下の記事で掲載のXiaomi Notebook ProのPCIe SSDよりもスコア・体感ともに速いです。
私が複数のPCで使用しているSATA SSDとの比較において、体感できる爆速さは以下。なお、記載の事項は時間などを計測したものではなく体感によるものです。
- Windows 10の起動も速く、SATA SSDの休止時からの復帰に要する時間よりも短いような感覚です。
- アプリのインストールは爆速。現在のところ、重めのアプリのインストールはドラクエベンチマークぐらいなのですが、SATA SSDではもどかしく感じるインストールも拍子抜けするほどに短時間でも完了となりました。
- その他の軽めのアプリのインストールでは、実際にインストールされたのか不安になるほどの速さです。
- CPU・GPUパワーによるところも大きいのですが、Google Chromeのタブの切替・サイトの表示も快速。待たされ感は皆無です。
CPU、Core i7-8750H
続いてCPUのCore i7-8750Hのベンチマークスコアです。
▼Geekbench 4のスコア。
Single-Coreは4922、Multi-Coreは21131
▼参考までに、Single-Core 4922近辺のスコアとなるCPUはこちら。
▼Multi-Core 21131近辺のスコアとなるCPUはこちら。
▼CINEBENCHはR15からR20にアップデートとなりましたが、R20のスコアは以下です。
現時点では重い処理を行っていないのですが、数MBの画像編集においてもその速さをかなり体感できます。画像の切り取り・圧縮など間髪入れずに反応し、ライトユースの使用でもCPUの恩恵を十分に感じることができます。
GPU
GPUについては、マウスコンピューターのゲーミングノートであるG Tune以外の通常のノートPCでは、GTX 1050搭載のWシリーズ、GTX 1060搭載のTシリーズもありますが、KシリーズはGeForce MX150を搭載しています。
GPUのベンチマークはドラクエベンチマークのみ計測しましたが、「12033のすごく快適」。
3DMarkなど他のベンチマークは未計測ですが、GeForce MX150のベンチマークは以下のサイトが参考になります。国内のゲームアプリなら十分に快適に操作できそうです。私がドラクエベンチマークを走らせた限りでは、画像表示もかなり滑らか。私のようにゲームを行わない場合には十分に快適に感じることでしょう。
GeForce MX150の性能&ベンチマーク結果を紹介! FF14やドラクエ10は快適!?
まとめ
ベンチマーク測定の他では、現在のところ5時間程度 使用したにすぎないのですが、ライトユースでもCore i7-8750Hの恩恵をかなり感じます。さらには、お借りした機種はPCIe SSDを搭載する製品ですが、その爆速さには驚愕。
さらに1週間使い込んだ後にあらためてレビューしますが、惜しいのはディスプレイの品質。メリハリ・コントラストが弱く、ディスプレイのみ数年前の端末を使用しているような感覚があります。
今回のレビューはマウスコンピューター m-Book Kシリーズのうち、シリーズ内ハイエンドとなるPCIe SSD搭載のモデル(m-Book K690X2N-M2SH5)。Core i7-8750H、メモリ 32GB、Samsung PCIe SSD 512GB、HDD TB搭載にして、2019年4月7日時点の価格は税抜 144,800円。
▼こちらは10日間使用後のレビューです。
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