私の自室の液晶テレビのHDMIポートは、パソコン2台もしくは3台に、Fire TV Stick、TV Boxと全ポートを利用している状態。
そして、それぞれに接続したいキーボードですが、キーボードが複数台あっても置き場に困り、また、キーボード毎に入力感が異なるのも嫌なもの。
そこで、以前から欲しかったマルチペアリング対応のBluetooth キーボードである「ロジクール K380」を購入しました。その使用感を総括すると「見た目の癖はあるけど、マルチペアリングもバッチリ。ノートPCのペタペタ感が好きな方には入力しやすいキーボード」となります。今回は、この「ロジクール K380」のレビューです。
▼今回レビューするのは、こちらのロジクール K380
K380を購入した背景、比較対象機種
パソコンを利用する際に必ず使用するキーボード。入力に関わる機器だけに、好みは人それぞれ。今回、K380を購入するにあたり、マルチペアリングであること以外の私の条件は下記となります。
- 自宅でのメインキーボードとなり得ること。テンキーはそれほど使用しないため、テンキーなしでも問題なし。
- できればパンタグラフ式であること。手持ちのノートPCや携帯用キーボードがパンタグラフ式であり、これらのペタペタ感が心地よいため。
上記条件すべてに合致するわけではないのですが、K380以外で私が候補とした機種は以下となります。
今回購入のK380を含め、マルチペアリングを条件にするとロジクールのキーボードに行き着きます。私はロジクール好きのため、ロジクールのキーボードを候補をしたのが正確な表現ですが。
このうち、私の条件であるパンタグラフ式はK380とK780。
K480は何度か店頭でキーをたたいてみたのですが、パンタグラフ式に慣れてしまった私にはどうもしっくりこないため、候補から外れました。
K380も秋葉原の店頭で何度もキーをたたいてみたのですが、ノートPC的なペタペタ感、打鍵音の静けさも私の好みでした。
K780もよいのですが、キーボードにしては高めな価格がネック。また、私が13インチクラスのキーボード(Jumper EZBook 3 Pro)のキーボードに慣れつつあるため、ここでメインキーボードのサイズ感を大きくするのもどうかとの想いから、K380に決定。
やや心配だったのは、小振りなサイズのため、メインとして使用するには窮屈ではないかとのこと。このため数週間 購入を保留にしていたのですが、昨日 ノートPC(Jumper EZBook 3 Pro)を液晶テレビに接続してみると、物欲が強烈に沸いてきたために、近所の量販店にて購入です。
▼ノートPCを液晶テレビに接続してみると、大きな画面で快適な視認性だったこともあり、これにあわせてK380を購入
主要スペック、外観・機能のレビュー
私が購入したものはブラックのK380BKですが、K380の主要スペックは以下となります。
(引用元:ロジクール公式サイト)
- 高さ 124mm 幅 279mm 奥行 16mm 重量 423g(電池を含む)
- 対応OSは、Windows 7以降、Mac OS 10.10以降、Chrome OS、Android 3.2以降、iOS5以降、Apple TV 第2 / 第3世代
- キーレイアウトは 84キー日本語レイアウト
- キー構造はパンタグラフ、キーピッチ 18mm、キーストローク 1.5mm
- Easy-Switchボタンにより、3台のBluetooth対応デバイスを簡単に切り替え可能
- 単四形乾電池 2本で稼働、電池寿命 は最大2年
外観の全般的のところでは、ロジクールのキーボードは全製品とも高級感をアピールするものではなく、ロジクールの製品のなかでもK380は安価な部類なため、当製品に高級感・質感を求めるべきではないでしょう。このため質感へのコメントは控えています(安っぽすぎることでもないのですが、価格なりの質感・プラスチック感)。
▼全体。下のグリーンの部分はタブレットスタンドです。
特徴は丸いキーと、黄色のEasy-Switchボタン(接続する端末の切替キー)。この黄色のキーにより、3台までワンタッチで切り替え可能です。一度ペアリング設定すると、切替に要する時間は3秒もかからず、ワンタッチとの表現でよいと思います。
▲「enterキー」の右にキーがあるキーボードも多いなか、「enterキー」が最右列にあるのがありがたい(入力間違いが抑制できます)。
▼円形キーがわかるように拡大。
円形キーのため、感覚的に違和感があるだろうと予想していたのですが、通常のキーと何ら変わることなく、普通に操作できています。このあたりの感想は個人差があるかもしれません。
▲基本レイアウトは日本語キーボードですが、iOSの英語キーボードを考慮してのことでしょうか。「altキー」が両サイドに並んでいます。この「altキー」「無変換」「変換」「カタカ/ひらがな」の配置がやや変則的であり、これらのキーにショートカットを組み込みこみ、多用している私には、少なからず慣れが必要です。
▼上部のEasy-Switchボタン(黄色のキー。接続する端末の切替キー)と、その右のあるショートカットキー。このショートカットキーは、黄色の3の隣から「ホームに戻る」「アプリの切替」「ソフトキーボードの表示・非表示切替」と並んでいますが、iPadでかなり重宝します。
▼さらに拡大。円形キーの中央が僅かながらに窪んでおり、入力のし易さに一役買っています。この細かな配慮がうれしいです。
このK380を外出先での使用を前提にしている方が多いと思いますので、薄さ・コンパクトさが特徴のiBuffalo BSKBB24BKと比較してみます。iPad向けのBSKBB24BKとはコンセプトが異なるため、比較することに意味はないのですが、ご参考。
▼厚さ6mmのBSKBB24BKとは、かなりの差があります。
▼BSKBB24BKとの横幅の比較
▲BSKBB24BKには油脂が多く付着していますが、K380を1日使用した範囲では油脂が付きにくいように感じます。
▽BSKBB24のレビュー記事
▼13.3インチの中国製ノートPC(Jumper EZBook 3 Pro)のキーボードとのサイズ比較。
私はこれを狙っていたのですが、ほぼ同様のサイズ感です。これで、ノートPCとメインキーボードのサイズが異なることによる入力感の戸惑いも軽減されます。
▲実物よりも、黒が強い写真となっています
▽Jumper EZBook 3 Proのレビュー記事
▼外観全般としてはプラスチック感の強いものですが、ロジクールのキーボードは質感よりも、その機能性が評価ポイントです。
K380の使用感
私は以下のキーボードが好みとの前提での使用感です。
- キーストロークが浅めの、ソフトタッチのもの
- キー入力のしっかり感は、それほど要求しない
- 打鍵音は静かなほうが好き
キーボードの入力感・打鍵音などの好みは人それぞれのため、当然ながらも私個人の見解として認識いただければと思います。
上記の条件、そしてパンタグラフ式であることを条件に機種を選定し、実際に入力感などを店頭で試しているために、上記の条件とほぼ同様の使用感となるのですが、具体的には下記となります。
- 丸いキーには慣れが必要と想像していましたが、何の違和感もなく、即ブラインドタッチできています。
- ブラインドタッチの速度は、購入直後からかなり軽快に素早くできています。これは、私がK380よりも小さめのパンタグラフ式キーボードを多用している・慣れている要素が多きいと思います。
- 打鍵音・入力感(キーの柔らかさなど)は、iPad / iPad mini向けのキーボード付ケースと同様の感覚。通常のノートPCよりは、やや静かな部類です。
- キーピッチは18mmと十分なのですが、小振りであるためか、フルサイズのキーボードと比較すると、肩の凝る度合いが多少大きいような感覚。
- ペアリングも簡単(黄色のEasy-Switchボタンの長押し)、切替も簡単(Easy-Switchボタンをワンタッチ)でほんの3秒ほどで切替可能です。
▽打鍵音・入力感は、以下のTM725をはじめ、私が店頭で操作した iPad / iPad mini向けのキーボード付ケースに近い感覚
まとめ
このK380の外観・使用感などを再度整理すると以下となります。
- 外観の質感は、3,000円前後の価格相応(プラスチック感が強い)
- 丸いキーが特徴ですが、私には当初から全く違和感なく入力できました
- ノートPCと同様のペタペタ感・ソフト感のあるキー入力が心地よい
- Bluetoothの接続は問題なく、機器の切替はワンタッチで快適
- 日本語キーボードをベースとしながらも、iOS(英語キーボード)にも対応する関係から、スペースキー周りのキー配置が変則的。やや慣れが必要か。
- 外出時の持つ運びを前提とすると、かなりのズッシリ感あり
同じくロジクールのK480 / K780と迷ったのですが、私にとってはK380で正解。iPad / iPad mini / ノートPCのパンタグラフ式のキーボードを多用し、また、コンパクトなキーボードに慣れてしまった私には、このコンパクトでソフトタッチでペタペタ感のあるK380の入力感がしっくりきます。
外出先での使用・持ち運び用の機種としては重量があるため、持ち運び用としては、前述のBSKBB24、あるいはロジクールのKeys-To-Goがおすすめ。私はこのK380を自宅でのメインキーボードとして利用します。
▼あらためて、タイピングをメインに再レビューしました
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