
今回 実機レビューする製品は、8.8インチのハンドヘルドPC「Legion Go Gen 2」です。CPUにAMD Zen 5 アーキテクチャのAMD Ryzen Z2 Extremeを搭載し、メモリはLPDDR5X-8000MT/sの32GB。ハンドヘルドPCですが、普段使いのメインPCとしても、キビキビと動作します。
なお、今回の実機レビューは、ハンドヘルドPC、ゲーミングPCとしての趣きよりも、通常のPCとしてのレビューであることをご了承ください。
レビューする製品はこちら
今回の実機レビューは、Lenovoさんよりお借りした製品に基づくものです。公式サイトのこちらに記載されていますが、「2025年12月より、予定を大きく上回る注文により、欠品の状態になっている」とのこと。以下の公式サイトにおいても販売情報は掲載されていません。
Legion Go 2のスペック
実機レビューする「Legion Go Gen 2」の型番は「83N0001SJP」です。スペックは下表となりますが、以下の記事にて実機レビューの「Legion Go」と比較し、スペックアップした事項に黄色網掛け、スペックダウンした事項にピンク網掛けしています。
Lenovo Legion Go 実機レビュー、8.8インチ液晶は明るく鮮やか、Ryzen Z1 Extremeのベンチスコアは Core i9-13900Hと同水準
| CPU | AMD Ryzen Z2 Extreme、Zen 5 アーキテクチャ、8コア 16スレッド |
| GPU | AMD Radeon 890M Graphics |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-8000MT/s オンボード |
| ストレージ | 1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
| ディスプレイ | 8.8インチ OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 、光沢あり、 マルチタッチパネル |
| WiFi | Wi-Fi 6E対応、11ax/ac/a/b/g/n 準拠 |
| Bluetooth | 5.3 |
| ポート類 | USB4 x 2 |
| サイズ | 以下を参照 |
| OS | Windows 11 Home |
| その他 | 専用ケース付属、2W スピーカー x 2 |
▼サイズ、重さは以下です。
- 約 206 x 136.7 x 22.95mm、700g(タブレット)
- 約 44.42 x 138.88 x 41.62mm、210g(右コントローラー)
- 約 44.79 x 138.88 x 41.62mm、210g(左コントローラー)
- 約 295.6 x 136.7 x 42.25mm、920g(タブレット+コントローラー)
- 約 42.46(半径) x 14.8mm、30.22g(コントローラードック)

▲▼多機能な製品ですが、主なポート・ボタン類は以下です。詳細においては、公式サイトを参照いただければと思います。
- 1は指紋センサー付きの電源ボタン
- 2と17はUSB4
- 3と4は音量調節ボタン
- 8はメニューボタン
- 912は Y/B/A/X ボタン
- 14はタッチパッド
- 18は microSDメディアカードリーダー
実機のシステム情報
続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。
▼Windoows 11「設定」の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」です。もちろん、製品仕様どおり、CPUはAMD Ryzen Z2 Extreme、メモリ 32GB、OSはWindows 11 Homeです。

▼以降のシステム情報は、以下の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出しています。
HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実
▼システムの概要です。クリックにて拡大できます。
▼CPUのAMD Ryzen Z2 Extremeは、Zen 5 アーキテクチャ、4nm プロセス、TDP 28W、8コア 16スレッド。

▼メモリはオンボードのLPDDR5 32GBです。

▼GPUは統合型のAMD Radeon 890M。後述のベンチマークスコアのとおり、統合型としては高性能です。


▲▼8.8インチのモニターの型番は「AMS881KB01-0」。Samsung製の以下の仕様です。
- 8.8インチ OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 、光沢あり, マルチタッチパネル
- 輝度 475 cd/m²
- 色域 100% DCI-P3
- リフレッシュレート 144Hz
- コントラスト比 1000000:1
▼オンボードメモリは Micron チップのLPDDR5 SDRAM 32GB

▼統合型GPUは、AMD Radeon 890M。

▼1TB PCIe 4.0 SSDは、SAMSUNG製の型番「MZAL81T0HFLB-00BL2」。ベンチマークスコアの段落で掲載していますが、Read 7061MB/s、Write 5923MB/sとモバイル向けPCに搭載のSSDとしては高速です。

外観のチェック
外観について記載します。タブレット+コントローラーのサイズは 約 295.6×136.7×42.25mm / 920gと、大きく 重さもありますが、タブレット単体ではコンパクトです。
▼ケース外側の写真撮影を失念しましたが、ケースに収めた状況です。専用設計のケースですので、ぴったりと収まります。

▼写真が暗くなり見づらいですが、上側のボタンとポート類は左から、音量調節ボタン、USB4、通風孔を挟んで右側に電源ボタンの配置です。電源ボタンは写真のとおり、電源オンで白く点灯し、電源オンの反応、操作性は良好です。なお、今回のレビューでは試していませんが、電源ボタンは指紋認証を兼ねています。

▲▼上側の両サイドにスピーカーが備わっています。

▼下サイドはカードスロットとUSB4 ポートがあります。なお、USB-Aポートを未装備です。製品の性質上 やむを得ないのですが、USB4ポートが上下の両サイドにあり、通常のPCとして使用する場合、充電・映像出力のケーブルの取り回しで ある程度のスペースを確保する必要があります。



▲▼左コントローラーです。1週間の使用期間の関係上、コントローラーを多用していないため、操作性等はノーコメントです(コメントするほどに使用しておりません)。


▲▼右コントローラーです。

▼タブレットの背面は艶消しブラック。中央にファンと通風孔があります。右側に油脂が付着していますが、油脂の付着はやや目立ちやすいもの。

▼左右コントローラーの裏側を拡大。



▲▼背面のスタンドを立てた状況です。スタンドの開閉はスムーズです。

▼無段階調整式のスタンドの強度は十分です。当然ながら、本体が倒れるような現象はありません。


▲▼コントローラーを外しての撮影です。コントローラーをスライドすることにより、簡単に外すことができます。

液晶のチェック

8.8インチ Samsung製 型番「AMS881KB01-0」の液晶について記載します。「システム情報」の段落に記載していますが、仕様は以下です。
- 8.8インチ OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 、光沢あり, マルチタッチパネル
- 輝度 475 cd/m²
- 色域 100% DCI-P3
- リフレッシュレート 144Hz
- コントラスト比 1000000:1
Lenovo Legion Go 実機レビュー、8.8インチ液晶は明るく鮮やか、Ryzen Z1 Extremeのベンチスコアは Core i9-13900Hと同水準
上の記事にて実機レビューの従来モデル「Lenovo Legion Go」と比較すると、液晶の解像度は「2560 x 1600」から「1920 x 1200」となりましたが、8.8インチの小さな液晶でもあり 十分に綺麗な液晶です。今回は一般用途での実機レビューの趣きですが、広い色域の液晶であり、写真などの色合いの表示も十分なもの。
▼これまでに実機レビューしたPCの有機ELパネルは、やや派手さを伴う色合いでしたが、本製品は自然な色合いです。また、明るさ・視野角ともに十分なもの。


▲▼正面からの撮影です。一般的なタブレットと比較すると、上下左右ともにベゼル幅は狭いもの。

▼「設定」画面の白を背景としての撮影です。寒色・暖色に寄ることなく、色合いは良好です。


ベンチマークスコア
AMD Ryzen Z2 Extreme / AMD Radeon 890Mを搭載する本製品で計測のベンチマークスコアを掲載します。比較対象は、以下の記事にて実機レビュー、AMD Ryzen Z1 Extremeを搭載する「Lenovo Legion Go」です。Ryzen Z1 ExtremeからRyzen Z2 Extremeにスペックアップしたことに伴い、ベンチマークスコアは順当に Z2が高いスコアです。

Geekbench 5
Geekbench 5のスコアは「シングルコア 2057、マルチコア 9589」。モバイル向けのCPUでシングルコアのスコアが2000を超えるCPUは多くなく、普段使いにおいてはキビキビと動作する水準です。
以降のベンチマークスコアも含めて、2つめのスコアは AMD Ryzen Z1 Extremeを搭載する「Lenovo Legion Go」で計測のものですが、Ryzen Z2 Extremeを搭載する「Gen 2」は、順当に高いスコアです。


Geekbench 6
Geekbench 6のスコアは「シングルコア 2788、マルチコア 10940」。Geekbench 6と5では、評価項目とスコア判定のベースとなるPCのスペックが異なり、Geekbench 6は5よりも高くなります。
Geekbench 5のスコアとはやや傾向が異なり、シングルコア、マルチコアともに、Gen 2はGen 1よりも大幅に高いスコアです。ただし、マルチコアのスコア差が大きすぎ、Legion Goでの計測時のシステム環境の影響による差の可能性もあります。


Geekbench AI
比較対象はありませんが、参考までに Geekbench AIのスコアも計測してみました。

CINEBENCH R23
CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1916、マルチコア 10338」。普段使いの体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、大きな差をつけ Legion Go 2が高いスコアです。


▼下表はいづれも所有、あるいはレビュー用にお借りしたPC実機で計測のスコアです。Ryzen Z2 Extremeのシングルコアのスコアは、Core i9-13900HKと同水準です。

ファイナルファンタジー XIV
解像度 1920 x 1080での「ファイナルファンタジー XIV」のスコアは「5374、普通」。AMD Radeon 890Mと言えども統合型GPUであり、それほど高いスコアではありません。テキスト出力にある 平均フレームレートは 37.27です。ローディングタイムの合計が 17.111secとやや遅いことも気になります。


ファイナルファンタジー XV
ファイナルファンタジー XVのFHD画質でのスコアは「4414、普通」。こちらも高くないのですが、モバイル向けの統合型GPUとしては高い部類です。

ドラクエベンチマーク
FHDでのドラクエベンチマークのスコアは「すごく快適、10243」。

PCMARK 10

オフィスワークのスコアの指標となる「PC Mark」の総合スコアは6,797、それぞれのスコアは以下です。公式サイトによると、オフィスワーク向けのシステム推奨の目安は「Productivity = 4,500以上」、写真、動画、その他のデジタルコンテンツ編集向けのシステム推奨の目安は「Digital Content Creation = 3,450以上」とあり、一般的には十分です。
- Essentials、8,313
- Productivity、11,170
- Digital Content Creation、8,818
▼以下は「Legion Go」のスコアですが、「Go 2」はEssentialsのみ、「Go」より低いスコアです。

CrystalDiskMark
SAMSUNG製 型番「MZAL81T0HFLB-00BL2」のM.2 PCIe 4.0 SSDは、Read 7061MB/s、Write 5923MB/s。モバイル向けPCとしては、速い部類です。

USB4のチェック
USB4を2ポート装備しており、外部モニターへの映像出力とUSB to 10G LAN アダプターの動作を確認しました。いづれも安定動作しています。


▲▼以下の10Gbps USB-C to RJ45 アダプターを利用しての、自宅の10G環境の回線速度は 6.5Gbpsと、十分な速度です。

CPU温度のチェック
CINEBENCH R23 ベンチマークにて負荷をかけて際のCPU温度は最大でも76℃と、低い水準でおさまっています。なお、ファン音量を計測しないままに、LenovoさんにPCを返却したのですが、ファン音量はそれほど大きくなかったような記憶です。

まとめ
CPUに AMD Zen 5 アーキテクチャのRyzen Z2 Extremeを搭載する「Lenovo Legion Go Gen 2」の実機レビュー記事でした。Lenovoさんから端末をお借りした1週間、通常の仕事がやや忙しく コントローラーはほぼ未使用であり、通常のPCとしてのレビューであったことをご了承ください。
Ryzen Z2 ExtremeのCPU ベンチマークは、Core i9-13900HKと概ね同水準となり、USB4経由で外部モニターへ映像出力したうえでの ミニPC的な使い方において、メインPCとしても使用することができます。また、ベンチマークにて負荷をかけた際、CPU温度は低くおさまっており安心です。
液晶は、Gen 1の2.5K 解像度から 有機ELのFHDに変更となりましたが、8.8インチの小さな液晶でもあり、十分に綺麗なもの。
レビューする製品はこちら
今回の実機レビューは、Lenovoさんよりお借りした製品に基づくものです。公式サイトのこちらに記載されていますが、「2025年12月より、予定を大きく上回る注文により、欠品の状態になっている」とのこと。以下の公式サイトにおいても販売情報は掲載されていません。


コメント