AmazonのJumper製品を参照していると、海外通販には存在しないモデル「Jumper S5 Go」が販売されています。惹かれるポイントは クーポン利用により 21,999円と安価なこと。11.6インチのPCとなりますが、この価格でSSDを増設できる一方、CPUはCeleron N3700、ディスプレイは視野角の狭いTNパネルの可能性大となり、割り切る必要があります。
なお、ボディはCHUWI HeroBook Airと同じと思われ、HeroBook Airのスペックを更に抑えたバージョンと言えそうです。
Jumper S5 Goのスペック
実売約22千円の安価なPCのため、Celeron N3700とメモリ 4GBであることはやむなしとしても、ディスプレイがTNパネルであろうことが気がかりです。Jumperの場合、IPSパネルの場合には製品紹介に明記があるのですが、本製品には明記がなく TNパネルと推察します。
CPU | Celeron N3700 |
GPU | Intel HD Graphics |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC、M.2 SSDを増設可能 |
ディスプレイ | 11.6インチ、解像度1366 × 768 |
WiFi | 11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0、USB 2.0、Mini HDMI |
サイズ | 277 × 190 × 19mm、920g |
OS | Windows 10 Home |
その他 | ファンレス |
上表は上のリンク先記事で紹介の「CHUWI HeroBook Air」にベースに編集しましたが、サイズは誤差の範囲で同じ、後段で記載のディスプレイのゴム足の位置や、ポート類の配置が同じことから、ボディは同じ製造元であろうと思われます。なお、Jumper S5 GoとCHUWI HeroBook Airの主な相違は以下です。
- CPUは S5 GoのCeleron N3700に対して、HeroBook AirのN4020。
- ストレージは S5 Goの64GB eMMCに対して(SSDと明記がないために eMMCとしましたが、SSDの可能性もあります)。HeroBook Airは128GB SSD。ただし、S5 GoはSSDを増設できるため、大きな差ではありません。
- S5 Goのディスプレイは おそらくTNパネルですが、HeroBook Airは視野角の広い IPSパネル。
- S5 Goは Windows 11への更新不可、HeroBook Airは Windows 11に更新可能。S5 GoのCPUは、Windows 11の要件を満たしていません。
- 10月24日現在のAmazonのクーポン価格は、S5 Goの約22千円に対して HeroBook Airは 約25千円。
▼Geekbench 5のCPUベンチマークスコア。
上はCeleron N3700、下はN4020と同水準のN4000。体感レスポンスに影響する Single Coreのスコアですが、N3700はかなりの低スコアです。私のN4020の使用感では、Webの画像表示や高速タイピングのテキスト反映に多少の遅延を感じるため、N3700では一層 レスポンスが速くはないとの割り切りが必要です。
▼この価格で M.2 SSDを増設できることは立派です。画像から判断すると、SATAの2280サイズ
外観と機能
Jumper S5 GoとCHUWI HeroBook Airは同じボディを採用していると思われますので、双方の画像を掲載しました。下の画像はHeroBook Airですが、ディスプレイ上の左右のゴム足の大きさや位置は同じように思えます。
▼上の画像は S5 Go、下の画像はHeroBook Airですが、ポート類の構成と位置も同じです。サイズと重さも誤差の範囲で同じであることから、ボディは同一の製造元とみてよいでしょう。
まとめ
CHUWI HeroBook Airと同じボディを採用と思われる Jumper S5 Go。スペックとしては、HeroBook Airのスペックを更に抑えたバージョンが S5 Goと言えます。双方ともに、エントリーCPUを搭載しているために割り切りが必要ですが、10月24日時点のAmazon クーポン価格の価格差 約3千円で、Celeron N3700 vs N4020、TNパネル vs IPSパネルであることを踏まえると、HeroBook Airのコスパ度が際立ちます。
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