2018年度に販売の中国メーカー製の13~14インチクラスのGemini Lakeノートとしては、Chuwi LapBook SEと人気を2分するであろうJumper EZBook X4。TNパネル版とIPSパネル版の双方が併売されているのですが、2018年9月2日時点のGearBest価格では、セール対象のIPSパネル版(279.99ドル)がTNパネル版(350ドル)よりも安い状況に。このままTNパネル版は終息していくと予想します。
今回はこのEZBook X4のIPSパネル版の出荷が始まったこともあり、あらためてスペック・特徴などを確認していました。
▼2018年9月5日 追記。実機レビュー記事を投稿しました。
Jumper EZBook X4 IPS版、実機の外観レビュー。EZBook 3シリーズから正当進化でより高い質感に
Jumper EZBook X4 IPS版、実機のベンチマークスコア、使用感のレビュー
Jumper EZBook X4 IPS版のスペックと特徴
Jumper EZBook X4 IPSパネル版のスペックをChuwi LapBook SE、そして私がメイン端末として利用していたJumper EZBook 3 Proを比較しました。
なお、スペック表につき、以下の点に留意ください。
- EZBook X4のメモリは8GBに増設可としている通販サイトもありますが、実際のところ確認できないため表には未掲載です。
- 重量は、海外通販サイトで確認できないため(表示がおかしいため)未掲載としています。
さて、あらためてEZBook 4 IPSパネル版の特徴を、一般的な事項からスペック表・通販サイトに記載のない事項(海外レビューサイト情報)も含めて記載すると以下になります。
なお、上表に記載のない事項については黄色網掛しています。
- Gemini Lake N4100を搭載。「Gemini Lake vs Apollo Lake、実機のベンチマークと体感レスポンスの比較」にて掲載していますが、ベンチマークスコアではApollo Lake N3450の約25%増し、ライトユースの体感レスポンスでは僅かに体感できる程度にGemini Lake N4100が優位です。
- メモリ4GBと少なめですが、DDR4メモリの価格が高価なため、コストカットの意味ではやむなし。
- M.2 SSDは2242サイズのみならず、製品数の多い2280サイズも増設可能。
- キーボードはバックライト付き。シルバー調のキーであるため見にくいとのコメントもあります。
- キーキャップは20mmと広く、タッチパッドも大きなサイズ。
- TNパネル版のレビューでは、CPU温度がやや高めとのコメントもあり。個体差かもしれませんが。
- HDMIポートはMini HDMIではなく、Micro HDMI。抜き差しのしやすさ・取付部の安定性ではMini HDMIならなおもよかった。
▼左右のベゼル幅は8mmとあります。手持ちの端末では、Jumper EZBook 3 Proの実測ベゼル幅は8~9mmであり、EZBook 4 IPSパネル版のベゼル幅は十分に狭いと言えるでしょう。また、ディスプレイ下のベゼルにメーカー・WindowsロゴがないところにJumperらしさがでています。
▲▼Apollo Lakeとの比較が掲載されていますが、私が実機にて計測したベンチマークでは、Gemini Lake N4100のスコアはApollo Lake N3450の約25%増し。
▼バックライト付きのキーボード。シルバーのキーキャップに白文字であるため、バックライトも含めやや見にくいとのコメントもあります。
▲幅20mmのキーキャップとあります。手持ちのノートPCのキーキャップは、EZBook 3 Pro、MacBook Air 11ともに16mm。キーピッチとなると大きな差はないようにも思えますが、キーキャップが広いため誤タイピングも軽減されそうです。
「タッチパッドはノーマルの2倍」とあり、ノーマルの定義が不明ですが、大きなタッチパッドは使い勝手がよさそう。ただし、ノートPCの場合、タイピング中にタッチパッドに触れてしまい、思わぬ操作を招くことが多々あるのですが、これがどれほど軽減されているかがポイントかと思います。
▼ポート類は、USB 3.0 × 2、Micro HDMI。幅広の14インチですので、MicroではなくMini HDMI、ポート類の間隔がもう少し広めであるとさらに良かったような感覚もあります。というのも、実機を確認しないと何とも言いえないのですが、EZBook 3 Proの場合、各ポート類の位置が近すぎ、多少ながらもUSB機器などの取り回しに苦労します。
まとめ
14インチのIPSディスプレイ、4GBメモリ、128GBのSSDと無難なところでまとめたJumper EZBook X4 IPSパネル版。昨年度のEZBook 3シリーズと比較すると、バックライト付きのキーボード、eMMCではなくSSDくを標準搭載と確実に底上げされています。
Chuwi LapBook SEとの比較では、そのデザインをアピールしている感のあるLapBook SEと、オーソドックスなJumper EZBook X4 IPSパネル版。どちらが人気の高いものとなるか、今後の動向が楽しみです。
個人的なところでは、来週末あたりにはJumper EZBook X4 IPSパネル版の実機が届くため、早々に実機レビューをお届けできそうです。
▼2018年9月5日 追記。実機レビュー記事を投稿しました。
▼Jumper EZBook X4 IPSパネル版の価格情報(2018年9月19日時点)。TNパネル版とIPSパネル版の双方が流通していますが、おすすめはIPSパネル版です。
JUMPER EZbook X4 (IPSパネル版)
▼Chuwi LaBook SEの価格情報と関連記事
Chuwi Lapbook SE
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