JumperからEZBook XシリーズのPCとしては、X1とX4が先行して販売されていますが、Apollo Lake N3350を搭載する13.3インチノートのEZBook X3がリリースとなりました。
私はEZBook 3 ProとEZBook X4を所有していますが、Webサイト閲覧やオフィスソフトの操作では十分に快適で、3 Proは大学生の息子のPCとして、X4は私のサイト記事編集用のPCとして便利に使用しています。はたして、このEZBook X3はいかがなものか。そのスペックと特徴について記載します。
追加記事 Jumper EZBook X3 Proがリリースとなりました。
Jumer EZBook X3 Proがリリース。Gemini Lake N4100を搭載し人気のX3をスペックアップ
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Jumper EZBook X3のスペックと特徴
Jumper EZBook X3のスペックは以下となっています。
- CPU : Apollo Lake N3350
- GPU : Intel HD Graphics 500
- メモリ : 6GB
- ストレージ : 64GB eMMC、M.2 SSDを増設可能
- ディスプレイ : 13.3インチ、IPS、解像度 1920 x 1080 (FHD)
- WiFi : 11b/g/n/ac
- Bluetooth : 4.0
- ポート類 : 2x USB 3.0、Mini HDMI
- バッテリー : 7.6V / 4500mAh
- サイズ : 33.00 x 22.00 x 1.30 cm、1.3000 kg
Jumperの製品では、CPUにApollo Lake N3450あるいはGemini Lake N4100を搭載するものが多いのですが、X3はそれらよりやや下位のApollo Lake N3350を搭載しています。このため、Jumperのなかでも特に廉価版・エントリークラスとの前提のもとで、特徴となる仕様に黄色網掛しました。これらに対するコメントは以下です。
- CPUは2コアのCeleron N3350となりますが、同じCPUを搭載するJumper EZBook 3SEの使用感では、Webサイト閲覧などのライトユースでは、N3450とそれほど遅いと感じることはありません。
- ただし、画像編集などでやや負荷をかけると、N3450と比較した場合には引っかかりを感じることもあり。
- 国内で流通しているPCのCeleron N3350搭載機の事例では、Lenovo Ideapad 120S、ASUS VivoBook R207NAがあります。
- エントリークラスのCPUでの体感レスポンスでは、順当にAtom Z8350、Apollo Lake N3350、N3450の順。気になる方は、後段のリンク記事に上記CPUのベンチマーク実測スコアを掲載していますので参照ください。
- 廉価版のPCとの前提ですが、N3350にしてメモリ 6GB搭載、IPSディスプレイは立派。同CPUを搭載するLenovo Ideapad 120Sはメモリ 4GBどまりです。
- デフォルトのストレージは64GBのeMMCですが、
おそらくSSDの増設・換装は無理だろうと思います。増設可能なら抜かりなく仕様に明記あるのですが、その記載はありません。以下の画像のとおり、M.2 SSDを増設可能であるのは嬉しい誤算。Windows 10の起動ドライブのSSD可も可能です。
▲▼SSDを増設可能であることは、背面にSSDスロットへアクセスする扉があることからも明らか。ただし、そのサイズ感から 2280サイズのM.2 SSDではなく、選択肢の少ない 2242サイズ。
▲▼2242サイズのM.2 SSDでは、こちらのSSDがおすすめ。240GBで約5,000円と安く、ベンチマークスコアもわるくありません。
▼こちらはX3と同じくCeleron N3350をXIDU PhilPadのレビュー記事。N3350のベンチマークスコアも掲載しています。PhilPadは液晶が2.5Kの高解像度であることが大きな特徴。液晶のきめ細やかの描写と鮮やかさは抜群です。
イメージ画像に基づく、スペックの補足
以下、イメージ画像に基づき補足します。
▼Jumperの製品は明るめのシルバーが多いのですが、X3はややダークなシルバー。
▼Apollo Lake N3350クラスのディスプレイはTNパネルとなり価格を抑えることもあるのですが、IPSパネルを採用し、視野角も178度と広くなっています。
▼USB 3.0 × 2、Mini HDMIと、ポート類は上位機のEZBook 3 Pro / X4と同じ構成です。
▲上の天板の画像・サイドと両端の処理から、アルミ製ではなくプラスチック製と思われます。
▲▼EZBook X4のキーボードの場合、シルバーのキーに透かし文字とキーの視認性がよくないのですが、X3は問題なさそうです。
▼なお、Amazonのレビューを参照すると「英語キーボードのため、英数・かな変換の切り替えを行いにくい」とのコメントもありますが、以下のフリーソフト「Alt-IME」を利用すると、スペースキー左右のAltキーのワンタッチで英数・かな変換の切り替えを行うことができます。これにより、むしろ日本語キーボードよりも簡単に切り替えできます。
まとめ
先日紹介のTeclast F6もそうですが、Teclast / Jumperと中国新興メーカーのなかでも元気な2社による、まさかのApollo Lake機の新規リリース。しかも、同メーカー内での他製品とスペックは競合するため(Jumper EZBook X3は、派生モデルではないノーマルのEZBook 3。Teclast F6はF7と競合)、13.3インチノートをお探しなら、競合他製品との価格との見合いしだいで(セール期間中かいなか)、Jumper EZBook 3の購入も大いにありとの認識です
Apollo LakeのなかでもエントリーなN3350を搭載することから、当初は魅力薄に感じていたX3ですが、M.2 SSDを増設可能であることにより、また、そのシックな外観により、魅力度が増したように感じるX3。以下のとおり、213.99ドルであることを踏まえるとコスパも高そうです。
▼2019年7月29日、海外通販サイトの安値更新。GearBestでは、送料無料の199.99ドルで販売しています。販売元のGearBestでの7/29の換算レートでは 21,939 円となり、Amazonよりもかなり安くなっています。
▼Amazonでも販売されていますが、2019年4月26日現在では 25,080円。AliExpresssとそれほど変わらないのですが、Amazonでのレビューコメントはサクラと思われ、妙な日本語が多くなっています。
▼Jumper EZBook X3 Proがリリースに。CPUはApollo Lake N3350からGemini Lake N4100にスペックアップしています。
▼さらには、EZBook X3と同ボディでCPUをApollo Lake N3450に変更した、EZBook X7も販売されています。
コメント
お尋ねします。
ジャンパーezbook x3の電源アダプターを紛失し、購入したいのですがアドバイスいただけませんか。宜しくお願いします
Jumper EZBook X3の電源アダプターですが、おそらく汎用品だと思いますが、X3にも適合と明記された製品が、海外通販サイト・以下ののAliExpressで販売されています。
ただし、送料無料の場合、発注から受領まで 1ヶ月ぐらい要することを覚悟する必要があります(送料無料でない場合も、2週間程度はかかります)。
AliExpress EZBook X3 電源アダプター(AliExpress)
あるいは、以下のAmazonで販売の変換プラグ付きの汎用アダプターが使えるかもしれません。適合するかは未確認で断定はできないのですが、Jumperの製品は 3.5mmのプラグかと思います。
汎用アダプター(Amazon)