iPadにて快適な入力環境を求めると、キーボード付ケースあるいはiOSに対応したキーボードの購入となるのですが、通販サイトには商品があふれ、その選別に迷ってしまいます。
これまで、iPad / iPad mini向けの複数のキーボードを購入し、あるいは店頭で多くのキーボードを試してみたなかで、iPad 2018 (6th)に利用できる おすすめのキーボード付ケース・キーボードを通販サイトからピックアップしました。
iPad向けキーボード購入・使用における留意事項
個別製品の紹介の前に、iPad向けのキーボード、キーボード付ケースを購入・使用する際の留意事項です。
Amazonにて、iPad向けのキーボード、キーボード付ケースのレビューコメントを参照していると、以下の事項のコメントが多いため、私の使用感からあらためて整理してみました。
英語キーボードとなる
パソコンにせよ、iPadにせよ、英語キーボードに慣れると日本語キーボードよりも快適に思えてくるのですが、キーの配置などが一部異なりますので留意する必要があります。
特に戸惑うのが英数・かな切替だと思われますが、iOS 11の場合「caps lock」キーでの切り替えとなります。ただし、この英数・かな切替時に1秒程度の遅延が生じます。
▼「caps lock」キーにて、以下の画像を伴い英数・かな切替となるのですが、この画像での切替表示が遅く1秒程度要します。ただし、画像での切替中にも実際のテキスト入力は切替後にて処理されています。
10インチのPC以上の重量となることも
iPad 2018 (6th) モデルのWi-Fi + Cellularモデルの場合、その重量は478g。キーボード付ケースの場合、500g前後から800g弱までとなり、合計すると1kg前後から1.3kgほどになります。
一方の10.1インチのノートPCでは1kg未満となることも少なくないのですが、iPadとキーボード付ケースとを組み合わせると、逆に携帯性を損なうことになりかねません。
実際、私の場合にも、10インチクラスでは以下のPCを所有していますが、私のiPad 2017+キーボード付ケースと、どちらが携帯しやすいかと問われると回答は厳しい状況です。このため、iPadにてキーボードを使用することのメリットは、画面を開いて即利用できる(Bluetooth接続に課題がない場合)手軽さにあると思ったほうが無難かと思います。
テキスト入力の快適性は、やはりパソコンが優位
私の場合、iPad miniにキーボード付ケースを利用し、通勤電車内にてブログ記事編集を行うことが多く、ブラインドタッチを含めテキスト入力は快適にできています。
ただし、これについては言うまでもないことかと思いますが、テキスト入力の快適性はMac、Windows双方ともにパソコンが優位です。
これはiOSにおいては、「英数・かな切替の快適さと日本語変換機能が、Mac OS、Windowsには及ばず」の要素が大きいように感じます。
ただし、iOSでのキーボード使用はAndroidよりは快適であることを付け加えてます。
以上の3点を前提に、個別のキーボード、キーボード付ケースの紹介です。
ロジクール ik1052
このik1052に限らず、多くのロジクールの製品がAppleの公式サイトにてアクセサリーとしてラインナップされています。
それもそのはず、私が多くのiPad向け、あるいはWindows / iOS双方に対応したキーボードを試したなかでは、ロジクールのキーボードが以下の点で最もしっくりきます。
- 比較的 静かな打鍵音。他社製のキーボードは、キーにあそびがありカチャカチャと音のするものが多いのですが、ロジクールのキーボードはタイピング感がありつつもキーのあそびが少なく打鍵音が小さめ。
- タイピング感が心地よい。「iPad用キーボードカバーはロジクール製がタイピングしやすい3つの理由」にて記載していますが、多くのiPad向けキーボードをテストした家電批評の編集者の言葉を借りると、「キーはヌメっと滑らかに沈むような感覚」であり、まさに同感。上記のキーにあそびがないことと同様ですが、この沈むような感覚が心地よさに繋がっています。
- キーの配置など機能性が高い。iPad向けのキーボードの場合には、便利なショートカットキーが他キーと独立しているなど、使い勝手も格別です。
▲イチオシのキーボードは、ロジクールのik1052。第5世代用とありますが、Apple 公式サイトにもアクセサリーとして掲載されており、第6世代でも使用できます。
他のキーボード付ケースと比較すると高価ですが、キーボードを多用する場合には、コストを追及し安価な製品を購入するよりも、最初からロジクール製を購入したほうが安くつくことに繋がるかも、と思います。
私はik1052が2台購入できるほど、他のキーボードを複数購入したのですが、最初からik1052クラスを購入すべきであったと後悔しています。
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ロジクール Keys-To-Go IK1041BK
上記のロジクール ik1052とともに、Apple 公式サイトにもアクセサリーとして掲載されているのが、Keys-To-Go IK1041BK。
ik1052とはかなり趣が異なり、またキーボード付カバーではなくキーボード単体ですが、以下の大きな特徴があります。
- キーピッチ17mmの、モバイル用途としてはゆったりとしたキー(英語レイアウト)とiOSショートカットを備えた、Bluetooth接続のキーボード。
- 耐水設計で、不慮の水濡れなどでも心配なく使用可能。
- 最大の特徴は、ほぼ無音であること。電車内や社内での会議中の議事録作成など、周囲を気にすることなくタイピングできます。
- タイピング感の乏しさなどクセがあるのですが、慣れてくるとこのクセが心地よく感じるようになります。
▲元値が高いうえに、通販サイト・販売店・色により価格差が激しいので留意が必要
Keys-To-Goの関連記事
私は通勤電車内での無音での使用を求めて(周囲に気を遣う必要がないよう)、Keys-To-Goを購入しました。
なお、キーボード単体では以下のiBUFFALO BSKBB24BKのタイピングが軽快で扱いやすいのですが、旧製品となるBSKBB24BKの在庫一掃もほぼ終了したようであり、現在 流通しているものは、何かの間違いか、発売当時の元値近くとなっているために紹介を見送り。
▼BSKBB24BKの後継となるBSKBB500BKもあるのですが、BSKBB24BKが2,000円台後半で流通していたのに対し、BSKBB500BKは4,000円台後半と割高感があります。
DINGRICH バックライトキーボード付ケース
Amazonにて、かなり評価が高いのがこちらのキーボード付ケース。以下を特徴とします。
- 3レベルの輝度を調整できる、7色のバックライト付き
- キーボードは良質なアルミニウムを採用
- キーボードはマグネットの着脱式(ややマグネットが弱いとのコメントもあり)
気になるタイピング感ですが、Amazonでのレビュー64件を参照したところ、具体的なコメントは少ないのですが、マイナス要素も見つからず、入力にも大きな課題がないものと推察します。
Amazonでの2018年5月27日時点の価格は4,888円ですが、この価格でアルミ製のキーボード、しかもバックライト付きとはすばらしい。
Sengbrich 七色バックライト 360度回転機構付き
先のDINGRICHの製品と同様に、3レベルの輝度を調整できる、7色のバックライト付きですが、当製品は360度の回転機構付きです。
Amazonレビューを参照すると、やはり360度の回転機構を評価する方が多く、会社などでプレゼンを行う場合や、iPadをPCっぽく見せたい場合には候補となるように思います。
ELTD キーボード一体型ケース
続いては、価格控えめの3,200円のキーボード一体型のケースです。
スタンド部分の構成は、私がiPad 2017のキーボードが出揃わないなかで購入した以下のキーボード付ケースに近いものがあります。
キーボードの取り外しのできない一体型となり、実物を見ないとわからないものの、Amazonでのイメージ画像を見る限りでは、合皮の色合いが好感触。また、スタンド機能は3パターンあります。
番外編、Inateck キーボード付ケース
Amazonでは在庫切れのため商品リンクを貼っていませんが、評価が難しいのがInateck社のキーボード付ケース。
他のレビューを参照すると「入力しやすい」などの高評価が多いのですが、私の使用感では、キーボードのキーが硬く、また、Bluetoothの接続が不安定なのか、あるいは干渉が激しいのか、タイピングから文字反映の遅延が生じることが多々あります。
個体差かもしれませんので、レビュー記事を吟味することをおすすめします。
まとめ
通販サイトにて、iPad 2018 (6th)にて使用できる(iPad 2017でも使用可)キーボード付ケース、キーボードを吟味し、選出しました。
私がおすすめするのは、やはりロジクール製のキーボード。高価ではあるものの、Apple公式サイトのアクセサリーとしてラインナップされている安心感と、実際のタイピング感の良さは他社製より優位です。
今回の紹介からは外したベルキン製も含め、秋葉原のヨドバシカメラでは、ロジクール製キーボード・キーボード付ケースの実機が展示されています。近郊の方は実機のタイピング感などを確認することをおすすめします。
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