GPD Pocketの外観レビューに続き、今回は各種ベンチマーク結果の報告です。コンパクトなボディに、一般的なWindows タブレットよりも優位となるCPUとメモリ8GBを搭載するGPD Pocket。
Atom Z8350 / Z3775、Celeron N3450を搭載する手持ちのPCのベンチマーク結果と比較してみました。
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▼今回レビューする製品は、こちらのGPD Pocket
GPD Pocketのベンチマークスコア
先の外観レビューの記事に掲載のスペック表を再掲です。
以降のベンチマークは、Chuwi Hi10 Pro、ASUS T90Chi、スペック表に記載していませんが Jumper EZBook 3 Proのベンチマークスコアとの比較も掲載しています。
なお、現在 当記事はGPD Pocketを液晶テレビに接続し、Bluetooth キーボード、無線マウスを利用して編集していますが、ブログ記事編集程度の軽めの作業では、Core i7 / Core i5クラスのPCと比較しても、レスポンスの相違を大きく感じることはなく、サクサクとしたレスポンスです。
ドラクエベンチマーク
まずはドラクエベンチマークのスコアです。
▼上から順にGPD Pocket (Atom Z8750)、Chuwi Hi10 Pro (Atom Z8350)、Jumper EZBook 3 Pro (Celeron N3450)。
GPD Pocketのスコア 2077に対して、Jumper EZBook 3 Proは2212となり、ほぼ同レベルといってもよいでしょう。ブログ記事編集・Webサイト閲覧を行う範囲での体感レスポンスは、なんら変わるものはありません。
Geekbench
上から順に、GPD Pocket (Atom Z8750)、Chuwi Hi10 Pro (Atom Z8350)、Jumper EZBook 3 Pro (Celeron N3450)となります。
GPD Pocketは、Chuwi Hi10 Proよりやや優位、対Jumper EZBook 3 Proでは Multi-Core Scoreで大きな差があります。
▼Geekbenchのシステム情報より。通常は型式名が表示されるのですが、「Default」となっており、GPD Pocketのデータを持っていないようです。
CrystalDiskMark
続いてCrystalDiskMarkによるeMMCのベンチマークです。
▼上はGPD Pocket、中央はChuwi Hi10 Pro、下はASUS T90Chiです。いづれもeMMCですが、誤差程度で同レベルのスコアです。中国製の安価なPCの場合、コストカットのために低速なeMMC(ただし、体感できるほどの速度差はない)を使用している製品もあるのですが、GPD Pocketの場合はそのようなこともなく、並みの速度がでています。
▼ちなみに、デバイスマネージャーで確認したところ、GPD PocketのeMMCはSamsung製でした。
▼なお、Widnowsの起動(サインイン画面まで)までの時間は約23秒、シャットダウンは約13秒と、問題のない速度です。
メモリ使用量、回線速度、CPU温度
その他、気になるところとして、メモリ使用量、回線速度、CPU温度を確認してみました。
一般的に、コストカットしているパーツとしてはWifiチップもあると思われ、端末によっては電波の強度が弱い・速度が出ないこともあります。
また、CPU温度においては、GPD Pocketのファン音がやかましいために確認したものです。
▼画像編集ソフト、Google Chromeのタブを10個開いた状態でのメモリ使用量は30%。メモリを8GBも搭載しており余裕です。おそらくはメモリ8GBも消費する状況はないため、メモリを6GBとし価格を下げてもよかったかも。
▼自宅のWifi環境(Nuro 光)での回線速度。
左はGPD Pocket、右はJumper EZBook 3 Proです。同時刻の測定ですが、双方とも十分な速度である一方で、EZBook 3 Proの遅さが気になります。
▼フリーソフト「Open Hardware Monitor」によるCPU温度の測定値です。
昨日まで数十年ぶりの寒波に見舞われた首都圏ですが、寒い自室にて、15分間のYouTube視聴後の温度です。
ファンの音が耳障りな状態でしたが、意外と温度は高くなく、Maxで47度でした。下の画像以外では、軽めの画像編集時には53度、Windowsの更新後の負荷がかかっている状態で67度となり、やはり全般的には激しくファンが回るほどの温度ではないと思われます。
このファン音においては、ファンコントローラーの導入などによる改善の余地がありそうです。
まとめ
GPD Pocketにて、各種ベンチマークを測定しましたが、CPUに応じた順当な結果に。
GPD Pocket単体での使用感は別記事としますが、レスポンス自体はWebサイト閲覧、テキスト入力、画像編集、YouTube視聴ではサクサクと動くものであり、もどかしさを感じることは何もありません。
上記程度のライトユースではCPUパワーを必要としないため、Cote i7 / Core i5クラスのハイエンド機種と比べても大きな差を感じることもないです。
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