GMKtecより、CPUにTwin Lake N150を搭載するミニPCとして、フル機能のUSB Type-C、M.2 PCIe SSD スロットを4つ装備する「GMKtec G9」が販売されています。販売情報では「業界初登場の2-in-1 NAS ミニPC」と表現されていますが、WindowsとLinuxなど デュアルブートをより行いやすい構成です。
GMKtec G9のスペック
USB Type-Cポートを2つ装備し、1つは電源専用、もう一つはPDと映像出力に対応するフル機能です。メモリはオンボードとなりますが LPDDR5の12GB、セットモデルのSSDは512GB、4つのSSD スロットの最大容量は4TB x 4の16TB。
なお、公式サイトとAmazonでは、仕様の記載内容に以下の相違があります。
- SSD 最大容量は、Amazonでは4TB x 4スロットの16TB、公式サイトでは8TB x 4スロットの32TB
- 公式サイトでは 64GB eMMCを装備と記載あり
▼こちらはAmazonでの販売モデルのスペックです。
CPU | Twin Lake-N N150、4コア 4スレッド、最大 3.6GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | オンボード LPDDR5 4800MT/s 12GB |
ストレージ | 512GB M.2 SSD、PCIe 3.0 M.2 SSD 4スロット装備 |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB-C(電源)、USB-C(フル機能)、USB-A 3.2 x 3、HDMI x 2、有線LAN x 2 |
サイズ | 14.6 x 10 x 3.85cm、370g |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | SSD 冷却用のファンを2個装備 |
▼以下の記事などにおいても記載していますが、N150のベンチマークスコアと体感レスポンスは、Alder Lake N100やインテル 第8世代のCore i5-8250Uなどと同水準。普段使いでは遅さを感じることなく動作します。
GMKtec G3 Plus、Twin Lake N150搭載のミニPC。RAM 16GB / SSD 512GB モデルが24千円、8GB / 256GBモデルは19千円で販売中
▼12GBのメモリはオンボードのために換装・増設できません。4つのSSDは、底板を外しての取り付けです。SSDの冷却用に小さなファンを2つ装備しています。
▼SSDの冷却として、以下の1つめの画像の大きなヒートシンクに、2つめの画像の2個のファンで冷気を吹き付けて行う仕様です。この仕様でしたら、4つのSSDの温度への心配も大きく軽減されます。
▼映像出力は、HDMI x 2とUSB Type-Cの3系統。電源ボタンのある前面にポート類はなく、USB-A ポートはサイドに装備されています。サイズは14.6 x 10 x 3.85cmと、一般的なミニPCと比較すると 長辺がやや大きいです。
まとめ
映像出力に対応するUSB Type-Cを搭載する点においても、N150 ミニPCでは貴重な存在ですが、4つのPCIe 3.0 SSD スロットを装備する意欲的な製品です。
私は以下の記事で記載のとおり、ミニPCをTrueNASを利用したNASとして使用しています。本製品においては、通常は2つのSSDを利用したNASとして使用し、必要に応じて 残り2つのSSDをWindows 11とLinuxとして使用も面白そうです(都度、再起動で切り替える必要があります)。
ミニPCとTrueNAS ScaleでNASを構築してみた。使用したミニPCとSSD、TrueNAS Scaleのインストール手順
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