GEEKOMのハイエンドミニPC「GEEKOM GT2 Mega」が、Amazon・公式ストアともに 121,410円で販売されています(2025年10月5日現在)。
CPUにCore Ultra 9 285H、メモリ 32GB、SSD 2TB、USB4を搭載し、NPU・GPU・CPUを合わせた AI性能は 99 TOPSと、ミニPCとしては ハイエンドな構成です。
なお、Core Ultra 9 285Hを搭載するミニPCとして、同社からは「GEELOM IT15」が販売されていますが、本製品は一回り大きな筐体に USB-Aポートを6ポートも装備しています。
GEEKOM GT2 Megaのスペック
最近のGEEKOM 製品のAmazon タイトルでは、メモリやSSDが最大搭載容量を記載していることが多く、タイトル下の画像においても メモリ 128GBの最大容量が強調されています。Amazon・公式ストアともに、メモリ 32GB / SSD 2TB セットモデルでの販売です。
GEEKOM IT15、Core Ultra 9 285Hを搭載のミニPC、スペックのまとめ。CPU、GPUともにRyzen AI 9 HX370に対抗
▲▼スペックは下表となります。同じく Core Ultra 9 285Hを搭載する「GEELOM IT15」を上の記事にて投稿していますが、スペックの相違に黄色網掛けしています。筐体のデザインとサイズも異なりますが、サイズの相違に伴ってか、以下の事項が異なります。
- 「IT15」のサイズ 112 x 117 x 46mmに対して、「GT2 Mega」は 135 x 132 x 46.9mmと一回り大きなサイズ。一般的なミニPCと比較しても やや大柄です。
- サイズとの関係もあってか、USB-Aは「IT15」の4ポートに対して、「GT2 Mega」は 6ポート搭載
- 2.5G RJ45 有線LAN ポートにおいて、「IT15」の1ポートに対して、「GT2 Mega」は 2ポート搭載。
CPU | Core Ultra 9 285H、16コア 16スレッド、最大 5.4GHz |
GPU | Intel Arc 140T |
メモリ | DDR5 5600MHz 32GB デュアルチャネル、最大 128GB、2スロット |
ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe Gen 4 x 4 2TB SSD、2242サイズのM.2 SATA SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 7 |
Bluetooth | 5.4 |
ポート類 | USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen 2 x 5、USB 2.0、HDMI x 2、2.5G RJ45 x 2 |
サイズ | 135 x 132 x 46.9mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 |
▲▼私はCore Ultra 9 285Hを搭載するPCの使用経験はありませんが、「GEEKOM GT2 Mega」の販売ページに上の画像・以下の指標が掲載されています。
- CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 2074、マルチコア 19686」
- NPU、GPU、CPUを合わせて 99 TOPSのAI性能
- GPUは統合型としてはAMD Ryzen AI 9 HX370よりも高く、GeForce RTX 3050に一歩及ばず(他の記事から抜粋の情報)。
総合的には、以下のPCの事例など、AMD Ryzen AI 9 HX370と競合します(CPUとNPUにおいては AMD Ryzen AI 9 HX370が優位である一方、GPUは Core Ultra 9 285HのIntel Arc 140Tが優れている)。
また、CINEBENCH R23のスコアは、以下の2つめの記事で一覧化していますが、シングルコアはCore i7-14700HXと同水準の、かなり上位のスコアです。
GMKtec EVO-X1、Zen5, AMD Ryzen AI 9 HX370を搭載するミニPCの詳細スペック。2つのファンを装備し冷却も万全
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
内部の構成、ポート類
内部の構成とポート類について、簡単に記載します。上の画像のとおり、DDR5 メモリは2スロット、標準装備のM.2 SSDは PCIe 4.0 x 4の2280サイズです。このクラスでは、2280 サイズのM.2 PCIe 4.0の空きスロットを備える製品が多いなか、本製品は 2242サイズのM.2 SATA SSDの空きスロットであることに注意が必要です。
ポート類としては、USB4を背面に2つ装備し、映像出力は HDMI x 2 / USB4 x 2の4系統。私としては、DPポートが欲しかったところです。また、「GMKtec」と「MINISFORUM」のこのクラスのミニPCでは、外付けグラボを接続可能(別途、ボード・電源・ケーブル・グラボが必要)なOCulink ポートを搭載する製品が多いのですが、本製品は未搭載です。ただし、Core Ultra 9 285HのIntel Arc 140Tは、GeForce RTX 3050に近い性能であり、OCulink ポートは不要とも判断できそうです。
価格情報
冒頭に記載のとおり、メモリ 32GB / SSD 2TBのセットモデルにおいて、2025年10月5日現在、Amazon・公式ストアともに 121,410円での販売です。同じく Core Ultra 9 285Hを搭載するミニPCは以下の製品が販売されています。メモリとSSDの搭載容量が異なり、また、OCulinkと増設可能なSSDの種類としては「GMKtec」と「MINISFORUM」が優位ですが、本製品のコスパ度は高いと言えそうです。
- 「GEEKOM IT15」のメモリ 32GB / SSD 2TB モデルは 132,905円
- 「GMKtec EVO-T1」のメモリ 64GB / SSD 1TB モデルは 137,999円
- 「MINISFORUM AI M1 Pro」のメモリ 64GB / SSD 2TB モデルは 167,992円
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