GEEKOMより、CPUにRyzen 9 8945HS、あるいはRyzen 7 8845HSを搭載するミニPC「AX8」が発売となりました。同CPUを搭載する同社のミニPCとしては、先行して「A8」および「AE8」が販売されていますが、「AX8」はこれらとは異なる筐体となります。
引用元・販売元
GEEKOM AX8のスペック
「AX8」のスペックは下表です。冒頭に記載のとおり、AMD Ryzen 9 8945HS / Ryzen 7 8845HSを搭載する同社のミニPCは、以下の記事にて紹介の「A8」「AE8」に続き3製品目となります。
「A8」「AE8」との比較では、CPU、メモリ、ストレージの基本スペック・ポート類ともに同じとなり、筐体違いのミニPCです。
▼2024年7月19日現在、GEEKOM サイトでは、上の画像右上・スペック表・他のイメージ画像でサイズの表記が異なっており、下表のサイズは当記事では未掲載のイメージ画像に基づいています。
CPU | AMD Ryzen 9 8945HS / Ryzen 7 8845HS、Zen4 アーキテクチャ、8コア 16スレッド |
GPU | AMD Radeon 780Mグラフィックス |
メモリ | DDR5 5600 32GB、最大 64GB |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB / 2TB |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI x 2、USB4、USB-C 3.2 Gen 2 PD対応、USB-A Gen 2 x 3、USB-A 2.0、有線LAN |
サイズ | 117 x 111 x 38.5mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | 金属製フレームの筐体 |
▲▼おそらく CINEBENCH R23のマルチコアと思われますが、公開されている Ryzen 9 8945HSのベンチスコアは Ryzen 9 7940HSやCore i7-13620Hよりも高いとあります。
以下の記事にて、Ryzen 9 7940HSを搭載の「GEEKOM AE7」、Core i9-13900Hを搭載する「GEEKOM IT13」のレビューを投稿していますが、Ryzen 9 8945Hはこれらより高いベンチスコアとなり、他ブランドの製品も含めて、2024年7月現在のミニPCのなかではトップクラスの実力です。
GEEKOM AE7 実機レビュー、Ryzen 9 7940HS / DDR5 RAM 32GBでキビキビ動作、想像以上に静音で作業も捗るミニPC
GEEKOM IT13 実機レビュー、Core i9-13900H / メモリ 32GB / PCIe 4.0 2TB SSDを搭載し、M2 Pro Mac mini並みにキビキビ動作のミニPC
▼ハイスペックのミニPCにおいて、留意すべきは冷却対応とファン音量。「AX8」は上の記事でレビューの「AE7」と同じ冷却機構を採用しています。「AE7」のCPU温度とファン音量に照らし合わせると、特に問題とはなりません。
外観
外観について簡単に記載します。上の内部の構成を見ると、樹脂製の筐体に天板裏に金属製のフレームの構造です。
▲▼上の画像は「AX8」、下の画像は「A8」ですが、基本スペック・ポート類の配置ともに同じです(「AX8」の背面の画像に、USB4 x 2とありますが、左はUSB4、右はUSB-C 3.2 Gen 2が正しいもの)。これにより、樹脂製の筐体の「AX8」 vs アルミ製の筐体の「A8」の構図です。
▼ちなみに、以下の「XT13 Pro」は「AX8」と同じ筐体を採用しています。
GEEKOM XT13 Pro、Core i9-13900H、RAM 32GB / SSD 2TBを搭載のハイエンドミニPCのスペック
まとめ
この半年ほど、新規端末のリリース、メディアへの露出が急激に増えてきた「GEEKOM」のミニPC。インテル CPU搭載のミニPCも含めて、同社では同じ基本スペックの製品が複数展開されていますが、Ryzen 9 8945HS、あるいはRyzen 7 8845HSのミニPCは、「A8」「AE8」に続き 3製品目。基本スペック・ポート類も変わらないことから、購入を検討している立場からは、迷ってしまうように思います。私としては、アルミの筐体を採用すること・デザイン面から「A8」がおすすめです。
▼2024年7月20日現在では、「AX8」「A8」ともに、公式ストアが安価です(クーポンが配布されています)。
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