2023年2月18日現在、Windows / macOS / iOS / iPad OS / Androidともに、Geekbench 5からGeekbench 6に置き換わっています。私は実機レビューしたPC / 紹介したPCなど、Geekbench 5のスコアを整理していましたが、あらためて Geekbench 6のスコアを計測し、比較する必要も出てきました。
そこで、ごく簡易的に、数台のPCのGeekbench 5 / 6のスコアを計測し、スコアの相関関係を確認してみました。
Geekbench 6 / 5のスコアの基準・指標
上の英文は、Geekbench 5と6のアプリのヘルプ画面の抜粋ですが、以下の記載があります。
- Geekbench 5は、Core i3-8100のスコア 1000をベースとした指標
- Geekbench 6は、Core i7-12700のスコア 2500をベースとした指標
ややこしいのが、Geekbenhc 6の基準が1000ではなく 2500であること。また、Geekbech 6の基準となる Core i7-12700のGeekbech 5のスコアが2500ではなく 1800前後(シングルコア、正確には1788)であること。こちらのPC Watchの記事に記載のとおり、計測する項目も異なっていますが、単純計算では、Geekbench 5のスコアを1.39倍(2500 / 1788)したものが Geekbench 6のスコアとも言えそうです。
私としては、以下の記事にて これまでレビューしたPC、あるいは紹介した主だったPCのGeekbench 5の一覧を掲載していたのですが、新規にレビューあるいは紹介するPCとの比較において、これまでにレビューしたPCは Geekbench 6を再計測する煩わしさがあります。
▼Macの場合には Big Sur以降が対象のようです。macOS High Sierraの古いMacではエラーとなりました。
Geekbench 6 / 5のスコアの相関
上で「単純計算では、Geekbench 5のスコアを1.39倍したものが Geekbench 6のスコアとも言えそうです」と記載しましたが、これを確認すべく、数台のPCで、Geekbench 6と5のスコアを比較してみました。
M2 Mac Pro Mac mini
最初に比較するのは、以下の記事でベンチスコアを計測の、10コアのM2 Pro Mac mini。
▼上はGeekbech 6、下はGeekbench 5のスコアです。Geekbench 6のシングルコアのスコアは 2634となり、基準となる Core i7-12700のスコア 2500より 多少高いスコアです。Geekbench 5のスコアを1とした場合、Geekbench 6のスコアは 1.36倍。
M1 MacBook Air
続いて、以下の記事にてベンチスコアをレポートのM1 MacBook Airです。
▼シングルコアは Geekbench 5の1743に対して Geekbench 5は2314となり、倍率は 約1.33倍。
インテル iMac 2015モデル
以下の記事で実機レビューの「iMac 21.5 4K 2015」のスコアです。
▼シングルコアは Geekbench 5の916に対して Geekbench 6は1150となり、倍率は 約1.26倍
インテル MacBook 12 2016モデル
私が最も MacBookらしいと思う端末が、こちらのMacBook 12インチ。ペタペタ感の強いバタフライキーボードは賛否両論ありますが、私にとっては快適で他のMacBook以上に高速タイピングできています。
https://winandinet.jp//entry/macbook-12-review-1/
▼シングルコアは Geekbench 5の560に対して Geekbench 6は1150となり、倍率は 約1.29倍
Windows 11、AMD Ryzen 5 5560U
続いて、以下の記事で実機レビューの、AMD Ryzen 5 5560Uを搭載するミニPC「Beelink SER5」。記事の編集やオフィスソフトでは M1 Macと遜色ないレスポンスで動作し、WindowsのメインPCとして使用しています。
▼シングルコアは Geekbench 5の1281に対して Geekbench 6は1704となり、倍率は 約1.33倍
Windows 10、Core i5-7300U
以下の記事で実機レビューの「富士通 LIFEBOOK U937/R Core i5-7300U版」での比較です。13.3インチにして、約799gの軽量ノートですが、メモリ 12GBに増設 / PCIe SSDに換装して使用しています。
▼シングルコアは Geekbench 5の938に対して Geekbench 6は1098となり、倍率は 約1.17倍。上の4製品とは異なる傾向に。Geekbench 6の計測時間も約6分と時間を要しました。
WIndows 11、Core i5-6300U
こちらは先日 Windows 11に更新した「Let’s note CF-SZ5」。Core i3-6300U / メモリ 8GBですが、Windows 11では、10よりも やや体感レスポンスが悪化しているように感じます。
▼シングルコアは Geekbench 5の770に対して Geekbench 6は866となり、倍率は 約1.12倍。倍率としては 上記のLIFEBOOKに近く、この世代のCPUでは Geekbench 6のスコアは低くなる傾向にあるかも。
まとめ
Mac 3台、Winodws 3台のPCにて、Geekbench 6 / 5のスコアを比較する範囲内ですが、おぼろげながらも. スコアの相関は以下と言えそうな感覚です。3,4については、比較したPC台数が少ないために参考情報の位置付けです。
- 前提として、Geekbench 5は Core i3-8100のスコア 1000をベースとした指標、Geekbench 6は Core i7-12700のスコア 2500をベースとした指標。
- Core i7-12700のGeekbench 5のシングルコアのスコアが 約1800であることから、単純計算では Geekbench 6のシングルコアのスコアは、Geekbench 5のスコアは 約1.39倍(Geekbench 6のスコアが高くなる)。
- 実測での比較では、ミドルレンジ以降のPCでは、Geekbench 6のシングルコアのスコアは、Geekbench 5の1.3倍程度。
- 一方、エントリーからミドルレンジまでは、Geekbench 6のシングルコアのスコアは、Geekbench 5の1.1倍程度か。
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