最近、Amazonサイトに頻繁に登場する「Fire HD 10 (2017)」の広告。Fire HDのコスパが高いことは、家族が購入のFire HD 8で認識済ですが、このFire HD 10 2017モデル(2017年10月11日 発売予定)のスペックの詳細・コスパ度はいかがなものか。10インチクラス 2万円未満の他社製タブレットと比較しつつ、確認してみました。
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▼今回 確認するのは、こちらのFire HD 10 New (2017) モデル
Fire HD 10 2017モデルの概要
スペック詳細・他社製タブレットとの比較を行う前に、Amazonサイトでの概要の確認です。
- ディスプレイは、10.1インチ HD / 解像度 1920 x 1200 (224ppi) IPS
- CPUは、1.8GHz x 2、1.4GHz x 2 クアッドコア
- メモリは2GB、ストレージは32GB / 64GB
- Wifiは、デュアルバンド対応(a/b/g/n/ac)
- クーポン適用前の価格は、32GB版が18,980円、64GB版が22,980円
エントリークラスのタブレットですが、クアッドコア、メモリ2GB 、Wifiはデュアルバンド対応とそつなくまとめています。
ここで気になるのが、CPUなどのスペックの詳細。例えば、Fire HD 7とFire HD 8が表記上は同じ「クアッドコア 1.3GHz」でも、その性能が異なるように、Fire HD 10のスペックの詳細が気になります。
また、特に安価な中国メーカー製は別にしても、安価な10インチクラスのAndroid タブレットは多数 販売されているため、それらとのコスパ度の相違も気になります。
ここで、以下のとおり、上記のスペック詳細、他のAndroid タブレットとのコスパ度を比較してみました。
スペックの詳細と他のタブレットとの比較
▲Fire HD8(下から2番目)と、手持ちのタブレットを並べたもの。Fire HD 10 2017モデルの写真を見る限りでは、Fire HD 8と同様に質感を重視するものではないでしょう。
Fire HD 10 2017モデルのスペック詳細は、以下のAmazon developer(日本サイト)にて確認したものです。
Amazon developer (Fireタブレット端末の仕様)
比較対象となる10インチクラスのタブレットは、2万円前後までの価格帯から Huawei MediaPad T3 / T2 Proをピックアップ。ドスパラなどの直販、中国メーカーを含めると比較対象機種が拡がるのですが、ここは通販・店頭ともに購入できる、人気のMediaPadシリーズとの比較です。
※価格は2017年9月24日時点。Fire HD 10はクーポン適用前価格、Media PadはAmazonでの価格です。
MediaPadとの比較において、Fire HD 10へのコメントは以下です。なお、MediaPad T2 10 Proは2016年6月の発売とやや古いため、ここでは2017年6月に発売のMediaPad T3 10との比較としています。
- 気になるのは、クアッドコア搭載のFire HD 10とMediaPad T3 10のCPUの性能差。Antutuベンチマークのスコアでは(アプリのバージョンが異なる可能性もあり、単純比較はできないとも思いますが)、Fire HD 10のMT8173のスコアは5万程度、Mediapad T3 10のMSM8917のスコアは、3万後半から4万程度。
- Antutuベンチマークのスコアは、私の想像に反し、Fire HD 10はMediaPad T3 10よりもやや上回るもの。私は以下の7インチタブレットの2万台後半でも、そのレスポンスに満足しているほど。私がFire HD 10 2017モデルを使用した場合、レスポンスには十分に満足することでしょう。
- Fire HD 10のGPU 「PowerVR GX6250」は、Amazon Fire TVに搭載のもの。MediaPadのAdreno 308 / 405がどの程度のものか 確認できなかったのですが、Fire TVと同じGPUを搭載するFire HD 10は、動画視聴も安心です。私はFire TVよりも下位のFire TV Stick 旧型にて、Amazonプライム・ビデオ、huluなどの動画を、ほぼ毎日 視聴していますが、何の問題もなく視聴できています。
- Fire HD 10の解像度はフルHDとMediaPad T3 10よりも高解像度のもの。鈍感な私には、手持ちの7インチ・8インチクラスのタブレットでのHD / フルHDの相違が明確に感じ取れないのですが、10インチクラスとなると違ってくるかもね。ただし、MediaPad T3のレビューを読む範囲では、解像度の粗さに関するコメントはないように見受けられます。
- カメラの画素数が大きく異なりますが、Fire HDは動画視聴での使い方がメインであるため、参考情報程度です。メディア端末であるため、カメラにコストをかけるなら、より安く、あるいは他にコストをかけるとの判断かと思います。
▼Fire HD 8 2017モデルにて、Google Playアプリをインストールしてみました。Fire HD 8 / HD 10はOSの仕様は変わらないため、Fire HD 10でも同様に、Google Playアプリが稼働するはずです。
まとめ
Fire HD 10 2017モデルを、MediaPad T3 10と比較しつつ、その概要を確認しました。解像度以外は、それほど大きな・決定的な差ではないものの、CPU・ROM容量・Wifiにおいてはやや優位なFire HD 10 2017モデル。
価格を考慮したコスパ度では、Fire HD 10 2017とMediaPad T3 10は同等水準とみています。ただし、プライム会員の方で4,000円オフのクーポン適用となる場合には、Fire HD 10 2017のコスパは圧倒的。2017年10月11日の発売日前から、Amazon・タブレットのカテゴリーでベストセラー1位になっているのも納得。
▼Fire 7、Fire HD 8、Fire HD 10のスペックをあらためて比較してみました。
▼Fire HD 10のコスパにも負けていない、中国メーカーの10インチタブレット
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