AmazonやAliExpressで販売の11インチ Android 13 タブレット「DOOGEE T30 Pro」。AnTuTu ベンチスコアの指標 約38万となる Helio G99を搭載し、メモリ 8G、SSD 256GB、2.5K 解像度、4スピーカー、Widevine L1に対応、8580mAhの大容量バッテリーは33Wは急速充電に対応と、2023年6月24日現在の中国新興ブランドのAndroid タブレットとしては、最もハイエンド・機能充実の構成です。なお、上の画像のキーボードは別売りとなります。
引用元・販売元
DOOGEE T30 Proのスペック
CPU(SoC)にHelio G99を搭載するタブレットとしては、以下の記事に掲載の「ALLDOCUBE iPlay 50 Pro」と「N-One NPad X」が販売されていますが、CPU以外のスペックと機能としては、「DOOGEE T30 Pro」が最も充実しています。
なお、上の画像の中央に、キーボードを装着用の端子がありますが、6月24日現在では 単体での販売は確認できていません。AliExpressではキーボードセットでの販売もありますが、専用端子での接続か否かは不明瞭です。
ALLDOCUBE iPlay 50 Pro、Helio G99を搭載 10.4型タブレットのスペック。同CPUのN-One NPad Xとの簡易比較
CPU | MediaTek Helio G99、6nm プロセス、最大 2.2GHz |
GPU | Mali-G58 MC2 |
メモリ | 8GB LPDDR4、プラス 最大 7GBの拡張機能 |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11インチ、解像度 2560 x 1600、IPSパネル、明るさ 350 nits |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth / GPS | Bluetooth 5.2、GPS搭載 |
LTE | FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/25/26/28A/28B/66 |
カメラ | リア 20百万画素、フロント 8百万画素 |
バッテリー容量 | 8580mAh、33W 急速充電 |
サイズ(本体) | 257 x 168 x 7.6mm、536g |
OS | Android 13 |
その他 | 4スピーカー(Hi-Res対応)、金属製ユニボディ、Widevine L1 サポート |
▼Amazonのレビューを参照すると、「ディスプレイのリフレッシュレートは90Hz対応ではなかったの?」とのコメントがありますが、当初 Amazonサイトに 90Hz対応とあったのでしょうか? 以下のAliExpress サイトでは 60Hzと明記されています。
▼Amazon サイトでは重さ 478gとありますが、8580mAhの大容量バッテリーを搭載していることもあり、478gではなく、以下の画像のとおり 543gです。なお、金属製のユニボディ(アルミ削り出し)を採用し、質感も高いことでしょう(こちらの記事でレビュー、ユニボディの「N-one NPad Plus」からの想像です)。
▲▼ Widevine L1をサポート(1080 / 750P以上の高解像度でのメディア再生が可能)し、Amazon プライムビデオ、Desney+、Netflix、huluの高画質再生に対応しています。
なお、私は当初勘違いしていたのですが、Widevine L1をサポートしていても、Netflixを高画質再生できない端末もあります。メディア毎に高画質再生に対応しているか否かの確認は、上の画像のようにNetflixなどの画像に頼ることになります。
ただし、本製品の場合、画像にはNetflixと掲載されていますが、Amazonサイトには「T30 ProはWidevine L1をサポートしており、Disney+、Hulu、HBO Max、Amazon Prime Videoなどの全てのビデオ配信において、750P/1080P以上の高解像度メディアを再生することができます」と記載されています。「Netflix」の文言がないことから、「NetflixはL3のSD画質」を想定した方が無難です。L1に対応していても、NetflixはL3の端末が多いです。
その他、CPU(SoC)以外のスペックの補足は以下です。
- 8580mAhの大容量バッテリーは 33Wの急速充電に対応しています。6月24日時点で私が知る範囲では、Xiaomiなどの大手ブランド以外の中国ブランドでは、33Wの急速充電に対応している唯一の製品です。
- スタイラスペンとTPUケースは付属していますが、キーボードは付属していません。また、前述のとおり、6月24日現在では 単体での販売は確認できていません。AliExpressではキーボードセットでの販売もありますが、専用端子での接続か否かは不明瞭です。
- ディスプレイは2.5K 解像度と、中国新興ブランドのタブレットとしては、高解像度であることも特徴の一つ。
- 他のAndroid タブレットでは、よくても13百万画素のリアカメラの製品が多いなか、本製品は20百万画素です。ただし、Android タブレットのカメラはメモ書き代替と捉えておきましょう。
- 256GBのストレージは、eMMC or より高速なUFSの別を確認できませんが、価格帯から判断すると後者でしょう。
Helio G99のレスポンス
AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標
この1,2年で実機レビューした Android タブレットのAnTuTu ベンチスコアは上の記事に掲載していますが、DOOGEE T30 Proに搭載のHelio G99のスコアの指標(実機で計測のスコアではありません。Helio G99を搭載の他のタブレットは近々にレビュー予定)は以下です(Helio G99以外は、実機で計測のスコアです)。
ミドルレンジクラスのAndroid タブレットは、UNISOC T618 / T616 / T606が多く、Fire HD 10はMT8183を搭載しています。これらのAnTuTu スコアは 23万〜25万となり、普段使いでは遅さを感じることなく動作します。
Helio G99のスコアは約38万となり(DOOGEE T30 Pro)のスコアではありません)、上記のタブレットと比較すると、よりキビキビと動作することを体感できる水準です。
▼他のタブレットとなりますが、以下の記事にて Helio G99の実測ベンチスコアを掲載しています。
外観
上の写真の左の背面は紫のように見えますが、スペースグレイ、アイスブルー、ミントグリーンの3色展開です。下の写真では左のアイスブルーがホワイトのように見えています。
製品紹介では強調されていませんが、筐体はアルミ削り出しのユニボディとなり、質感の高さと軽さ・薄さ(本製品は大容量バッテリーを搭載のため、543gと軽くはありません)に貢献しています。
カメラの面積が大きいためか、あるいはデザインを考慮してのことか、背面のツートンは他のAndroid タブレット以上に大きくなっています。
▲▼ディスプレイのベゼル幅は一般的。私としては、専用端子・マグネット接続の専用キーボードにも惹かれますが、6月24日現在では単体での販売を確認できておりません。
なお、以下の画像のとおり、AliExpressでは キーボード・ケースのセット販売も展開されていますが、セットのキーボードは専用品のような、そうでないような 明確に読み取れません。
まとめ
Amazon レビューを参照すると、ディスプレイの色合いが赤みがかっているとのコメントが気がかりですが、CPU、メモリ、ストレージの高い基本スペック、ユニボディの筐体、11インチの2.5K 解像度、33W 急速充電対応の大容量バッテリー、Widivine L1をサポートなど、マイナスポイントが見当たらないタブレットです。
今後の専用キーボードの展開に期待します。
▼6月24日現在のAmazon サイトでは 2つのクーポンがあり、価格を即確認しにくいのですが、カートに入れて確認したところ 29,850円での販売です。AliExpressより Amazonが安価です。
▼こちらは競合する「HEADWOLF HPad 3 Ultra」。メモリは物理メモリ 12GB + 拡張 12GBです。
▼こちらはDOOGEE社の下位の製品となるT20Sのレビュー記事です。下位とは言え、普段使いでは遅さを感じない UNISOC T616を搭載し、Helio G99と大きな体感差は感じません。
コメント