
インテル 第13世代 モバイル向けCPU「Core i9-13900HK」の概要(仕様)、および同CPUを搭載するPC実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。
旧世代のCPUとなりますが、2026年1月現在においても ハイエンドクラスのミニPCにおいて、搭載事例のあるCPUです。NPUを未装備でありAIには未対応ですが、普段使いではキビキビと動作し、CPU シングルコアのスコアが同水準となる AMD Ryzen 9 8945HSを搭載するPCと比較すると、やや低価格で販売されています。
ベンチスコア計測の、Core i9-13900HKを搭載するPC
Core i9-13900HKを搭載するPCとして、以下の記事にて「GEEKOM GT13 Pro」を実機レビューしており、後の段落で掲載のベンチマークスコアは当PCで計測したものです。
GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition 実機レビュー、Core i9-13900HK、メモリ 32GB、高速なSSDを搭載し キビキビと動作、アルミ製筐体はコンパクトで高品質
▼参考までに「GEEKOM GT13 Pro」のスペックを掲載します。
| CPU | Core i9-13900HK、14コア 20スレッド、最大 5.4GHz、L3 キャッシュ 24MB |
| GPU | Intel Iris Xe グラフィックス |
| メモリ | DDR4 3200MHz 32GB(16GB x 2、デュアルチャンネル)、最大 64GB |
| ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 1TB / 2TB、M.2 2242 SATA SSDを増設可能 |
| WiFi | WiFi6E 対応 |
| Bluetooth | 5.2 |
| ポート類 | HDMI x 2、USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen 2 x 3、USB-A 2.0、RJ45 2.5G 有線LAN、SD カードリーダー |
| サイズ | 112.2 x 112.2 x 38mm |
| OS | Windows 11 Pro |
| その他 | アルミ製の筐体 |
▼2026年1月12日現在、メモリ 32GB / SSD 1TBのAmazon 価格は 99,900円です。
Core i9-13900HKの概要

Core i9-13900HKの概要(仕様)について記載します。型番の構成は上の画像に表示しましたが、概要は以下となり、インテル 第13世代 モバイル向けとしてはハイエンドなCPUです。
- ハイエンドのCore i9
- 世代はインテル 第13世代(モバイル向け)
- サフィックス・末尾は、モバイル向けハイエンド、オーバークロック対応の「HK」
▼AMD Ryzenも含めたクラスの指標は以下です。世代によりますが、インテル 第13世代ともなると、動画視聴や在宅勤務などの普段使いでは、ミドルレンジのCore i5においても十分です。

▼インテル モバイル向けの末尾・サフィックスの指標は以下です。Core i9-13900HKはオーバークロック対応の「HK」ですが、実際にオーバークロックすることはないため、「H」とほぼ同じと捉えてよいと思います。

▼インテル 第13世代の「HX」「HK」「H」の主要なモデルを抜粋しました。
▼既に終売となっていますが、Core i5-13500Hを搭載するPCの実機レビュー記事です。

▼Core i9-13900HKに対応する 前世代のCore i9-12900HKについては、以下の記事にて掲載しています。
Core i9-12900HKの概要と実機で計測のベンチマークスコア
実機のシステム情報
続いて、前述のCore i9-13900HKを搭載するPC「GEEKOM GT13 Pro」から、以下のフリーソフト「HWiNFO」にて抽出のシステム情報を掲載します。
HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実
▼システムの概要です。クリックで拡大できます。
▼上の画像からCPUの情報を拡大。Core i9-13900HKは、Pコア 6 Eコア 8の14コア 20スレッド、L3 キャッシュ 24MB、TDP 45W

▼メモリはDDR4 16GB x 2の32GB、デュアルチャンネルでの動作です。

▼GPUは統合型の Intel Iris Xe Graphics。Core Ultra シリーズ2では 統合型GPUの性能も高くなっていますが、Intel Iris Xe Graphicsは控えめです。

Core i9-13900HK、実機で計測のベンチマークスコア
Core i9-13900HKを搭載するPC実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。なお、他のCPUとのベンチマークスコアの比較は、後の段落に掲載しています。ハイエンドのCPUであるために当然となりますが、以下などの用途では遅さを感じることは全くなく、キビキビと動作します。
- Web サイトのブラウジング、FHD クラスの動画視聴
- データ量の比較的多いExcel やAccessなどでの在宅勤務
- 画像編集も含めたブログ記事の編集
Geekbench 5
Geekbench 5のスコアは「シングルコア 2,012、マルチコア 10,231」。普段使いにおいて、シングルコアのスコアが 1,500もあればサクサクと動作しますが、余裕の2,000超えです。インテル・AMDともに、モバイル向け・デスクトップ向けの双方において、シングルコアが2,000を超えるCPUは多くないです。
ただし、シングルコアのスコアと比較すると、マルチコアのスコアは低くなっています。おそらく、私が計測したPC(GEEKOM GT13 Pro)の冷却対応・その他の環境に起因するもかと思います。

PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
▲▼上の記事にて、これまでに実機で計測したGeekbench 5のスコアを一覧化しています。このなか、以下は今回のCore i9-13900HK / GEEKOM GT13 Proも含めて、上位のスコアとなるCPUのスクショです。シングルコアにおいては、デスクトップ向けのCore i7-14700Fと同水準のスコアです。

Geekbench 6
Geekbench 6のスコアは「シングルコア 2,678、マルチコア 10,137」。2つめの Core i9-12900HKとの比較では、順当に高いスコアです。


CINEBENCH R23
CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1,938、マルチコア 12,622」。Core i9-13900HKを搭載する他のPCの販売情報の指標では「マルチコア 20,000前後」とする製品もありますが、私の環境ではGeekbenchと同様に、マルチコアのスコアが低いもの。サーマルスロットリングが発動していた形跡もあり、冷却がやや追いついていないように思います。

▼以下の記事にて、これまでに実機で計測したCINEBENCH R23のスコアを一覧化しています。
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
PCMARK 10
オフィスワークのスコアの指標となる「PC Mark」の総合スコアは 6,064、PCMARK 10の公式サイトによると、オフィスワーク向けのシステム推奨の目安は「Productivity = 4,500以上」、写真、動画、その他のデジタルコンテンツ編集向けのシステム推奨の目安は「Digital Content Creation = 3,450以上」とあり、当然ながらも大きく上回っています。

3DMARK
3DMARK Steel Nomad Lightのスコアは 1,205と低いスコアです。Core Ultra シリーズ 2では 統合型 GPUにおいても高いスコアとなりますが、インテル 第13世代のモバイル向け統合型GPUは、ゲーミング向けではありません。

ドラクエベンチマーク
ドラクエベンチマークのスコアは「快適、6623」。何度か計測しましたが、2つめの画像のCore i9-12900HKよりも大幅に低いスコアです(要因は未確認です)。


Core i9-13900HK、他のCPUとのベンチ比較
Core i9-13900HKの実機で計測のベンチマークスコアを、上位・下位のCPUを搭載するPCとのベンチマーク比較を簡単な表にしてみました。なお、繰り返しの記載ですが、Geekbench 5とCINEBENCH R23については、以下の記事にこれまでに実機で計測したスコアを一覧化しています。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
▼Geekbench 5と6、CINEBENCH R23のスコア比較ですが、シングルコアの降順に並べています。私がこれまでに実機レビューしたPCのなかでは、16コア 32スレッドのAMD Ryzen 9 7945HXのスコアが総じて高いもの。
Core i9-13900HKは、旧世代のCore i9-12900HKと比較すると順当なスコアですが、双方ともに、他の同CPUを搭載するPCと比較すると マルチコアのスコアが低くなっているかと思います。
▼こちらは上記で引用の、Ryzen 9 8945HXを搭載するPCの実機レビュー記事です。

▼PCMARK 10のスコアです。Core i9-12900HKも同傾向ですが、AMD Ryzenの下位のCPUよりも低いスコアとなっています。ただし、前述のとおり、オフィスワーク向けのシステム推奨の目安は「Productivity = 4,500以上」であり、リモートワークなどの普段使いでは十分なスコアです。
Core i9-13900HKを搭載するPCの事例
主にミニPCとなりますが、2026年1月現在、Core i9-13900HKを搭載するPCは複数販売されています。このうち、おすすめの製品をピックアップしました。
▼こちらは所有する「GEEKOM GT13 Pro」です。一般的なミニPCよりも一回り小さい、金属製の高品質な筐体であることが特徴の一つです。
GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition 実機レビュー、Core i9-13900HK、メモリ 32GB、高速なSSDを搭載し キビキビと動作、アルミ製筐体はコンパクトで高品質
▼「GMKtec K10」です。Lenovo ThinkCentere Tinyシリーズに近いデザイン・サイズに、M.2 SSDを3基搭載できることが大きな特徴です。
GMKtec K10、Core i9-13900HKを搭載するミニPC、スペックのまとめ。ThinkCentre Mシリーズ Tinyとほぼ同サイズ、M.2 SSDを3基 搭載可能
▼こちらはマイナーブランドの製品でもあり、参考情報としての掲載ですが、15.6インチのノートPCも販売されています。








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