CHUWI MiniBookでmacOS、1ヶ月利用の使用感のまとめ。スクロールなどに課題はあるも、レスポンスと操作性は良好 | Win And I net

CHUWI MiniBookでmacOS、1ヶ月利用の使用感のまとめ。スクロールなどに課題はあるも、レスポンスと操作性は良好

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8インチのUMPC「CHUWI MiniBook」を、macOS CatalinaとWindows 10のデュアルブート化して約1ヶ月。通勤電車内でのMiniBookの使用においては、macOSとWindows 10の使用時間は概ね半々。使いやすくもあり、Windowsには一歩及ばずなところもある macOSなUMPC。今回は約1ヶ月の使用感を振り返ってみます。

CHUWI MiniBook、macOS側の仕様

CHUWI MiniBookへのmacOSのインストールにおいては、以下の記事を参照ください。海外サイトに詳細な記事があるため、Hackintoshを行なったことがある方なら簡単に導入することができます。

CHUWI MiniBook、macOSとWindowsのデュアルブートが実現。Hackintoshの夢を見る手順
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▼MacBook Air 13インチ 2018モデルに偽装しています。私が他のHackintoshで苦労したGPUも一発で正しく認識。

 

▲▼こちらがGPUの認識で苦労した、Jumper EZBook X4 ProのMac化。

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▼ディスプレイも正しく認識していますが、そのままではテキストなどが小さくて見えないため、解像度を960 x 600として使用しています。これにより、ごく一部のアプリは端にあるアイコンなどを押下できないこともありますが、解像度に関しては概ね良好に使用できています。

 

なお、MiniBookにはCore m3-8100Yを搭載するモデルと、Gemini Lake N4100を搭載するモデルがありますが、macOSを導入できるのは 本物のMacで同世代のCPUの採用実績のある Core m3-8100Yモデルのみ。Gemini Lake N4100には macOSを導入できません。また、導入にあたっては、macOSをダウンロードできるMac 実機が必要となります。

私が購入したモデルは eMMC版ですが、eMMCにWindows 10、増設したSSDにmacOSをインストールしています。ちなみに、PCIe SSD / SATA SSDの双方にインストールしましたが、現在のところ SSD単体でブートできるのは SATA SSDのみ。PCIe SSDでは、ブート時に必要となるCloverが起動せず、USBブートでCloverを呼び出したうえで、PCIe SSDを選択し起動する必要があります。

このため、現在使用中のSSDはSATA。本来はより高速なPCIe SSDをMacとしたいのですが、海外サイトを頼りに対応方法を確認中。どうやら、PCIe SSDとの相性もあるようです。

ベンチマークスコア

ベンチマークスコアはWindows 10側と概ね同じですが、参考までに記載します。

 

▼こちらはGeekbench 5のCPUベンチマークスコア。後述のとおり、CPUファンが低速回転(冷却が十分でない)であるためか、Windows 10よりも多少低めのスコアとなっています(Windows 10でのスコアは「CHUWI MiniBook 実機レビュー。サクサク動作のCore m3-8100Yに明るい液晶、タイピング感も想像以上。これで5万円台とは満足度高し」を参照)。ただし、体感レスポンスに影響を与えるほどではありません。

 

▼こちらはGeekbench 5でのシステム情報

 

▲▼上の2つの画像は、上位のCore i3-8145Uを搭載するミニPC「BMAX B4 Pro」をMac化した実機のベンチマークとシステム情報。スコアどおりにMiniBookより機敏に動作します。

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▼2242サイズのSATA M.2 SSDのスコア

CHUWI MiniBook、macOSで機能しないこと

Bluetooth、WiFiが機能しないこと(USBドングルを使用する必要があること)は、他のHackintoshしたMacと同様ですが、MiniBookに特有の機能しないことは以下です。この程度なら大きな課題ではありません。

  • CPUファンは常に低速回転。Windows 10では、何故か高速回転でやかましく時間も多いMiniBookのCPUファンのため、好都合とも言えますが、ベンチマークなどで負荷がかけた場合には、CPU温度が80°を超えることもあるために要注意です。
  • 私にとって盲点だったことが、タッチパネルはTracPadと同じ機能・動作であること。このため、Windows 10では指1本でスクロールできるものが、指2本での対応となります。これは不便なため、概ねタッチパネルを利用せずにポインティングデバイスやキーボードのショートカットにて使用しています。
  • 上記のタッチパネルの課題への対応のため、UPDD Touch Softwareが機能するのでは?と確認中。

 

▼Webサイトの閲覧などのライトユースでは、CPU温度は60°未満で落ち着いていますが、ベンチマークを走らせると80°越えとなることもあり注意が必要。

CHUWI MiniBook、macOSの使用感

Windows 3.1の頃からWindowsのみを使用していた私ですが、WIndows 10の更新の多さに閉口し、また、macOSの使い勝手のよさに惹かれて、自宅ではMacを使用する時間が増えています。このなか、一部にMacの使用感も含みますが、CHUWI MiniBookでのmacOSの使用感は以下です。

  • 私のMiniBookの主な用途は、通勤電車内でWebサイトの巡回と記事の編集。レスポンスはWindows 10と変わることなく快適です。
  • ただし、前述のとおり、より高速なPCIe SSDではなくSATA SSDで使用しているため、起動や終了は PCIe SSDでのWindows 10と比較してもどかしさもあります(eMMCのWindows 10よりも高速です)。
  • ポインティングデバイスでのmacOSの操作は心地よく、これで一本指でのスクロールが可能となれば、Macをメイン利用してもよいと思えるほど。
  • MiniBookでのMacに限りませんが、Windows 10と異なり、頻繁な更新・更新前後のシステム処理で使用できない時間が少ないメリットもあり。
  • 先述のとおり、よくもわるくもCPUファンは低速回転。ライトユースなら常用できますが、ゲームなどの負荷のかかるアプリの使用時間が長い使い方には向かないかも。
  • 以下の記事のとおり、バッテリー稼働時の残量表示がおかしいことは、Windows 10と変わらず。
  • デフォルトのWiFiが機能しないため、自宅でのWiFi利用は外出先でのテザリングなど、USBドングルを使用することの煩わしさがあります。

 

▼上記コメントの関連記事は以下です。

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