今年期待のGemini Lakeノートの製品数が増えないなか、私があらためてその評価を見直しつつあるのが2017年度の人気のApollo Lakeノート。そのApollo Lakeノートのなかでも、特に際立つのがJumper EZBook 3 ProとChuwi LapBook Air。双方とも質感の高い製品ですが、キーボードも含めた総合的な質感ではLapBook Airが優位。今回はこのLapBook Airの魅力をあらためて整理してみました。
Chuwi LapBook Airのスペック
Chuwi LapBook Airはスペックよりもその質感の高さが特徴なのですが、スペックを他の代表的なApollo Lakeノートと簡易的に比較してみました。
比較対象機種は2017年度に販売の機種を代表して、Jumper EZBook 3 ProとTeclast F7。そして、最近リリースされたばかりのTeclast F6です。
Chuwi LapBook Airを他のApollo Lake ノートと比較した場合のスペック上の特徴は以下となります。
- メモリは8GB。中国メーカー製のApollo Lake ノートの場合の一般的なメモリ搭載量は6GB、Gemini Lake ノートは4GBとなりますが、LapBook Airのメモリ 8GB搭載は貴重。
- 大きなメリットではないのですが、ストレージは128GBのeMMCを搭載。Apollo Lake ノートの場合、デフォルトでSSD搭載は稀(Teclast F6 / F7はこれに該当)であり多くは64GB eMMCとなりますが、倍の容量となる128GB eMMCは珍しい存在。
- 多くのApollo Lake ノートと同様ですが、M.2 SSDを増設可能。Windows 10のクローン作成により起動ドライブ化できます。
- キーボードはバックライト機能あり。Gemini Lake ノートでは、Chuwi LapBook SE、Jumper EZBook X4など、バックライト機能付きのキーボードを搭載した機種がありますが、Apollo Lake ノートでは珍しい存在。
▲▼Chuwi LapBook Airの実機におけるeMMCのベンチマーク。SSDと比較すると遅いのですが、SSDと比較した場合、通常利用において大きく体感できるほどのレスポンス差はありません。
▼Apollo LakeとGemini Lakeの体感差はこちら。レスポンスに大きく体感できるほどの差はなく、GPUベンチマークではむしろApollo Lakeが優位です。

▼比較対象機の記事はこちら。


Chuwi LapBook Airの外観
Chuwi LapBook Airの最大の特徴はその質感の高さ。外観は手元にあるMacBook Air 11より質感は高く、人気のJumper EZBook 3 Proと比較すると価格が高いこともあり、キーボード・タッチパッドの質感もかなり高くなっています。なお、EZBook 3 Proのキーボードの質感もわるくないのですが、価格を抑えるためにテキストの印字などにコストカットの形跡があります。
▼外観においては、以下の記事にて詳述していますが、当記事では一部の写真を再掲しポイントのみを記載します。


▼グレア液晶にブラックベゼル、グレイの色調とシックに見える外観。
▲同じようなたたずまいのChuwi LapBook SEはキーボード面がプラスチック製のようですが、LapBook Airは前面ともアルミ製。

▼グレア液晶のため周囲の画面に周囲が映り込んでいますが、明るさも十分、IPSパネルにより視野角も良好。
▼MacBookと同様に天板のロゴは光ります。下2つの画像はMacBook Airとの比較ですが、Chuwiのロゴが主張しすぎないことにも好感がもてます。
▲▼MacBookのようにペタペタ系の浅めのキーストロークではなく、しっかりとした打鍵感のあるキーボード。英語キーボードですが、キーレイアウトに変則的な箇所もなく、購入直後から難なくブラインドできます。また、キーボードの質感も、MacBook Airや量販店で販売している10万円クラスのPCよりも優位。
Gemini Lake機のJumper EZBook X4と似たタイピング感であり、Jumper EZBook X4のキーボードは照明の当たり具合によってはキーのテキストが見づらくなるのですが、LapBook Airはそのようなことはありません。

▼蛍光灯下での撮影のためわかりづらいですが、キーボードのバックライトを点灯し、MacBook Airと比較してみました。LapBook Airのキーの質感の高さが感じ取れるかと思います。
▼右サイドをMacBook Air 11と比較。質感の高さはやはりLapBook Airが優位。エッジの処理など、かなり丁寧な造り込みです。
▼実機動画で質感の高さが十分に伝わってきます。
まとめ
2018年1月に1週間ほど操作したChuwi LapBook Air(今は手元にありません)をあらためて振り返ってみました。Gemini Lake ノートも満足のいくものですが、Gemini LakeとApollo Lakeの体感レスポンスは大きく変わらず、製品によってはApollo Lake機の質感がより高いことも。その質感の高い代表的な機種がChuwi LapBook Airです。Chuwi LapBook Airのポイントは以下となり、中国メーカーのPCとしてはやや高価ですが、価格以上の質感があります。
- Apollo Lake ノートとしては珍しく、メモリ 8GB、128GBのeMMCを搭載し、キーボードはバックライト付き。
- 他のApollo Lake ノートと同様に、M.2 SSDの増設、起動ドライブ化可能。
- 最も大きな特徴はその質感の高さ。質感はMacBook Air以上です。
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