ASUSから10月28日に発売された14インチのChromebook「Flip C436FA」。なんと、1.15kgの軽量ボディに第10世代のCore i3 / i5 /i7を搭載し、ストレージはSATAより高速なPCIe接続、ディスプレイはもちろんFHDのタッチパネルです。Windows 10 PCとして発売されたとしてもハイスペック寄りな製品となり、軽いChrome OSでどれほどサクサクと動作することか、ぜひ操作してみたくなる端末です。
引用元
ASUS 公式, Chromebook Flip C436FA
Chromebook Flip C436FAのスペック
第10世代のCPUを搭載との文字を見たときには、Celeronだろうと思っていたのですが、Core i3-10110U、Core i5-10210U、Core i7-10510Uの3製品となり、Core i7版はメモリ 16GB、3製品ともにPCIe SSDを搭載する、Chromebookとしては驚愕のスペックです。
このスペックの高さにより、価格も税別 108,909円~154,364円となりますが、私としては以下のCore i3版で十分。
CPU | Core i3-10110U、2コア 4スレッド |
GPU | インテル UHD グラフィックス |
メモリ | 8GB LPDDR3-2133 |
ストレージ | 128GB (PCI Express 3.0 x2接続) |
ディスプレイ | 14インチ、グレア、タッチパネル、解像度 1920 x 1080 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB Type-C (3.1)x 2 |
バッテリー容量 | (最大 約11.8時間持続) |
サイズ(本体) | 幅319.5 × 奥行き208 × 高さ 13.76mm、約1.15kg |
OS | Chrome OS |
その他 | 4スピーカー(1W x 4)、指紋認証、92万画素Webカメラ、スタイラスペン付属 |
私が所有するChromebookは上記のエントリークラスで10インチのASUS C101PAのみですが、軽いChrome OSではエントリークラスのスペックでも、同クラスのスペックのWindows 10よりもサクサクと動作し、起動・終了ともに速いことが大きな特徴。私はCore 2 Duoなどの古いPCにChrome OSを導入することもあります。
また、スマホと同様に機能する・しないはアプリによりますが、Google Playアプリの動作することも特徴の一つ。
繰り返しとなりますが、Chromebook Flip C436FAのスペック上の特徴は以下です。
- CPUにはWindows 10 ノートPC向けでハイエンド寄りの、第10世代のCore i3 / i5 /i7を搭載。
- メモリも8GB、あるいは16GBとWinddows 10 PC並み。Chromebookでは、Google Chromeをメイン利用することになりますが、メモリを大量消費するChromeですので、8GB搭載はうれしい仕様です。
- ストレージにeMMCを搭載するChromebookが多いなか、SATAより高速なPCIe接続のSSDを搭載。Windows 10よりも起動・終了が速いChrome OSがさらに爆速なことでしょう。
- 14インチノートは1.3kg前後が一般的ですが、1.15kgと軽いことも大きな特徴。
- 惜しいと感じるのは、フルサイズのUSBポートがなく、USB Type-C x 2であること。マウスを接続する際には、USB 無線マウスではなくBluetooth マウスの利便性が高くなります。
- また、ディスプレイに「IPS」の文言がないこともなります(まさかのTNパネルでしょうか)。
- その他の機能としては、筆圧 4096に対応するスタイラスペンが付属するほか、タッチパネルのディスプレイは360°の回転機構付き。
▼私はCore i3-10110Uを搭載するPCを所有していないため、同CPUの実力はどれほどのものかと、Windows 10 PCのGeekbench 4のベンチマークスコアを確認してみました。
画像上のスコアはCore i3-10110Uを搭載するASUS VivoBook 14、下の画像は現在 当記事を編集中のCore i3-8130Uを搭載するThinkPad X280。世代の古い Core i3-8130UのスコアがCore i3-10110Uよりも高くなっていますが(VivoBook 14のサンプルデータがたまたま低い?)、Winodws 10 PCでもオフィスソフトでは十分にサクサクと言える水準です。
この水準で、Windows 10よりも軽いChrome OSベースですので、どれほどサクサクと動作するものか、ぜひ実機を操作したくなります。ただし、Chromebook / Chromebook Flip C436FAの主な使用アプリとなるGoogle Chromeでは、第8世代以降のCore iともなると、上位機との相違を体感できるものではありません。
Chromebook Flip C436FAの外観と機能
イメージ画像のために実機より細く見せている可能性もありますが、ブラックベゼルに左右の狭いベゼルは精悍に見えます。一方、シルバーのキーボードに薄めのブラックの印字のように見えるキーボードは、印字の視認性がやや気がかり。
▼USB Type-Cは2つとも映像出力に対応しています。双方とも映像出力対応とは、Windows 10 PCとしても珍しい仕様です。
▼360°の回転機構により、テントスタイル・タブレットスタイルなどの4つのスタイルで楽しむことができ、hulu、Netflix、YouTubeなどの動画視聴にも適しています。
▼製品紹介では強調するものではありませんが、付属のスタイラスペンは筆圧 4096に対応と、こちらも豪華な仕様です。
▼画像は英語キーボードですが、もちろん日本語キーボードでの販売です(Core i7版は、日本語キーボード・英語キーボードの双方を販売)。仕様にはイルミネートキーボードとあり、バックライト付きのキーボードを意味しているはず。
▲▼ポート類の配置を確認できるのはこちらの画像のみ。USB無線マウスなどを接続するために、私としてはフルサイズのUSBポートを装備してほしかった。
まとめ
第10世代のCore i3 / i5 / i7を搭載し、メモリ 8GB / 16GB、PCIe SSD、FHDのタッチパネルは360°の回転機構付き、さらにはスタイラスペン付属と驚愕スペックのChromebook Flip C436FA。高スペックで全部入りのため、価格も最小構成で税別 108,909円と相応の価格ですが、ハイエンドのChromebookをお探しなら候補となる製品です。
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