BMAXより13.3インチ Yoga スタイルのPC「Y13」「Y13 Pro」の上位版として、「Y13 Power」がリリースされています。「Y13 Pro」のCPUがCore m5-6Y54に対して、「Y13 Power」はCore m7-6Y75。今回はこの「BMAX Y13 Power」のスペックと外観を確認してみました。また、大きなスペックアップではありませんが、2021年1月30日時点でのAliExpressでのY13 Proとの価格差 約1万円に見合うものか、簡易的に確認しています。
BMAX Y13 Proのスペック
「Y13 Power」はスペックの詳細は以下となりますが、ディスプレイが360°回転しタッチパネルであることは、「Y13」「Y13 Pro」と同様です。
CPU | Core m7-6Y75、2コア4スレッド |
GPU | Intel UHD Graphics 515 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB SATA M.2 SSD(2280サイズ) |
ディスプレイ | 13.3インチ、解像度 1920 x 1080、IPS、タッチパネル |
WiFi | 11a/ac/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB Type-C x 2 (フル機能とデータ専用) |
バッテリー容量 | 未確認 |
サイズ | 307.5 × 208 × 14.7mm、1.25kg |
OS | Windows 10 Home |
その他 | アルミ製ボディ、バックライト付キーボード |
上表は以下で紹介のY13 Proのスペックをベースに編集したもの。バッテリー容量は確認できなかったものの、予想どおり、CPU以外のスペック・サイズともに「Y13 Pro」と全く同じです。
▼PCIe接続ではなくSATAとなりますが、2280サイズのM.2 SSDは背面より簡単に換装できます。
▼ポートは、フル機能(映像出力対応)のUSB Type-Cに、データ専用のType-C。私としては、USBのワイヤレスマウスなどの接続用に、フルサイズのUSBポートが欲しかった。
▲電源ボタンは右サイドにあります。中国ブランドのPCの場合、電源ボタンがキーボード右上にあることが多く、タイピング時に誤って押下することもあるのですが、その心配もありません。
Core m7-6Y75、Core m5-6Y54との簡易比較
無印のY13のCPUがGemini Lake N4100であるのに対して、Y13 ProのCore m5-6Y54、Y13 PowerのCore m7-6Y75と、着実にスペックアップしています。ここで気になるのが、 Core m5-6Y54とCore m7-6Y75とのパフォーマンスの相違。2021年1月30日時点のY13 ProとY13 Powerの価格差は約90ドル(約1万円)となりますが、1万円の差額に見合うかを簡易的に確認してみました。
- 双方とも、インテル 第6世代のプロセッサーであり、発売時期も2015年第3四半期と同じ
- いづれも、2コア4スレッドであり、ターボブースト時の最大周波数は、Core m7-6Y75が3.10GHz、Core m5-6Y54が2.7GHz
- いづれも、MacBook Early 2016に搭載されたCPUであり、Core m5-6Y54は通常モデル、Core m7-6Y75はカスタマイズモデルに搭載
- 私は双方のCPUを搭載する製品を所有していないため、他サイトでの情報ですが、ベンチマークスコアの相違は約5%程度となり、この程度の相違の普段使いでは体感できないもの。
- 上記により、Y13 ProとY13 Powerの価格差 約1万円の価値を見出すのは困難と判断。
▼Geekbench 5のCPUベンチマークスコア。
上はCore m7-6Y75を搭載のMacBook Early 2016、下は所有するCore m3-8100Yを搭載のCHUWI MiniBook(8インチ UMPC)のスコア。シングルコア・マルチコアともに、Core m3-8100Yが優位。Core m3-8100Yでは、Webブラウジングやオフィスソフトなどの普段使いでは快適に動作します。ベンチマークスコアとしては差がありますが、Core m7-6Y75においてもライトユースでは遅さを感じることはないとの認識です。少なくとも、「Y13」のGemini Lake N4120と比較すると、短時間の操作で即体感できるほどです。
▼引用した CHUWI MiniBookの実機レビュー記事・ベンチマークスコアはこちら。
BMAX Y13 Powerの外観
BMAXのYシリーズ(11.6インチのY11、13.3インチのY13)は、ディスプレイが360°回転するYogaスタイルを示しています。ディスプレイの左右のベゼル幅は5mmと狭く、アルミ製ボディでもあり、BMAXの製品の傾向からも質感高く仕上がっていることでしょう。
▼無印のY13は明るいシルバーですが、Y13 Pro / Y13 Powerは私が好みのよりシックな色合い。
▼キーボード左右のベゼル幅も狭く、無駄なスペースがありません。
▲英語キーボードのみとなりますが、英数・かなの切替は以下のフリーソフト「Alt IME」の利用により、スペースキー両隣のAltキーのワンタッチで切り替えることができます。
▼黒のキーにホワイトの印字であり、キーボードの視認性に課題なし。バックライトも装備しています。なお、スピーカーはキーボード上に配置されているのがわかります。
▼厚み 14.7mm、アルミ製ボディで重さ 1.25kgと、一般的な13.3インチと比較するとやや軽め。
まとめ
「Y13 Pro」のCPU Core m5-6Y54から、僅かにスペックアップのCore m7-6Y75を搭載する「Y13 Power」。外観・サイズともにその他においては変更ありませんが、CPUの相違にして両者の価格差は約1万円(2021年1月30日時点のAliExpress)。ベンチマークスコアの相違は大きくなく、この価格差では、「Y13 Pro」のコスパがより優れているとの判断です。
▼AliExpressの販売ページ、表示の価格は2021年1月30日時点
▼Y13、Y13 Proの記事はこちら
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