BMAXから Jasper Lake N5095、メモリ 8GB、SSD 256GB、Windows 11を搭載するミニPC「BMAX B3 Plus」がリリースされました。Jasper Lake N5095は、Gemini Lakeの後継となりますが、パフォーマンスは大幅に向上し、私の同CPUを搭載するミニPCの実測ベンチマーク・体感レスポンスは、Core i5-5200Uと同水準です。
BMAX B3 Plusのスペック
以下は「BMAX B2 Plus」のレビュー記事ですが、従来のブラックを基調とした配色からシルバーとなり、天板のデザインも変更されています。
▼BMAX B3 Plusのスペックは以下です。同一モデル名で Pentium Gold 5405Uを搭載する製品も販売されていましたが(BMAX B3 Plus、Pentium Gold 5405UのミニPCは、なんと ビルトインスピーカーとNVMe SSDを搭載し 299.99ドル)、別の端末となります。
CPU | Jasper Lake (Celeron) N5095、4コア4スレッド、最大 2.9GHz |
GPU | Intel Jasper Lake 16 EU GPU |
メモリ | 8GB DDR4 |
ストレージ | M.2 SATA SSD 256GB、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | WIFI5 -802.11 |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、USB Type-C、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 12.4 x 11.3 x 4.1 cm 、290g |
OS | Windows 11 |
▲同じく Jasper Lake N5095を搭載するミニPC「TRIGKEY Green G2」は、上の記事で実機レビューしていますが、冒頭に記載のとおり、ベンチマークスコアと体感レスポンスは、インテル 第5世代の Core i5-5200Uと同水準。
在宅勤務などの普段使いではサクサクと動作し、ライトユースでは インテル 第8世代のCore i3クラスと比較しても遜色ないレスポンスです。現在でも、Core i3-5005Uを搭載するミニPCが販売されていますが(価格は本製品よりも高い)、もはや N5095のミニPCで十分です。
なお、偶然かもしれませんが、サイズは「TRIGKEY Green G2」と全く同じです。同一製造元と思いきや、搭載のポート類、電源ボタンの位置が異なります。
▼スペックで2点 気になるのが、画像を見ると M.2 SSDは市販の種類が少ない 2242サイズであること(一般的には 2280サイズ。ただし、価格水準は変わらず)、メモリの空きスロットの有無が不明瞭であること。
▲▼OS クローンソフトを配布している SSDの大手ブランドのうち、2242サイズのM.2 SSDを販売しているのは Transcend 程度。
▲▼天板から 2.5インチ SSD / HDDを増設できますが、天板の構成を見ると、以下のMINISFORUMのミニPCのように、ネジの開け閉めなく 天板を脱着できる仕様の可能性があります。
▼Banggoodの製品紹介によると、USB Type-Cは映像出力に対応とあります(誤植の可能性もあります)。なお、従来のBMAXのミニPCは、スピーカーを内蔵する製品もあったのですが、本製品は内蔵していないようです。
▲▼上記で記載のスピーカーを内蔵する「BMAX B2 Plus」。B2 Plusは NVMeのSSDにも対応していますが、B3 PlusはSATAのみに対応です。
BMAX B3 Plusの外観と機能
相変わらず 天板の大きなロゴが目立つ BMAXのミニPCですが、上のイメージ画像よりも、下の実機写真がよりスタイリッシュに見えます。また、シルバーのボディ色もよいものです。なお、製品紹介にメタルの文字がないことと価格帯から ボディは樹脂製でしょう。
▼電源ボタン面 右端の小さな穴は、CMOS クリアボタン。私の事例では、CMOS クリアが活躍する状況もほとんどなくなりましたが、まさかのフリーズ時でも安心です。
▼黒いボディは「BMAX B3」。電源ボタンの左右の位置は逆ですが、天板以外の形状やポート類の大まかな配置は、従来版と大きく変わらず。
▲▼「BMAX B3」は Core i3-5005Uを搭載していますが、パフォーマンスは同等、もしくは「BMAX B3 Plus」がやや優位。B3は公式には Windows 11に更新できません(システム要件を満たさず)。
▼天板にネジがなく、また、上の段落の内部のフレームから、プッシュで天板が外れる仕様とみています(断定はできません)。この場合には、メンテナンス性のよさも大きなメリット。
まとめ
Jasper Lake N5095を搭載し、従来のGemini Lake 以上にコスパに優れたミニPCです。2022年2月13日現在では、Amazon / AliExpressでは未販売ですが Banggood / AliExpressで販売となり、認知度が高まった場合には 同CPUを搭載する「TRIGKEY Green G2」と同じく 注目を集めそうな予感です。
なお、「TRIGKEY Green G2」は Windows 10 Proですが、「BMAX B3 Plus」は Windows 11を搭載しており、更新する手間も省けます。
▼国内通販での販売情報。2022年5月28日時点のAmazon 価格は、5%オフのクーポン利用により約28,000円
以下は競合する「TRIGKEY Green G2」の販売情報。
▼Banggoodの価格情報。
メモリ 8GB / SSD 256GB版は、クーポン「BGJPMNTR67」の利用により 189.99ドル。メモリ 16GB / SSD 512GB版は、クーポン「BGJPMNTR68」の利用により 259.99ドル
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