Apollo Lake N3450を搭載しつつも、NVMe対応のPCIe SSDを増設可能なミニPC「BMAX B2」。BMAXのミニPCには、B1、B2、B2 Plus、B3 Plus、B4 Proと4製品があり、下位のB1がコンパクトさをウリにしたスペック低めの製品ですが、このB2はApollo Lake N3450にメモリ 8GBと実用的なスペック。
今回、このB2をBanggoodさんよりレビュー用にサンプル提供いただきましたので、外観や使用感などを記載します。全般的には、149.99ドルの価格からすると十分に実用的であり、また、製品紹介には記載がないものの、Windows 10 Proを搭載し、静音性は特筆すべき事項です。
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BMAX B2のスペック
BMAXのミニPCとしては、B1、B2、B2 Plus、B3 Plus、B4 Proがラインナップされていますが、名称からも構成が近いのはB2 Plus。B2 Plusとの大きな相違は、B2 PlusのCPU Gemini Lake J4115に対し、B2は下位のApollo Lake N3450であること、また、B2 Plusはビルトインスピーカーが装備されていることに対し、B2は未装備であること。
▼BMAX B2のスペック。サイズはB2 Plusと全く同じです。
CPU | Celeron (Apollo Lake) N3450 |
GPU | Intel HD Graphics 500 |
メモリ | 8GB DDR4 |
ストレージ | 128GB SATA SSD、M.2 PCIe SSDの空きポートあり |
WiFi | 11a/ac/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、有線LAN、HDMI x 2 |
サイズ | 12.5 x 11.2 x 4.4 cm |
OS | Windows 10 Pro (※) |
※ 製品紹介には記載がないのですが、B2 Plus、B4 Proと同様に、Windows 10 Proを搭載しています。
▼最大の特徴は、Apollo Lake N3450搭載機としては珍しく、NVMe対応のPCIe接続のSSDを増設可能であること。SATAとNVMe間に感動するほどの大きな差はないのですが、Windows 10の起動や終了、大量ファイルの並び替えなど、より高速であることを実感できます。
▼搭載されているSSDはSATA接続の128GBと小容量ですが、PCIe SSDはそれほど高くはないため、増設するならPCIe SSDもよいかと思います。
▼2020年8月22日追記。BMAX B2でPCIe SSDが動作することを確認しました。

システム情報
続いて、上記スペックの裏付けとなる、実機から抽出のシステム情報です。
▼Windows 10の「設定」「システム」「バージョン情報」より。赤枠のとおり「Windows 10 Pro」を搭載しています。
▲メモリ 8GBとあります。1年半から2年ほど前までは、Apollo Lake / Gemini Lakeではメモリ 4GBとする製品が多かったのですが、現在では8GBが標準仕様となりつつあります。
▲▼こちらはフリーソフト「HWiNFO」から抽出のシステム情報。

外観
BMAX B4 Pro、B2 Plusに続き、BMAXのミニPCのレビューはこれで3製品目となりますが、B4 Proがスチール製で重厚感のあるのに対し、B2 PlusとB2はプラスチック製で軽量です。明るいシルバーのB2 Plusに対して、B2は濃いグレイとなり、サイズとデザインは双方とも同じですが、その色合いからか(B2がよりプラスチック感が少なく見える)、B2の質感はB2 Plusよりも高いようにも見えます。
▼B2(上)とB2 Plus(下)の外箱。B2の外箱は単体での撮影のため、そのサイズを確認しにくいのですが、かなり巨大なB2 PlusとB4 Proの外箱に対して、B2は比較的小さなもの。それでも他のミニPCより大きく簡易的。もしかすると、外箱のコストを僅かでも削り、本体価格を安くとの考慮かもしれません。
▼付属品は、HDMIケーブルにACアダプター、説明書、VESAマウントのブラケット
▼開封しての撮影が漏れたため、B2 Plusの写真で代用。ACアダプターとブラケットはB2と同じものです。
▼HDMIケーブルとACアダプターを拡大。ACアダプターはUSA(日本)仕様。PCに限らずですが、ACアダプターはUSA仕様を選択すると日本でそのまま使用できます。
▲▼ピアノブラック・艶ありの天板には保護フィルムが貼られていることは、BMAXのミニPCに共通しています。
▼奥にあるのはBMAX B4 Pro。スチール製のB4 Proとプラスチック製のB2。素材や細部の造り込みは異なりますが、遠めに見る質感はほぼ同じ。
▼B4 Pro(左上)、B2 plus(左下)と並べてみました。キャラクターのデザインは右のB2がより新しいもの。
▲先述のとおり、ボディ色の相違からB2 plusよりもB2の質感は高めに見えます。
▼電源ボタン側より。左にイヤホンジャックがありますが、B4 Pro、B3 Plus、B2 Plusがビルトインスピーカーを装備しているのに対し、B2は未装備です。
▼背面はHDMI x 2、USB 2.0 x 2、有線LANポートを装備。
▲▼下の左はB2のイメージ画像ですが、パネルの4つのネジは実機にはありません(B4 Proにはあります)。
▼一方のサイドにはSDカードスロットを装備。
▲▼上から順に、B2 Plus、B2、B4 Pro。B2には USB Type-Cがなく、B4 Proの外部出力はHDMIとDisplay Portであることを除くと、デザインやポートの配置、サイズはほぼ同じ。
内部の構造
底板を外すと内部の空きポートや造り込みの良し悪しがわかるため、B2においても底板を外し内部を確認してみました。
▼四隅にあるゴム足を外すとネジがあり、簡単に底板を外すことができます。
▼底板の裏には2.5インチのSDD/HDD取付の枠があり、マザーバード上にはSATAポートらしきものがありますが、SATAケーブルは付属・販売しておらず、2.5インチのSSD/HDDは取付困難です(B2 Plusも同様。製品紹介にも取付可能と記載されていません)。
▲▼下の画像と左右逆となりましたが、写真の右はデフォルトのSATA SSD、左はPCIe SSD取付用の空きポート(2280サイズ、M.2 SSD)。COMOS電池の左側はSATAポートらしきものですが、前述のとおり、SATAケーブルは付属・販売しておらず、2.5インチのSSD/HDDは取付困難です(製品紹介にも取付可能と記載されていません)
▲▼SSDポート部分を拡大。
▼B2 Plus(右)と並べて表示。マザーボードは異なりますが、同様な構成です。また、BMAXのミニPCは共通してCMOS電池を備えており、まさかの場合のリセットもできます。
▼こちらは、BMAX B4 Pro。Core i3-8145U、256GB NVMe SSDを標準で搭載する上位機であり、メモリの増設も可能です。
▼B4 Pro、B2 Plusのより詳しいレビューは以下の記事を参照。



▲B2 Plusでは、NVMe SSDが実際に稼働することを確認してみました。B2もいづれ確認します。
ベンチマークスコア
エントリークラスのCPUのため、Geekbench 4 / 5、ドラクエベンチマーク、CrystalDiskMarkの軽めなベンチマークを測定しました。
▼Geekbench 5のCPUベンチマーク。上はB2 (Apollo Lake N3450)、下はB2 Plus (Gemini Lake N4100)。
▼Geekbench 5のCPUベンチマーク。上はB2 (Apollo Lake N3450)、中央はB2 Plus (Gemini Lake N4100)、下はAtom Z8350搭載のドンキ NANOTE。
▲▼Atom Z8350のドンキ NANOTEを引用したのは、Apollo Lake N3450の優位性を確認するため。順当なベンチマークスコアとなっています。

▼ドラクエベンチマークのスコア。上はApollo Lake N3450のBMAX B2、下はGemini Lake J4115のBMAX B2 Plus。Gemini Lake J4115に近いN4100では、Apollo Lake N3450のスコアはGemini Lake N4100よりも高くなる傾向だったのですが、J4115とは大きな差があります。Apollo Lake N3450はもう少しスコアが伸びてもよりのですが、B2はメモリのベースクロックを抑えているのか、要確認です。
▼CrystalDiskMarkでのSSDのベンチマークスコア。上はBMAX B2、下はBMAX B2 Plusに搭載のSSD。多少の差はありますが、この程度の差では体感としては全く影響ありません。
体感レスポンス
以下の記事でも記載していますが、ミニPCに限らず、Webサイト閲覧や、オフィスソフトなどをレスポンスを大きく犠牲にすることなく普通に使用する場合には、B2に搭載のApollo Lake N3450から。これより下位のN3350やAtom Z8350では、高速タイピングのテキスト反映でも、遅延を感じます。

私はApollo Lake N3450を搭載するミニPC、ノートPCを複数所有していますが、BMAX B2を利用し一通りの作業を行った体感レスポンスは以下です。
- BMAX B2 PlusのGemini Lake J4155と比較した場合。Webサイトでの画像表示などで、多少の引っ掛かりを感じますが、2万円未満のPCとしては十分に実用的。
- 「十分に実用的」と表現しましたが、Windows 10の更新ファイルが裏で稼働している場合には、極端にレスポンスが悪化し、CPU使用率が90%以降で貼り付きとなる時間が多くなります。
- 上記2の現象はGemini Lakeも同様ですが、手元にあるPCの第5世代以降のCore iシリーズとの大きな相違。上位機では、Windows 10の更新ファイルなどで負荷がかかる状況でも、レスポンスの悪化は抑制されています。
- バックグラウンドプロセスなどで負荷がかかっていない場合の、サイト記事編集やWebサイト閲覧、極端にファイル容量の大きくないオフィスソフトの使用時には、快速ではないものの実用的です。
特筆すべき静音性
私が実機レビューした、B4 Pro、B2 Plusともに特筆すべきはその静音性。ハイエンドのB4 Proもほとんど気にならないほどのCPUファンの音量ですが、B2は特に静音性に優れています。製品紹介では上の画像のとおり、CPUファンを備えているとありますが、ベンチマークの高負荷時にもファン音は全く聞こえず、ファンレレスでは?と思えるほど。また、高負荷時には、ボディはほんのりと熱を帯びるものの、CPU温度は以下の画像のとおり、大きく上昇するものではありません。
▼Geekbench 5で負荷をかけた際のCPU温度は、最大 60℃にとどまっています。ファンレスとも思える無音の状態で、この温度は優秀です。
まとめ
Apollo Lake N3450を搭載するエントリークラスのミニPCとなりますが、Webサイト閲覧やオフィスソフトなどのライトユースでは十分に実用的。少なくとも、Atom Z8350やApollo Lake N3350のPCと比較するとワンランク上のレスポンス。
BMAX B1を除く、他のBMAXのミニPCも同様ですが、NVMe対応のSSDを増設可能であることに加え、製品紹介では記載していない(アピールしていない)Windows 10 Proをプレインストールしていることや、CPUファンの静音性など、特筆すべきものがあります。大げさに言えば、BMAXはこのあたりをアピールすると、より人気の製品となることは確実と思います。
▼Banggoodでは、クーポン「BGJPMN6102」の利用により 149.99ドル。6/30まで、10個限定。149.99ドルのミニPCともなると、ファン音量やメモリ・ストレージ搭載量など、通常は何らかの妥協点があるのですが、B2にはそれらしきものがなく、150ドル未満ではベストのミニPCとの認識です。
関連記事 B2と同じくおすすめのB4 ProとB2 Plusの実機レビュー記事。
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