Blackview BL8800 実機レビュー、AnTuTu スコア 約35万、RAM 8GB搭載で快適動作のタフネススマホ | Win And I net

Blackview BL8800 実機レビュー、AnTuTu スコア 約35万、RAM 8GB搭載で快適動作のタフネススマホ

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Blackviewから発売のタフネススマホ「BL8800」。CPUに AnTuTu ベンチスコア 約35万となるDimensity 700を搭載し、メモリ 8GB、ストレージ 128GB UFS 2.1、リアカメラは50百万画素、さらには暗闇で効果のある Night Visionを装備しています。

今回、この「BL8800」をBlackviewさんよりお借りしましたので、外観・使用感などを記載します。Dimensity 700により普段使いではサクサクと動作し、指紋認証の精度も高く、50百万画素のカメラの発色も自然で好感が持てるスマホです。

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Blackview BL8800、AliExpress

BL8800のスペック

Blackviewのスマホとしてはフラッグシップ機となる「BL8800」。そのスペックは以下となりますが、CPU・メモリ・ストレージ・カメラ、5G対応、その他の付加機能とバランスのとれた仕様です。

なお、BL8800には無印版とPro版がありますが、相違はリアカメラのみとなり、その他のスペックは同じです。

CPU Dimensity 700、8コア、2 x 2.2GHz Cortex-A76 + 6 x 2.0GHz Cortex-A55z
GPU Mali G57 MC2
メモリ 8GB
ストレージ 128GB UFS 2.1
ディスプレイ 6.58インチ、解像度 2408 x 1080、
WiFi 11 a/b/g/n/ac
LTE 5G : N1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78/79

TDD:B34/38/39/40/41

FDD : B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/30/66

カメラ リア 50百万画素 + 8百万画素 ワイド + 2百万画素 深度計測、20百万画素 Night Vision
バッテリー容量 8380mAh、33W 急速充電、USB Type-C
サイズ 176.2 x 83.5 x 17.7mm、365g
OS Doke OS 3.0(Android 11 ベース)
その他 IP68 / IP69Kの防水防塵、MIL-STD-810H

 

CPU、メモリ、ストレージ

CPUのDimensity 700は、上の画像のとおり AnTuTu ベンチスコアは約35万となり(後述の実機での計測も同水準)、かなりサクサクと動作します。

また、メモリは8GBと十分なものであり、ストレージはハイエンド機に搭載事例の多い UFS3.1ではないものの、UFS2.1の128GBを搭載し、実機でのベンチのスコアは、ReadはPCのSATA SSDに迫る勢いです。

なお、タフネススマホの構造上、一般的には内部に熱がこもりやすいのですが、上の画像の左上のとおり 銅パイプによる液冷としており、冷却対応も考慮されています。

ディスプレイ

6.58インチのディスプレイの解像度は2408 x 1080、明るさは 480 nitsと十分なもの。しずく型ノッチを採用していますが、画面占有率は85%とタフネススマホとしては高くなっています。

ディスプレイの表示品質は、後段で記載していますが、実機を見ても明るく鮮やかな表示で、他のタフネススマホと比較すると、下部のベゼル幅が狭くなっています。

リアカメラ

リアカメラはメインの50百万画素に、8百万画素のワイドカメラ、20百万画素のNight Vision カメラに、2百万画素の深度計測の構成。

 

▼Night Vision カメラは暗闇での撮影に威力を発揮します。

バッテリー

ハイエンド機に搭載の67Wクラスの急速充電には及ばないものの、33Wの急速充電に対応し、8380mAhの大容量バッテリーを1.5時間でフル充電、30分で31%の充電を行うことができます。

さらには、モバイルバッテリーとしても機能し、スマホやスマートウォッチなどの充電を行うことができます。実際に試したところ、Android スマホ、iPhone SE 第2世代、iPhone 12 Pro Maxなどの充電を行うことができました。

BL8800 Proとの相違

前述のとおり、無印版とPro版との相違はリアカメラの構成のみ。無印版は暗闇での撮影に適した 20百画素のNight Vison カメラを搭載していますが、Pro版は Thermal imaging カメラ(赤外線 サーモカメラ)を搭載しています。私としてはPC レビュー時に熱の分布の確認などに使ってみたい機能です。

実機のシステム情報

詳細情報以外はスペック表そのままの情報となりますが、アプリ「Device Info HW」から抽出のシステム情報を掲載します。3画面を結合し小さくしていますが、クリックして拡大できます。

 

▼CPUは  Dimensity 700、8コア、2 x 2.2GHz Cortex-A76 + 6 x 2.0GHz Cortex-A55z、GPUはMali G57 MC2

 

▼ディスプレイの解像度は 2408 x 1080。ストレージの容量は128GBですが AnTuTu ベンチなどをインストール後の残容量は 108.5GBと余裕です。50百万画素のメインカメラのF値は1.7

 

▼左から、ホーム画面、アプリドロワー、タフネススマホならではの「ToolBag」

 

▼「ToolBag」を拡大。

騒音測定器(SoundMeter)、分度器(Protractor)、歩数計(StepCount)、気圧計(Barometer)など、便利ツールが網羅されています。

 

▼こちらは分度器の事例。

外観

続いて外観について記載します。一見、一般的なタフネススマホと思える外観ですが、上の画像の左上にあるように、金属製のフレームにネジが組み込まれており、「落下した際に分解されるのを抑制」とあります。

外箱、付属品

▼一般的なスマホと比べると倍ほどの、大きな外箱に収まっています。白い外箱にBlackviewのロゴ、BL8800のモデル名のみの表示と、好感の持てるシンプルなもの。

 

▼スマホのアダプターとケーブルは簡易的な紙製の箱に収まっていることが多いのですが、本製品は大きな箱に収まっていることもあり、しっかりと保護されています。

▲今回はBlackviewさんからお借りした端末のために開封後の製品となり、このために梱包用の保護フィルムに気泡があります。もちろん、新品ではこのようなことはありません。

 

▼付属の説明書、コンパクトなEUプラグのACアダプター、USB Type-C ケーブル。説明書は多言語構成、日本語は7ページ分となり、ポート類の説明・SIMトレイの引き出し方などを記載するシンプルなもの。

▲Blackviewのロゴが入った小さな物は、下の写真のように SIMの取り出しに使用します(このため、SIM ピンは付属していません)。

サイド・背面

 

▼右サイドは音量調整ボタン、指紋認証兼電源ボタンがあります。

▲他のタフネススマホと同様に四隅は厚めにガードされています。また、艶消しグレイの背面は、指紋や油脂の付着がほとんど目立ちません。なお、先述のとおり、左右の金属製フレームには、落下時の分解されることを防止するために、ネジが組み込まれています。

 

▼左サイドには SIM カードトレイと、任意でアプリ起動などを登録できるファンクションキーがあります。

 

▲上側にポート類はなく、左右・下側にイヤホンジャックはありません。昨今では Bluetooth イヤホンがメインと思われ、イヤホンジャックがないことによる不都合はないと思います。

 

▲▼USB Type-Cポートのキャップは、防水防塵のためによくもわるくも、やや開けにくい。なお、上下にもネジが多用されています。

 

▲▼リアカメラ周りを拡大。上の写真の右上は メインの50百万画素、右下は20百万画素のNight Vision カメラ、左上は2百万画素の深度計測の構成、左下は 8百万画素のワイドカメラ。レンズの部分はフラットで凹凸がありません。

ディスプレイ、表示品質

タブレットの液晶と異なり、スマホの液晶の場合には製品間の品質の相違が少なく、BL8800の液晶も明るく鮮やかなものです。老眼の私は明るい液晶が好みですが、明るさ 70%程度でほどよいです。

 

▼この角度から見ても色相の変化などは もちろんありません。

 

▼サイド・上下から。寒色・暖色などの調整は、他のスマホと同様に設定画面から可能です。デフォルトの設定はどちらかと言えば寒色よりのように感じます。なお、後述のカメラも同様ですが、自然な発色で違和感などありません。

 

▼手元にある他のタフネススマホと比較すると、上下のベゼル幅はやや狭いもの。

ベンチマークスコア

製品紹介の上の画像(中央下)には、AnTuTu ベンチスコアは35万とありますが、実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。

 

▼AnTuTu ベンチ V9のスコアは 348,229。公表値と同水準のスコアです。

 

▼Geekbench 5のスコアは「Single Core 544、Multi Core 1682」

 

▲▼こちらは以下で紹介のアプリ「CPDT Benchmark」によるストレージの速度。

ハイエンド機に搭載事例の多い UFS 3.1ではなく UFS 2.1ですが、「Write 163.42、Read 438.70」と、特にRead側が速く PCでのSATA SSD水準です。Writeは並みのスコアですが、大容量アプリのインストールも速く快適です。

Androidでストレージの速度計測なら「CPDT Benchmark」、メモリの速度も計測可能で、機種により大きな相違も
UMIDIGI A9 ProやCHUWI HiPad Xなど、安価なAndroid スマホやタブレットでも、eMMCよりも高速なUFSストレージを搭載する製品が増えてきました。そこで、お使いのAndroid スマホやタブレットのストレージ ...

 

▼自宅のWiFi環境(Nuro 光)での回線速度は 90Mbps。自宅近辺では Nuro 光としては遅いのですが、iPhoneや他のPCの計測値と同水準です。

ドコモ回線 SIMでの接続

OCN モバイル ONEのドコモ回線 SIM(4G)を利用してみましたが、アクセスポイントを設定し一発で認識しました。電波強度のよくない千葉市郊外でしたが、Fast.comで計測したところ、通常以上の速度が出ています。

 

▼SIM トレイの取り出しはピンではなく、付属のヘラのような物を使用します。

 

▼電波の強度がやや弱い自宅近辺ですが、回線速度は 21Mbpsと十分なもの。

 

▼OCN モバイル ONEは、NTTドコモとの合併により、新規申し込みを停止しています。繋がりやすさとタブレットでも使用できる汎用性では、私の家族が利用中の「ahamo」、あるいは「Y!mobile」がおすすめです。

ahamo

Y!mobile

体感レスポンス

前述のとおり、AnTuTu ベンチマークスコアは約35万の本製品ですが、このクラスとなるとアプリの起動や各画面の遷移など、かなり快適です。

  • ゲームなどの負荷のかからないアプリを使用する範囲では、これ以上のハイエンド機は不要とも思えます。
  • 実際に、ブラウザやSNS関連のソフトなどのライトユースにおいては、手元にある AnTuTu ベンチスコア 50万台のスマホの動きと比較しても、違いがわからないほど。
  • ストレージも高速なUFS2.1であり、AnTuTu ベンチ 3Dなどの大容量アプリのインストールも早く快適です。

 

▼同水準のスマホとしては、以下のDimensity 800Uを搭載する「realme 7 5G」を所有していますが、体感的にはBL8800がより快適な感覚です。

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その他機能の使用感

その他、指紋認証、サウンド、カメラについて記載します。いづれも、これと言ったマイナスポイントもなく、ベンチマークスコア・体感レスポンスなどと、バランスよく仕上がっています。

指紋認証

私の経験則では、Android スマホの指紋認証の精度は Windows PC / Macよりも劣る端末が多いのですが、本製品の場合には精度が高いです。使用期間が短いこともありますが(他の端末では、汚れの付着によるものか、使用期間が長くなると精度が落ちる)、かなりの高確率で指紋認証が動作するため、段落を分けて記載しました。

モバイルバッテリーとしての機能

大容量の8380mAhのバッテリーを、スマホやスマートウォッチなどのモバイルバッテリーとして利用できることも特徴の一つです。試しに、iPhone 12 Pro Max、iPhone SE 第2世代、ミドルレンジからハイエンドのAndorid スマホを充電したことろ、いづれも一発で認識・充電できました。

モバイルバッテリーからの充電には何かとシビアな iPhoneですが、私としては iPhone 12 Pro Maxに充電できることで十分。

サウンド

サウンドにおいては、YouTubeとAmazon Musicを視聴した程度ですが、シングルスピーカーであるものの、音のこもりやシャカシャカした音質ではなく、また 音量を上げても音割れを感じず、私としては十分に評価に値するもの。

カメラ

リアカメラは50百万画素をメインとし、20百万画素のNight Vision カメラを備えています。室内撮影のみの枚数僅かですが、簡易的に撮影した事例を掲載します。

 

▼こちらは いつものように記事に掲載用の写真を撮影しました。上はBL8800の50百万画素、中央は12百万画素(自動設定)、下は iPhone 12 Pro Max、それぞれ標準モードの脚色・編集なしで撮影したものです。

記事掲載用にサイズを調整し圧縮しているために参考程度ですが、色合いがかなり異なるのがわかります。実際の色合いに近いのはBL8800となり、液晶面の暗部が識別できないものの、記事へ搭載用の写真としては十分に実用的です。

なお、サイズを小さく、圧縮していることもありますが、鈍感な私には 50百万画素と12百万画素の画像の相違が読み取れずです。

 

▼こちらは このゴールウィークから家族に加わった猫ですが、色の再現性は iPhone 12 Pro Maxよりも自然で実際に近いもの。

 

▼今回は Blackviewさんからお借りした端末でのレビューでしたが、Night Vision カメラで撮影を失念したまま初期化・梱包してしまいました。Night Vision カメラでの撮影事例は以下の記事を参照ください。

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まとめ

CPUにDimensity 700、メモリ 8GB、ストレージ 128GBを搭載するタフネススマホ「Blackview BL880」の実機レビューでした。普段使いではサクサク動作で、50百万画素のメインカメラの発色も良好となり、200ドル台でレスポンスなどを犠牲にしないタフネススマホをお探しの場合には候補となる製品です。

 

▼BL880の販売事例。2022年9月11日時点の価格は、Amazonでは3,000円オフクーポンの利用により 46,999円、AliExpressでは 299.99ドル(約45千円)。

Blackview BL8800 SIMフリー スマホ、5G対応、8GB /128GB、6.78インチ、Dimensity 700搭載、33W急速充電対応
Blackview
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