ミニPCの老舗的なブランドである「Beelink」より、CPUにAMD Ryzen 9 6900HXを搭載する「SER6 Max」が販売されています。メモリはDDR5、SSDはPCIe 4.0、USB4を2ポート搭載、金属製の筐体とバランスのよい構成です。
近々に実機レビュー記事を投稿予定であり、私自身のレビュー前のスペックの確認用として記事にしました。
引用元・販売元
Beelink SER6 Maxのスペック
金属製の筐体に CPUファンとシステムファンブラケットでのファンと、2つのファンを搭載しています。Zen3+ アーキテクチャのAMD Ryzen 9 6900HX、DDR5-4800 メモリ、2280サイズのM.2 PCIe 4.0 SSDを2基搭載可能、USB4 ポートを2個搭載と、バランスのよい構成です。
なお、上の画像右側に「M.2 NVMe PCIe 4.0, Replaceable with 2.5 inch 7mm SATA slot」とあります。 以下の画像のように(別売の)アタッチメントを取り替えて、M.2 PCIe 4.0 SSDと2.5インチ SATA SSDのどちらかを増設可能な仕様です。
▼メモリ・SSDの容量は複数の組み合わせがありますが、AliExpressのBeelink Official Storeで販売のセットモデルのスペックは以下です。Windows 11にHome or Proの記載はありませんが、同社のミニPCの傾向としては後者のProです。
CPU | AMD Ryzen 9 6900HX、Zen3+、8コア 16スレッド、最大 4.90GHz |
GPU | AMD Radeon 680M |
メモリ | 32GB(16GB x 2) DDR5-4800、2スロット、最大 64GB |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD 512GB、M.2 PCIe 4.0 SSD あるいは 2.5インチ SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi6 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4 x 2、USB-C Gen 3.2、USB-A Gen 3.2、USB 2.0 x 2、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 126 x 113 x 49mm |
OS | Windows 11 |
その他 | 金属製ボディ、ファン 2基搭載 |
▲▼AMD Ryzen 9 6900HXを搭載する本製品のCINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1582、マルチコア 13210」とあります。既に おそらくは同じ筐体を使用し Ryzen 7 7840HSを搭載する「SER7、Amazonはこちら」が販売されています。
Ryzen 7 7840HSを搭載するミニPCは以下の記事にてレビューしていますが、こちらのCINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1720、マルチコア 16589」ですので、Ryzen 9 6900HXは順当なスコアです。
なお、これまで実機レビューしたPCのCINEBENCH R23のスコアは こちらの記事にて一覧化しています。AMD Ryzen 9 6900HXを搭載する本製品は、シングルコアはM2 Pro Mac miniに僅かに及ばず、マルチコアはM2 Pro Mac miniより高いスコアです。
▼CPUファンのほか、DDR5 メモリとPCIe 4.0 SSDの冷却用・内部の空流用にシステムブラケットでのファンを備えています。AliExpressの販売情報の2/5程度は冷却対応が占めていますが、BeelinkのミニPCハはMINISFORUMの製品と同様に、冷却対応が十分に考慮されており安心です。
外観
同社の他のハイエンドな一部の製品にも搭載されていますが、本製品の特徴の一つは、上の画像のとおり、電源ポートはマグネット式の取り付けであること。老眼の私は 電源ケーブルを接続する際、手探りで行うことが多いのですが、これは嬉しい仕様です。
▲▼映像出力は USB4 x 2個、HDMI、DisplayPortの4系統。USB4は2個ともに 電源ポート側の隣接するところに配置されていますが、うち1個は前面側がよかったかも。なお、USB4経由で上のリンク先記事のとおり、外付けGPU ボックス・グラボを接続できます。
▲▼4色展開の筐体は、サイズ 126 x 113 x 49mmと このクラスのスペックとしてはコンパクトな部類です。コンパクトであるものの、前述のとおり 冷却対応は十分に考慮されており、かつ 製品情報では静音性もアピールしており問題ないでしょう。
なお、筐体は底板も含めて金属製です、同社のミニPCは N100搭載の製品などのエントリークラスは樹脂製、ハイエンドの製品は金属製の筐体と棲み分けされています。
価格情報
2024年2月25日現在では AliExpressでの販売ですが、クーポン利用により USD 560台での販売です。日本円換算では約88,000円となりますが、最近は Beelink 公式ストア経由での販売においても、AliExpressよりもAmazonが安い傾向があり、今後のAmazonでの販売に期待です。
2024年2月25日現在では、AliExpressでの本製品の約88,000円 vs Ryzen 7 7840HSを搭載の「SER7」のAmazon 価格 90,800円と、後者のコスパ度が高いです。
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