多くのミニPC、Android TV BoxをラインナップするBeelinkから、Gemeni Lake N5000を搭載するWindows 10 ミニPC「Beelink N50」がリリースされました。N5100以外にメモリ 8GBを搭載し、DDR4メモリの価格のためにメモリ搭載量を抑えがちなGemini Lake機としては貴重な存在。
GearBestでは早くも246.99ドルのセールを行っていますが、今回はこの「Beelink N50」の特徴とスペックについて記載します。
Beelink N50のスペックと特徴
Beelink N50の競合機はズバリ 同じくBeelinkのGemini X55。以下のスペック表では、Gemini X55と、Gemni Lake N4100相当を搭載し、私が所有するGemini X45とAlfawise T1を比較しています。
AlfawiseはBeelinkの別ブランドであるため、実質 Beelinkのみとなります。Beelinkを狙ったわけではないのですが、Beelinkは製品数も多く、造りの堅実さでおすすめできるのは断トツでBeelinkの製品となるためです。
さて、Beelink N50とGemini X55に絞り、その特徴や相違を記載すると以下となります。
- CPUはN50がGemini Lake N5000であるのに対し、X55はJ5005
- 海外サイト「UserBenchmark」によると、Graphics Base FrequencyはN5000が200MHzであるのに対し、J5005は250MHz。この影響によるものか、ベンチマークではJ5005が僅かに優位。N4100とJ4105の関係と同様ですが、体感できないほどに互角と言ってよいでしょう。
- ストレージは、N50が2242サイズのM.2 SSDであるのに対し、X55はmSSD。性能的には互角なのですが、換装する際に入手しやすいのはM.2 SSD。mSSDの場合には選択肢が狭まります(Amazonで流通しているので問題ありません)。
- X55は2.5インチ HDDを増設可能ですが、N50は対応せず。これにより、N50の高さは18.5mmほど低くなっています。
- この低さで言えば、私は所有するGemini X45の小さなサイズに驚いたのですが、高さが低いN50はさらにコンパクトなものでしょう。
- 海外通販サイトの製品説明では読み取れないのですが、N50はおそらくはCPUファンありと推察。Beelink S2 = Alfawise T1はやや大きめなサイズのためにファンレスとなっていますが、N50の小さなボディでファンレスはさすがに無理かと思います。N50とサイズの近いGemini X55も静音ながらもファン付ですし。
スペックと特徴を画像で補足
▲ストレージは2242サイズのM.2 SSD。Alfawise T1のM.2 SSDの増設はマザーボード自体を外す必要があったのですが、N50のイメージ画像を見る限りは裏蓋を開けると簡単に換装可能かと思われます。
▼製品紹介に記載がなく、イメージ画像でも確認できないのがボディの材質。Alfawise T1はプラスチック製、Gemini X45はプラスチックとスチール双方を使用していますが、N50の材質は判断できず。CNC加工しているために金属か?
▼ミニPCらしく、HDMI × 2、USB 3.0 × 4とポート類は充実。多くのミニPCと異なり、2.5インチHDDを増設できないため、高さは抑えられています。
まとめ
Gemni Lake N5000、メモリ 8GB、ストレージ 128GB SSDと無難にまとまったBeelink N50。このクラスのミニPCを検討している場合、悩ましいのは同じくBeelinkのGemini X55とどちらを選ぶべきか。N50の内部構造を確認していないため断定できないのですが、現在のところは造りのしっかりしているGemini X55が優位との認識です。ただし、その時点でのセール価格にもよります。
▼GearBestサイトでの、Beelink N50とGemini X55の価格情報。ほぼ同価格であり、やはりGemini X55が優位か。
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