ミニPCの老舗ブランド「Beelink」より、ミニPC「EQ12 / EQ12 Pro」がリリースされました。EQ12は CPUにAlder Lake-N N100を搭載していますが、EQ12 Proは 8コア8スレッドのAlder Lake Core i3-N305であることが最大の特徴です。また、双方ともに DDR 5 メモリとPCIe SSDを標準装備しています。
N305の実力は、CINEBENCH R20のスコアでは、N100の39%増、Core i5-1135G7に迫る勢いです。AliExpressでの2023年4月1日時点の販売価格は、メモリ 16GB / PCIe SSD 500GBの場合に 320ドルと かなりのコスパ度です。
販売元
AliExpress、Beelink Official Store
Beelink EQ12 Proのスペック
上の画像では どのベンチマークソフトか読み取れないのですが、Alder Lake-N N100と比較すると 56%増し、Core i5-1135G7に迫る勢いとなり、N100比較での56%増し / 78%増しでは 普段使いの体感レスポンスは概ねCore i5-1135G7と同水準かと思います。
CPU | Alder Lake Core i3-N305、8コア8スレッド、最大 3.8GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB DDR5、スロットは1つのみ |
ストレージ | M.2 PCIe SSD 500GB、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB 3.2 x 3、HDMI x 2、USB Type-C 映像出力対応、有線LAN |
サイズ | 124 x 113 x 39mm |
OS | Windows 11 Pro |
▼上表は以下のS12に基づき編集しました。天板のデザインがS12に近いことから、同サイズと思いきや S12よりも縦横に約1cm大きく、通常のミニPCのサイズ感です。
▼N95 / N100を搭載の「Beelink S12 / S12 Pro」はDDR4のメモリですが、「EQ12 / EQ12 Pro」はCrucialのDDR5メモリを搭載しています。これにより N100 / N305の実力を最大限引き出すことができます。ただし、メモリスロットは1つのみとなり、デュアルチャネルにすることはできません。
▼「EQ12 / EQ12 Pro」ともに PCIe SSDを搭載していますが、PCIe 3.0 x 1となり、読み書きは 800MB/s前後と控えめです。
▼樹脂製のボディですが、2.5インチ SSD / HDDを底板裏に取り付けることができます。CPUファンのほか、DDR5 メモリ / PCIe SSDを冷やすためのファンブラケットとファンを装備しています。
BeelinkのミニPCは静音仕様が多いのですが、本製品も静音となり、AliExpressの製品紹介に騒音の指標が多く掲載されています。同社のミニPCでは 発熱との関係で、パフォーマンスを抑えていることもありますが、本製品では2つのファンを搭載していることもあり、最大限に実力を発揮できる設定になっているように思います。
Beelink EQ12 Proの外観
背面に映像出力対応・Alt モードのUSB Type-Cを装備していることも特徴の一つ。電源ボタンは、電源オン時に絵柄が白く点灯する仕様のようです(S12では電源ボタン横に独立したLEDあり)。
▼BeelinkのミニPCの場合、上位機は金属製のボディ、エントリー機は樹脂製の棲み分けですが、EQ12 / EQ12 Proは後者です。
▲▼上の写真は、デザインが近い「S12」。EQ12 / EQ12 Proは S12よりも縦横に約1cm大きくなりますが、質感的には同様のためご参考です。
価格情報
2023年4月1日現在、AliExpressのBeelink Official Storeでは N305搭載のEQ12 Pro メモリ 16GB / SSD 500GBのモデルが 320ドル(ストアクーポンの利用後)で販売中。PCIe SSDは 3.0 x 1と控えめですが、N100よりも大幅にパフォーマンスアップ、DDR5 メモリ搭載を考慮すると安価です。なお、同一ページで N100のEQ12も販売されています。
AliExpress、Beelink Official Store
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