8月20日にASUSからリリースされた「E210MA」。11.6インチにCeleron N4020、メモリ 4GB、64GB eMMCを搭載する製品ですが、180度に開くヒンジ、テンキー付きタッチパッド、ASUSのロゴをモチーフにした天板などのデザインと、コンパクトながらもフルサイズのキーボードを搭載していることが大きな特徴。
かつて、ASUS T90Chiをサブ的に運用し、古くはE203NA / E200HA / X205TAあたりを物色していた私としては気になる存在です。今回はこの「ASUS E210MA」のスペックと特徴を記載します。
引用元
ASUS E210MAのスペック
好みが分かれると思えるのが、上の画像のASUSのロゴなどの入ったポップな天板。発売中のピーコックブルー、ドリーミーホワイト、9月下旬に発売予定のローズピンクの3色展開ですが、ロゴなし、あるいはASUSのテキストのロゴのみがよいとも思います。
さて、E210MAのスペックは以下となります。
CPU | Celeron (Gemini Lake) N4020 |
GPU | インテル UHD グラフィックス 600 |
メモリ | 4GB DDR4 |
ストレージ | 64GB eMMC |
ディスプレイ | 11.6インチ、ノングレア、解像度 1366 ×768 |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB3.1 (Type-C/Gen1) 、USB3.0×1、USB2.0×1I |
バッテリー容量 | 未確認 |
サイズ | 幅279.1mm × 奥行き191.2mm × 高さ16.9mm、約1.08kg |
OS | Windows 10 Home S モード 64bit |
全般的に、中国ブランドのコンパクトでも高解像度、エントリー機でもメモリ 6GBもしくは8GBのPCを見慣れた私としては、やや見劣りしますが、大手メーカー、国内販売の安心感もあり、この仕様もありです。
Celeron N4020の実力は
CPUのCeleron (Gemini Lake) N4020は、私が操作したことのないものですが、Gemini Lake N4000とほぼ同水準。このN4000をベースにそのレスポンスを推測してみます。
上の画像は、Geekbench 5のCPUベンチマークスコアを、Gemini Lakeの各CPUと比較したもの。私はN4100を搭載するPCを複数所有していますが、それとの比較では、体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは同水準、マルチコアのスコアはN4100が倍ほどのスコアとなっています。Webサイト閲覧や、オフィスソフトの普段使いであれば、N4100よりも僅かに劣る程度でしょうか。
以下のPCはN4100を搭載する事例ですが、Webサイトの巡回や、よほど算式やデータ量の多くないExcelなどでは普通に使用できる水準です。
メモリ 4GB、解像度など、その他のスペック
CPU以外のスペックについてのコメントです。
- メモリ 4GBと少なく、Google Chromeのタブを20個も開いていると、メモリ 使用量が90%弱ほどになります。ただし、私のメモリ 4GB機の使用感では、ライトユースにおいては大きくスワップすることもなく(レスポンスが悪化することもなく)踏ん張っています。
- 10インチ、11.6インチクラスでもFHD (1920 x 1080)の製品が多いなか、解像度 1366 ×768はスペックとしては見劣りします。ただし、手元にある 11.6インチで同解像度のMacBook Air 11 Mid 2011では、じっくり見ない限りは、あるいはテキストを拡大しない限りは、粗さを感じないレベルです(これ以上のディスプレイサイズとなると、粗さがわかります)。
- OSは、アプリのインストールがMicrosoft Store経由に限定される Windows 10 HomeのSモードですが、簡単に通常のHomeに戻せるために課題ではありません。
- 重量は約1kgと、11.6インチとしては特筆すべき軽さでもありませんが、横幅280mmのコンパクトさもあり、携帯用端末としても活用できます。
ASUS E210MAの外観と機能性
ASUSとしては安価な33,455円 (税別)の製品でもあり、ディスプレイのベゼル幅は細くもなく、また、極端な薄さもなく、オーソドックスなスタイル。ただし、このクラスとしては、タッチパッドに10キーを備えていることが大きな特徴。
▼イメージ画像は英語キーボードですが、製品版は日本語キーボード。フルサイズのキーボードを謳っていますが、11.6インチで横幅いっぱいに広がるキーボードのため、タイピングで課題はないものと思います。
▲Enterキーが黄色で縁取られていることも特徴の一つ。頻繁に使用するEnterキーであり、この仕様もありです。
▼11.6インチのコンパクトなボディで、USB Type-C、USB x 2、フルサイズのHDMIとポート類は豊富。ただし、大きなゴム足の影響もありますが、公表値 16.9mm以上の厚みも感じます。
まとめ
久しぶりのASUSの製品の紹介でしたが、やはり気になるのが天板のロゴ。スペックとしてはエントリー構成となりますが、Wordや軽量ファイルのExcelの場合には在宅勤務のサブ機としての利用や、HDMIポートを活かして大きなディスプレイに出力しての作業もできます。
公式サイト
コメント