「AOOSTAR」および他ブランドから、CPUにTwin Lake N150を搭載し、3.5インチ あるいは2.5インチのHDDを2台搭載することができる ミニPCが販売されています。
従来のAlder Lake N100を搭載するモデルのN150版となり、AMD Ryzen 7 5825Uを搭載するモデルも販売。双方ともに、「TrueNas Scala」などのソフトをM.2 SSDにインストールし、HDDをストレージとして NASを構築することができます。
引用元・販売元
製品情報において、Amazonのほか AliExpressも参照しています。
AOOSTAR R1のスペック
3.5インチ あるいは2.5インチ HDDを搭載可能であることからも、販売情報のタイトルではNASと表記されています。私は、以下の記事に記載のとおり、ミニPCをNASとして利用していますが、例えば「True Nas Scale」のインストールにより、簡単にNASを構築することができます。
ミニPCとTrueNAS ScaleでNASを構築してみた。使用したミニPCとSSD、TrueNAS Scaleのインストール手順
▼スペックは下表となりますが、Amazonでは メモリ・ストレージ・OSなしのベアボーンでの販売です。AMD Ryzen 7 5825U モデルは、ベアボーンとセットモデルが販売されています。
CPU | Twin Lake-N N150、4コア 4スレッド、最大 3.6GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | DDR4 3200MHz、1スロット |
ストレージ | M.2 PCIe SSD 1スロット(最大 4TB)、3.5インチ(2.5インチ)SATA 2スロット(最大 20TB x 2、40TB) |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB Type-C フル機能、USB-A 3.0 Gen2 x 2、USB-A 2.0 x 2、HDMI、DP、2.5G RJ45 x 2、TF カードスロット |
サイズ | 16.2 x 16.2 x 19.8cm、約1kg |
OS | (ベアボーン) |
その他 | CPUファン+システムファン |
▼映像出力は、HDMI、DisplayPort、USB Type-C(フル機能)の3系統。サイズは 16.2 x 16.2 x 19.8cmとありますが、16.2 x 16.2cmは短辺です。
内部の構成
上の画像のとおり、3.5インチ HDDの脱着に際し、蓋はマグネット式、HDDのホルダーへはネジなしで取り付け可能、PC本体へは引き出し式であり、利便性も考慮されています。
AliExpressの販売情報では、HDDの取り外しがわかる動画が公開されていますが、樹脂製の外枠・HDD ホルダーなど、多少の安っぽさを感じます。
▼筐体はホワイト・グレイの2色ですが、以下はN150モデルの内部の構成です。2280サイズのM.2 PCIe SSDは1スロットのみ、DDR4 SODIMM メモリも1スロットです。
▼こちらは、Ryzen 7 5825U モデルの内部の構成です。PCとしても上位となり、通常のPCとしても よりサクサクと動作します。M.2 SSDは2スロット、メモリも2スロットとなり デュアルチャンネルでの動作です(N150は、2スロットの場合にも N150の仕様により シングルチャンネルでの動作)。
なお、2スロットのM.2 SSDを活かし、一方をWindows 11、もう一方は TrueNas ScaleなどのNAS ソフトと、デュアルブートを行うこともできそうです。
▼HDDの冷却に対応するため、ファンを2つ装備しています。
まとめ
2025年5月5日現在のAmazonでのN150 ベアボーン価格は 29,980円。通常のN150 セットモデルと比較すると割高ですが、NASの構築用としては 妥当な価格との認識です。
なお、3.5インチ HDDではなく、M.2 SSDをNASのストレージとする場合、以下の製品も販売されています。
GMKtec G9、PCIe SSDを4台も搭載可能な Twin Lake N150 ミニPC。NASとWindows 11 / Linuxとの切替利用も面白そう
M.2 PCIe SSDを4基も搭載可能なミニPC。Alder Lake N305モデルも販売、Pocket NASとしての使用も可能
▼Ryzen 7 5825U モデルも同一ページで販売されています。
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