13.5インチ 解像度 3000 x 2000のディスプレイにCore m3を搭載するALLDOCUBE Thinkerですが、スペック・機能を僅かに落とし、価格も抑えた「KBook」がリリースされています。Thinkerがやや割高感があっただけに、デザインと解像度はそのままのKBookの仕様変更は大歓迎で、2019年7月4日時点のGearBest プレセール価格は479.99ドルとなっています(追記あり)。
スペックの大きな変更点は、ThinkerのCPUがCore m3-7Y30であるのに対し、KBookはCore m3-6Y30。今回はこのKBookのスペックと特徴を記載します。
2019年8月17日追記
GearBestでは439.99ドルで正式販売・セールとなっています。詳細は文末を参照。
KBookのスペックと特徴
▼しっかりした比較表を作成していないのですが、()はThinkerのスペックです。
- CPU : Intel Core m3-6Y30 (Core m3-7Y30)
- GPU : Intel HD Graphics 515 (HD Graphics 615)
- メモリ : 8GB (同)
- ストレージ : SSD 512GB (256GB)
- ディスプレイ : 13.5インチ、IPS、解像度 3000 x 2000 (同)、パナソニック製
- Bluetooth : 4.0 (同)
- WiFi : 11 a/b/g/n/ac(同)
- フロントカメラ : 1百万画素(2百万画素)
- ポート類 : USB Type-C、USB 3.0 x 2 (同)
- 指紋認証なし(あり)、ボディは全面アルミ製(同)
- サイズ : 31.23 x 23.80 x 1.55 cm、1.5kg (31.30 x 23.70 x 1.40 cm、1.6880 kg)
Thinkerより僅かに劣るものの、人気のChuwi AeroBookと同様にCPUにはCore m3-6Y30を搭載し、メモリ 8GB / SSD 512GBとスペック高めであること、全面アルミ製であることも大きな特徴。
▼同じくCore m3-6Y30を搭載する、Chuwi AeroBookの記事
KBook、Thinkerの相違
Thinkerは3Kの高解像度に アスペクト比 3 : 2の表示領域の広さと、Core m3-7Y30を搭載することで、2017年から注目を集め、今でも通販サイトのセール時の割引率が大きい場合にはよく売れています。
私も2017年夏にJumper EZBook 3 Proを購入する際には、Thinkerと迷ったものでした。結局、価格の魅力に負けて、EZBook 3 Proを購入したのですが。
さて、KBookとThinkerのスペックの相違に対するコメントは以下となります。全般的には価格の高いThinkerがスペック上は優位ですが、相違点の大きなポイントはCPUのみ。その他においては、使い勝手やレスポンスに大きな相違がないものです。
- CPUは、ThinkerがCore m3-7Y30であるのに対し、KBookはCore m3-6Y30。下の画像のベンチマークスコアこそ、それなりの差がありますが、普段使いでは6Y30で十分。エントリー機に搭載のApollo Lake / Gemini Lakeよりも快適です。
- ストレージは、Thinkerの256GBに対して、KBookは512GB。動画などの大容量ファイルを多く保存するのでもなければ、256GBでも十分。KBookも256GBとし、価格を下げてもよかったかも。
- フロントカメラの画素数が異なりますが、1百万画素 vs 2百万画素のエントリーレベルの差であるうえに、PCでは多用することはないかと思いますので、利便性などに影響に与えるものではありません。
- KBookには指紋認証がありません。あると便利な指紋認証ですが、PINコードでも瞬間的に認証できるため、こちらも大きな差ではありません。
▼Geekbench 4のスコアを比較。上はCore m3-7Y30、下はCore m3-6Y30。特にMulti-Coreで大きな差が出ています。
KBookのデザイン、機能性
続いて、KBookのデザインと機能性について記載します。
ベースとなるThinkerは2017年のリリースとやや古く、GBookもデザインは同じです。ただし、Thinkerも含め、全般的に2017年にリリースのPCは、キーボードを除いては、2018年以降に発売のPCよりも質感は高いように感じます。
2018年以降に発売のPCでは、All Metalとしながらも、キーボード面のみプラスチック製の製品が多いのですが、Thinker、GBookでは文字通りの全面アルミ製です。
なお、先ほど「キーボードを除いては」と記載しましたが、私が多くの機種を見てきたなかでは、キーキャプの質感などが2018年以降に発売のPCがより高くなっています。
▼USB 3.0は左右両サイドにあります。HDMIポートはありませんが、USB Type-Cがあるために、モニターへの出力などで困ることもありません。
▼最大の魅力である、13.5インチ 解像度 3000 x 2000。一般的な16 : 9のアスペクト比ではなく 3 : 2の高解像度であるため、Webサイト閲覧時などの情報量は優位に。
▼ディスプレイが180度開くことも特徴の一つ。
▼Core m3ともなるとCPUファンを搭載するケースがほとんどですが、ファンレスであることも特徴。
KBookの価格情報
2019年7月4日時点のGearBestのプレセール価格は479.99ドル。一般的には正式入庫以降は価格が下がることが多いのですが、既に25%引きとなっており、大幅な下落は期待できないかもしれません。同CPUを搭載するChuwi AeroBookが最安399.99ドルで販売されていますが、KBookが高解像度であり、SSDが512GBであることを踏まえると、450ドルあたりが限界のような感覚もあります。
以下のとおり、2019年8月17日の正式販売でのセール価格は439.99ドル。私の予想より下回っての販売です。
▼GerBestでは8月19日から正式販売ですが、8月17日時点では予約販売。正式販売時には日本限定クーポンコード「GBJP0819KBK」の利用により(当クーポンコードが利用できない場合には「GB-KBOOK」)、予約販売と同価格の439.99ドルとなります。出荷は8月21日と即出荷のようです。
▼なんと、KBook、GearBestへの対抗か、BanggoodではALLDUCUBE Thinkerが449.99ドルで販売しています(8/26まで)
▼こちらはChuwi AeroBookの最安情報
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