国内外で人気の8.4インチタブレット「ALLDOCUBE iPlay 50 Mini / Mini Pro」ですが、当サイトでは双方を実機レビューしています。実機を使用してわかったことですが、液晶の色温度や設定画面の構成など、両機とも同じと思っていたことが異なるものもあります。そこで今回は、両機のスペックや実機を使用してわかった相違を整理してみました。
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ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro 実機レビュー、Helio G99のAnTuTuスコアは約40万、メモリ 8GB、UFSストレージで快適動作の8.4インチタブレット
Alldocube iPlay 50 Mini 実機レビュー、90ドル未満にして AnTuTu スコアは約24万、Widevine L1対応のFHD、鮮やか液晶の8.4型タブレット
質感の高い外観は変わらず
上の写真の左はiPlay 50 Mini Pro、右はiPlay 50 Miniですが、サイズ・ポートやスピーカーの位置、金属製の背面も含めて外観は同じです。写真では照明の当たり具合で色合いが若干異なるように見えていますが、実機では同じ色合いです。
質感の高い金属製の背面に、In-Cellのディスプレイと、全般的に高品質であることも、iPlay 50 Mini ProとiPlay 50 Miniに共通する大きな特徴です。ちなみに、以下の記事にて実機レビューの10インチタブレット「iPlay 50 2023モデル」は、iPlay 50 Miniを大型化したような外観であり、こちらの質感も高いです。
▼上はiPlay 50 Mini Pro、右はiPlay 50 Miniですが、左に配置のスピーカー、その他ポート類やリアカメラの形状も同じです。
スペックの相違
当記事を参照されている方には記載するまでもない事項と思いますが、iPlay 50 Mini Proと50 Miniのスペックの相違をあらためて整理しました。下表のうち、黄色網掛けの項目が優位な事項です。
なお、ディスプレイの色合いや、ストレージの速度など、スペック上は表れない相違もあり後段で記載しています。また、iPlay 50 Miniのバッテリー容量は4000mAhとしていますが、実機のシステム情報では4500mAhです。
▼記載していませんが、双方ともにシングルスピーカーです。
▼こちらグラフは、Android タブレットで搭載事例の多いCPU(SoC)のAnTuTu ベンチマーク v9(後の段落に掲載のスコアは、現行のv10)のスコアをまとめたもの。Fire HD 10にはMT8183が搭載されていますが、iPlay 50 Miniに搭載のUNISOC T606はFire HD 10と同水準、iPlay 50 Mini Proに搭載のHelio G99は大きな差をつけ高いスコアです。
▲▼CPU以外の主な相違を補足すると以下となります。
- 物理メモリは、iPlay 50 Miniの4GBに対して、iPlay 50 Mini Proは8GB。
- ストレージは、iPlay 50 Miniの64GBに対して、iPlay 50 Mini Proは256GB。以下のベンチマークスコアに記載していますが、速度も異なります。
- iPlay 50 MiniはWidevine L1に対応していますが、iPlay 50 Mini ProはWidevine L3。huluやAmazon プライムビデオなどの再生画質は、HD vs SDの相違があります(Mini ProはSD画質)。
- iPlay 50 Mini Proは18Wの急速充電に対応。
ベンチマークスコアの相違
iPlay 50 Mini ProとiPlay 50 Miniでは搭載するCPUが異なるため(2023年9月現在では旬なCPU Helio G99 vs やや古さも感じ始めた UNISOC T606)、当然 ベンチマークスコアも異なりますが、参考までに実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。詳細は以下のレビュー記事を参照ください。
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro 実機レビュー、Helio G99のAnTuTuスコアは約40万、メモリ 8GB、UFSストレージで快適動作の8.4インチタブレット
Alldocube iPlay 50 Mini 実機レビュー、90ドル未満にして AnTuTu スコアは約24万、Widevine L1対応のFHD、鮮やか液晶の8.4型タブレット
▲上の記事から抜粋のベンチマークスコアの比較。
- Geekbench 6のシングルコアは、iPlay 50 Mini Proは 50 Miniの倍ほどになっています。もちろん、体感レスポンスが倍になるわけではなく、普段使いでは Proがよりキビキビしていることを多少感じる程度です。
- 双方ともに eMMCより高速なUFS ストレージですが、Write / Readともに速度の大きな相違があります。おそらく 通常版はUFS 2.1に対して、Pro版はUFS 2.2の上位仕様と思われます(あるいは容量の相違に応じた速度の相違)。
▼以下は上のリンク先記事から再掲載の、Pro版のベンチスコアです。上から順に、AnTuTu ベンチマーク v10、Geekbench 6、ストレージの速度。
▼千葉市郊外で計測の、OCN モバイル ONE(ドコモ回線)で計測のLTEの速度
Widevine 対応の相違
iPlay 50 Miniは上の画像のとおり、製品紹介で以下のWidevine L1に対応していることに対して、iPlay 50 Mini Proでは明記されていません。
Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた
Pro版の実機にてアプリで確認してみると、以下の画像のとおり「Widevine L3」でした。ただし、Pro版・通常版の実機にて huluの動画を再生し並べて確認してみると、鈍感な私には相違を感じず。コントラストの関係からPro版が綺麗とも思えるものです。このため、Pro版がWidevine L3であることを気にする必要はないとも思います。
液晶の色温度の相違
私のiPlay 50 Mini Proの個体差に起因する事項の可能性もありますが、液晶の色温度はかなり異なります。上の写真の左は通常版、右はPro版ですが、寒色系の通常版に対して、Pro版は暖色系。しかも、Pro版は色温度の調整項目が見当たりません。
このため、私は以下の記事に掲載のアプリにて Pro版の色温度を調整していますが、通常版と同様の色合いにはならず。Pro版の単体を見ている場合にも、暖色が強めであることがわかります。私の端末の個体差だとよいのですが。
Android スマホ・タブレットで液晶の色温度を変更する方法。3パターンでの変更手順
まとめ
当記事で記載したかったポイントは、Pro版の液晶の色温度が暖色が強めであること。私のPro版の個体差の可能性もあり、暖色(オレンジ・黄色)・寒色(青白)の好みは人それぞれですが、寒色系が好みの方で Pro版の購入を検討している場合、念のために留意ください。
通常版・Pro版では液晶の色温度が異なりますが、どちらかの購入で迷っている場合には、やはりスペックが優位なPro版がおすすめです。ただし、両機ともにシングルスピーカーです。
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