ピュアなAndroid OSで稼働する複数のスマートウォッチを製品化しているKOSPETより、フェイスアンロックと1260mAhの大容量バッテリーを備えた「KOSPET Prime」がリリースされています。CPUは4コアのMTK6739に、メモリ 3GB、ストレージ 32GBと、エントリークラスのスマホ並みのスペック。同水準のスペックを持つスマートウォッチの弱点としてはバッテリー持ちのわるさがありましたが、これを大容量バッテリーでカバー。今回はこの「KOSPET Prime」のスペックと特徴を記載します。
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KOSPET Primeのスペックと特徴
フェイスアンロックと1260mAhの大容量バッテリーが他製品にはない特徴となる「KOSPET Prime」ですが、そのスペックは以下となります。
- OS : Android 7.1.1
- サポートデバイス : iOS 9.0以上、Android 5.1以上
- タッチモード : フルタッチスクリーン
- CPU : MTK6739 1.25GHz
- RAM: 3GB
- ROM: 32GB
- カメラ : フロント 2百万画素、サイド 8百万画素
- バッテリー : 1260mAh
- Waterproof : IP67
- ディスプレイ : 1.6インチ、TFT、IPS、解像度 400 x 400、354PPI
- LTE 対応バンド : TDD LTE: B38, B39, B40, B41, FDD LTE:B1, B2, B3, B5, B7, B8, B12), B17, B20
- 対応 SIM : nano SIM
- WiFi : 11 a/b/g/n
- Bluetooth : 4.0
スマートウォッチの場合、連携するアプリも重要なポイントとなりますが、KOSPET Primeでは以下の「WiiWatch 2」です。
では、上記のスペックについて、特徴となる箇所を個別にみていきます。
バッテリー
私はAmazfit GTRを注文済・受領待ちなのですが、購入時に迷った製品がKOSPET Optimus ProあるいはKOSPET Hope。Andorid 7.1.1で稼働することが魅力だったものの、バッテリー持ちを懸念し、Amazfit GTRに決定した経緯もあります。 GTRを注文時の9月末にはKOSPET Primeのリリース前であり、リリースが9月末であったなら、大いに悩んでいたはず。
KOSPET Optimus Pro、KOSPET Hopeともに、CPUにMTK6739を搭載し、メモリ 3GB、ストレージ 32GBであることも、KOSPET Primeと同様ですが、バッテリー搭載量はPrimeの1260mAhが圧倒的(Optimus Proは800mAh、Hopeは620mAh)。
▼特徴の一つである 1260mAhの大容量バッテリー。スタンバイ時には168時間、通常利用では48時間のバッテリー持ちとあります。Wear OSを搭載するスマートウォッチよりも短いのは仕方がないとして、従来機では約1日のバッテリー持ちであることを考慮すると、2日間使用できることは大きな進歩。
CPU、メモリ、ストレージ
CPUは4コアのMTK6739に、メモリ 3GB、ストレージ 32GBと、エントリークラスのスマホ並みのスペックのKOSPET Prime。
MTK6739は、私が所有するUMIDIGI A3 Proに搭載されています。A3 Proは、メモリ 3GB、ストレージ 32GBとなり、KOSPET Primeと同スペックです。以下の画像のとおり、AnTuTu ベンチマーク v7のスコアは46354となり、体感レスポンスはライトユースにおいてもモッサリとしています。ただし、ライトユースでの使用が前提となるスマートウォッチに搭載のスペックとしては十分です。
▲ Android 7.1.1の搭載とBluetoothにより、Twitter、Line、Facebookなどの各種通知はもちろんのこと、9種類のスポーツモードに対応しています。
なお、Android 7.1.1を搭載であるものの、円型のスマートウォッチであるため、以下に留意する必要があります。
- アプリ画面の端が切れてしまうこと。場合によっては、戻る・実行などのアイコンをタッチできないことも。
- ソフトキーボードの快適利用には難あり。
カメラ、フェイスアンロック
スマートウォッチでありつつも、フロント 2百万画素、サイド 8百万画素を搭載し、ちょっとしたスマホ並みです。画質を語るよりもその利便性に注目です。サイドのカメラはスマホよりも手軽に撮影できそうですね。
また、フロントカメラによるフェイスアンロックは世界初。精度や速度は未知数ですが、製品紹介では「0.1秒でアンロック」とあります。
▼早くもレビュー動画がアップされています。3分30秒めあたりにフェイスアンロックの動画がありますが、0.1秒まではいかずとも1秒程度でアンロックできている模様。顔の登録はiPhoneやAndroidスマホと比較しても速いように感じます。
外観
セラミック製ケースのKOSPET Prime。上のイメージ画像ではフロントカメラがアクセントになっています。ケース単体でのサイズは明らかではありませんが、厚み 1.85cmと太いことに留意する必要があります。
▲▼Android、LTE対応のスマートウォッチでは、他製品も同様となり仕方がないのですが、やはり気になるのは1.85cmの太さ。
下の画像のブラウンのベルトもいいですね。私はブラックよりもブラウンが好み。
▼4コア、メモリ 3GB、ストレージ 32GBの基本スペック以外に、LTE対応、フロント・サイドカメラ、1260mAhの大容量バッテリーと充実したスペック。
まとめ
ピュアなAnroidを搭載するスマートウォッチとしては、購入候補の筆頭となりそうなKOSPET Prime。KOSPET Prime / Hopeではバッテリー持ちに難があったのですが、通常利用で2日間持続する1260mAhの大容量バッテリーに、フロントカメラによるフェイスアンロックと注目度の高いスマートウォッチです。
▼2019年12月26時点のGearBestでの価格は145.99ドル。他の通販サイトよりも安くなっています。
▼1260mAhのバッテリーとCPUはそのままに、メモリ 1GB / ストレージ 16GBとしたライト版のPrime SEがリリースとなりました。
▼2020年1月25日 追記。GearBestにて購入しました。現在、ソフト面で調整中ですが、やはり楽しさ満載です。
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