Chuwiのハイエンド ミニPCであるHigameのボディを流用しつつも、CPUを第五世代のCore i3-5005Uとすることで、約3万円と価格を抑えたChuwi GT Box。ミニPCとしては大柄で質感の高い外観も特徴の一つですが、前回のシステム情報とベンチマークのレビューに続き、その外観についてレポートします。
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基本スペック
外観レビューの前に基本スペックのおさらいです。
- CPU: Core-i3-5005U
- GPU: Intel HD Graphic 5500
- RAM: 8GB DDR3
- ストレージ : 256GB SSD、2.5インチ HDD増設可能
- Wi-Fi :11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth : 4.0
- ポート類 : HDMI x 2、USB 2.0 x 2、USB 3.0 x2、有線LAN
- サイズ : 17.30(実測 18cm) x 15.80 x 7.30 cm、860g
- OS : Windows 10 Home
特徴としては、第5世代のCore i3-5005Uを搭載し、ミニPCに搭載事例の多いApollo Lake / Gemini Lakeよりサクサクなレスポンスと価格のバランスをとっていること。ChuwiのミニPCとしては以下のGBoxがあり、Amazonでも人気がありますが、Core i3-5005U、メモリ 8GB、SSD 256GBと全てにおいて、GT Boxが優位です。
システム情報とベンチマークについては、以下の記事で詳細を記載していますので、そちらを参照ください。
外箱と付属品
▼Chuwiの他製品と同じ配色の外箱。JumperやAIWOの外箱は簡易的なものですが、それらと比べると内部のクッションも含めてしっかりしています。
▼ラベルを拡大。Windows プレインストール、CPUはCore i3-5005Uと明記されています。
▼付属品は2分割のACアダプターに、SATA HDD / SSD取付用のケーブルとネジ。HDD接続ケーブルが付属していることは、ミニPCとしては標準的なものです。ただし、BeelinkのミニPCではHDMIケーブルも付属しているのですが、GT Boxは付属なしです。
▼日本語訳もある簡易的な説明書と、検査済証に保証書。
外観、デザイン
第8世代のCore i7を搭載する上位機 Chuwi Higameのボディをそのまま流用していますが、前後のフレームを除く最大幅は約18cmとミニPCとしては大きくなっています。
プラスチック製のサイドの黒の部分を除いてはスチール製で、配色はChuwi LapBook SEやAeroBookなどのノートPCと同様にシックなもの。
全般的には、BeelinkのミニPCと比較しても高級感があり、同じようなデザインになりがちなミニPCのなかでは、配色と前後のフレームにより、デザイン的にも優れています。
▼多くのミニPCをリリースするBeelinkの製品も質感高めですが、GT Boxはそれ以上のデザインのよさと質感に。
▼前面は電源ボタンのみのシンプルな構成。一時的に利用する各種ケーブルの取り付けのため、前面にもUSBが2つあればよかったように思います。写真のように、電源を入れるとブルーなります。
▲▼各種ポート類は背面に集中。USB 3.0 × 2、USB 2.0 x 2、HDMI x 2は多くのミニPCと同様の構成ですが、オーディオポートを備えているのは珍しい。
▼サイドの背面を別の角度より。
▲▼上側より。
実物よりも明るめに映っていますが、Chuwiの他製品と同様にシックな配色に、さりげないCHUWIのロゴが彫られたもの。
▼裏側より。
廃熱のために多くのスリット・通風孔がありますが、CPUファンは下をむいており、下側から熱風を逃がすしくみ。
▲四隅にネジがありますが(右隅は封印シール)、これらを外すと容易に内部にアクセスできます(後段参照)。
下の3枚の写真は斜め上からの撮影ですが、この角度で撮影するとスリット・通風孔の構成がよくわかります。第8世代のCore i7を搭載する上位機「Higame」のボディを流用しており、排熱を考慮しスリット・通風孔が多数あります。
▼前面は薄いブラックとグレイのツートン。
▼背面下側にも無数のスリットがあります。
▼サイドは左右対称のため一側面のみの写真ですが、ここにも無数のスリットがあります。サイド背面を除いては、一貫してスリットは斜めになっていることも、デザインの特徴。
内部の構成
意外なのが内部の構成。大きな空間があることは想像どおりですが、ヒートシンクとファンは思いのほか小さく、上位機のHigameと同様にメモリの空きスロットがあることを期待していたのですが、オンボードのメモリのようです。
▲▼上の写真の四隅にあるネジをプラスドライバーで外すと、簡単に底板を取り外すことができます。下の写真のシルバーの枠に2.5インチ HDD / SSDを取り付け可能です。
▲底板、天板ともにアルミ製と思いきや、スチールでした。
▼右の黒い部分はネジを外し、ツメを外し取り外しできるようですが、今回はやめておきます。
▲高さがあるためにマザーボードのパーツの写真を撮りづらいのですが、左側に2280サイズのSATA M.2 SSDがあります。
下の画像はGearBestの仕様からの抜粋ですが、ここでの大きなポイントは、SSDに PCIe x 4と記載のあること。このとおりにPCIe SSDに対応している場合には大きなメリットです。手元にPCIeのSSDはないのですが、新規購入により試してみようと検討中。
▼別の角度から。ヒートシンクとファンのサイズ感はGemini LakeのミニPCと同様の感覚です。
▲▼一方の天板は、六角タイプのネジを4本外すことで簡単に取り外すことができます。
▲▼上のような特殊ネジの脱着に役立つのが安価で販売しているドライバーセット。
▲▼ここで意外なことは、外してみるとプラスチックの外枠のみであること。マザーボードの裏面に隠しポートはないと思うものの、裏面も確認したくなります。
まとめ
2018年以降にリリースされたChuwiのPCはグレイを基調としたシックな外観に質感の高いボディが特徴の一つですが、ミニPCのGT Boxも同傾向を踏まえた製品。ミニPCとしては、他メーカーとは一線を画すデザインと質感となっています。
上位機 Higameのボディを流用し、CPUを第五世代のCore i3-5005Uとスペックを落とすことで約3万円の価格を実現。GearBestの担当さんによると「かなり売れている」とのことですが、それも納得の製品です。
▼その他のレビュー記事はこちら。
▼2019年8月31日時点のGearBestでの価格は 259.99ドル。Gemini Lake N4100、メモリ 4GB / 64GB eMMCのChuwi GBoxが189.99ドル(GearBest 価格、こちらも十分に安価)であることを考慮しても、GT Boxは「買い」です。
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