ASUS T90Chiを購入し2週間が経過しましたが、これまでに感じたメリット・デメリットを整理してみます。購入直後の1週間は、毎日 通勤カバンに詰め込み、電車内でのブログ編集は行わなかったものの、出張時に携帯すべきエクセル等のファイルの整理に活躍しました。また、先週は海外出張のお伴として、打ち合わせ先でのファイル参照、ホテル内でのメール送受信、プライベートでのWebサイト閲覧などに使用しました。
購入前に、店舗にてキーボードの感触を確認し、また、多くのサイトのレビュー記事を参照したうえで、メリット・デメリットを熟知していたつもりですが、以下のとおり感じたままを書き記してみます。
T90Chiのスペック
多くのサイトにて紹介されていますが、T90Chiの購入にあたり、私が比較検討した機種と比較しながら、そのスペックのおさらいです。
スペックを比べてみると私的に気になるのが、私が所有するChuwi Hi8とT90ChiのCPUの相違。私が時々参照している以下のリンク先によると、ベンチマークではT90ChiのZ3775が、Chuwi Hi8のZ3736Fより、やや上回っているようです。
気になった理由としては、Chuwi Hi8で顕著な日本語入力時の処理遅延が、T90Chiでは感じないことによるものです。CPUの処理能力の差は微々たるもののはずであり、チューニングなどの要素により、日本語入力時の処理遅延の有無に影響していると思われます。
T90Chiのメリット
多くのサイトにて既出の事項ばかりですが、私が感じているT90Chiのメリットは以下のとおりです。
持ち運びには絶妙なサイズ
1週間の短期間ですが、毎日の通勤時に通勤カバンに収納していると、大きすぎず重すぎず、そのサイズは持ち運びには絶妙です。それまで持ち運んでいた8インチタブレットと比較すると、通勤カバンの重さを感じるものの、片道2時間20分も電車通勤するうえでは、この重さが限界のような感覚です。
以下の画像は、7インチタブレットのNexus 7 (2012)、及び8インチタブレットのChuwi Hi8との比較です。通勤電車のなかで、立ちながら参照するにはNexus 7がほどよい大きさですが、座席に座って、または会社の昼休み・喫茶店での作業となると、ブラインドタッチのできるキーボードを持つT90Chiが断然扱いやすいものとなります。
▼T90Chi vs Nexus 7(2012)
▼T90Chi vs Chuwi Hi8。Chuwi Hi8でも、通勤電車でつり革につかまりながら使用するには、やや不安定な大きさ。T90Chiの「つり皮につかまっての使用」は想定していません。
ブラインドタッチが難なくこなせる
T90Chiのキーピッチは実測で16mmほどですが、秋葉原の店頭で触った直後から、ブラインドタッチ可能であることを悟りました。実際に使用してみると、フルキーボード並に快適とはいかなくとも、難なくブラインドタッチによるスピード入力が可能です。
このブラインドタッチのできる、携帯可能なタブレットまたはパソコンこそ、私が2015年9月以降に求めていたもの。この間、Nexus 7専用キーボード、1,000円未満の格安のタブレットケース付キーボード、Chuwi Hi8専用のキーボード付ケースを購入しましたが、いづれも快適なキーボード入力には程遠いものでした。
T90Chiはタッチ時のカチャカチャ音がなく静かなこともお気に入りです。朝の静かな電車内で、キーボードのガチャガチャ音が響いていると、私はかなり気になってしまいます。
▼Chuwi Hi8専用のキーボード付ケースのキーボード(下)との比較。
▼Nexus 7専用のキーボード(MK5000N-BK)との比較
意外とサクサク動く
CPUに、ほぼ同一世代のAtomを搭載するChuwi Hi8にて、日本語入力にやや遅延が生じていたことから、T90Chiのレスポンスがイマイチなことを想定していたのですが、これが意外とサクサク動きます。
ベンチマークを計測しておらず数値で示すことはできませんが(後日 ベンチマーク比較してみます)、例えば、以下の状況などにおいて、私のデスクトップPC(Core2 Duo 2.93GHzのかなり旧世代のもの。Windows 10 Pro)よりも、T90Chiはキビキビしています。
- FX アプリの起動・終了
- スタートボタンの押下後の画面遷移
バッテリーが長持ち
バッテリー持ちのわるいChuwi Hi8 Windows 10版との比較するのも酷ですが、T90Chiのバッテリーは遥かに長持ちしそうです。
バッテリーの持続時間を語るほど、連続使用したわけではないものの、Chuwi Hi8を使用の際には、バッテリーが目に見えて減少していたため、気を遣いながら使用していたものが、バッテリーの減少をそれほど気にする必要がなくなりました。
T90Chiのデメリット
タッチパッド・ポインタがないことによるデメリットを承知のうえで購入したため、現在のところは大きなデメリットを感じることはないものの、T90Chiを購入した皆さんとほぼ同様のデメリットを掲載します。
タッチパッド・ポインタがないため、微妙なタッチを行いにくい
こちらについては別記事にて掲載しますが、以前からChuwi Hi8で使用していたアプリ「TouchMousePointer(タッチマウスポインタ)」、及び今回初導入のアプリ「ChiPointer」にて補完しています。
現在のところ、「TouchMousePointer」、「ChiPointer」がないと不便と感じる局面はそれほど多くなく、強いて記載すると下記の操作が行いづらく思います。
- Google Chromeにおいて、ブックマーク操作などの細かな操作は、マウス、TouchMousePointer、ChiPointerがないと無理。誤タッチを頻発します。
- コピペ・範囲指定など、ドラッグ・クリックを多用する操作
▼ChiPointerについては、こちらのサイトが詳しいです。
ディスプレイの可動角度が狭すぎる
この「ディスプレイの可動角度が狭すぎる」ことについては、皆さんが課題として掲載されていることですが、実際に使用してみると かなり不便です。
▼可動角度は、この角度が限度。
これ以上倒すとディスプレイの重さに耐えきれずに倒れてしまうために、浅めの角度でストッパーが効いているようですが、おそらくはどの机に向かっても、入力時には上から画面を見おろすような角度になります。例外として、JAL国際線のエコノミークラスでの座席のテーブルではジャストフィットでしたが。。。
▼JAL国際線のエコノミークラスでの座席のテーブルでは、角度がジャストフィット
この「可動角度が狭すぎる」ことへの対応については、以下のサイトのとおり可動部を改造するしかなさそうです。パソコン・スマホの分解やら、車のカスタマイズが好きな私としては、むしろ分解できることでワクワクしてきます。夏休みの課題として対応することにします。
キーボードが汚れやすい?
私の手が油ギッシュなためかもしれませんが、自宅・会社の他のキーボードと比較すると、T90Chiのキーボードは油汚れが付着しやすいようなイメージです。
なお、キーボードについて、他の方が指摘するような「キーボードのたわみ」については、私が鈍感なためか、感じることはありません。
まとめ
メリットのみを強調することとなりましたが、私にとっては小さなデメリットこそあれ、毎日携帯できる絶妙なサイズ、そしてブラインドタッチ可能なキーボードと、まさに2015年9月から求めていた「ブログ編集用の携帯可能なパソコン・タブレット」にようやく出会えたような感覚です。現時点では、購入して十分に満足のいくものとなっています。
▼私も購入した、多くのT90Chiユーザーが使用する「T90Chiにジャストフィット」のタブレットケース
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