
エントリークラスのミニPCにおいて、AMD Ryzen 旧世代のCPUを搭載する製品も人気のカテゴリーですが、Amazonにて、CPUにAMD Ryzen 3 4300Uを搭載する製品が 23,980円で販売されています。
低価格ながらも、メモリは16GB、映像出力は HDMI x 2 / DPの3系統、2.5G RJ45 イーサネットを2ポート搭載しています。
スペック

トップの画像と上の画像では 配色が異なっているように見えることはさておき、珍しいところでは USB ポートが前面に集中しています。

▲▼スペックは下表となりますが、Twin Lake N150を搭載する上の記事のミニPCなどと比較し、優位な事項に黄色網掛けしています。
| CPU | AMD Ryzen 3 4300U、Zen2 アーキテクチャー、4コア4スレッド、最大 3.7GHz |
| GPU | AMD Radeon Vega 5 |
| メモリ | 16GB DDR4 3200MHz、2スロット |
| ストレージ | M.2 PCIe 3.0 SSD 256GB、2.5インチ SATA HDD / SSDを増設可能 |
| WiFi | WiFi 6 |
| Bluetooth | 5.2 |
| ポート類 | USB Type-C データ専用、USB-A 3.2 Gen1 x 3、HDMI x 2、DisplayPort、2.5G RJ45 有線LAN x 2、3.5mm オーディオジャック |
| サイズ | 13 x 12.7 x 4.51cm |
| OS | Windows 11 |
MINISFORUM UM450 実機レビュー、シリーズ エントリー構成ながらも十分に快適動作。負荷をかけてもほぼ無音の静音性
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
▲▼私はAMD Ryzen 3 4300Uを搭載するPCの使用経験はありませんが、同世代のCPUとしては Ryzen 5 4500Uを搭載するミニPCを、上の記事にて実機レビューしています。また、上の2つめの記事にて、これまでに実機レビューしたPCで計測のGeekbench 5のスコアを一覧化していますが、同ベンチマークスコアの指標は下表です。

Geekbench 5のスコアのうち、普段使いの体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、N100やN150よりも僅かによい程度(体感レスポンスは同水準)ですが、本製品は機能も含めて以下の優位性があります。
- ゲーム向けではありませんが、統合型GPUの性能は AMD Radeon Vega 5が優れています。
- N100やN150のメモリは 2スロットの場合にもシングルチャネルでの動作ですが、Ryzen 3 4300Uの場合には デュアルチャンネルでの動作です。
- 本製品は、2.5G RJ45 イーサネットを2ポート搭載しています。
- USB Type-C ポートはデータ専用ですが、HDMIを2ポート、DisplayPortをを搭載し、映像出力は3系統です。
なお、Amazonの販売ページでの不明事項も含めて、本製品のスペックの補足は以下です。
- Amazon 販売ページの動画にて確認できますが、2.5インチ SAT HDD あるいはSSDを増設可能です。
- 製品の紹介画像に「デュアル冷却ファン」との記載がありますが、動画を見る範囲では CPUファンのみと思われます。
- メモリ 16GBは 16GB x 1、あるいは 8GB x 2の明記がありませんが、2スロットであり、最大 64GBまで増設することができます。
- プレインストールのOSにおいて、Windows 11 Home あるいは Proの明記がありません。
価格情報
他ブランドの同一スペック帯の製品よりも割安価格で販売していることの多い「YCTipc」の製品です。2025年11月8日現在のAmazon 価格は 23,980円。AMD Zen 2 アーキテクチャの旧世代ながらも、Alder Lake N100やTwin Lake N150よりも優位なCPU・統合型GPUに、メモリ 16GBを搭載して この価格は割安です。
▼N100 / N150以外のミニPCの競合製品としては、以下の「GMKTec G10」などの旧世代 AMD Ryzenを搭載するものがありますが、今回紹介の製品が割安です。ただし、「YCTipc」の製品においては、情報が少ないことに留意ください。



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