13.3インチ 2.5K液晶のSurface風 2 in 1であるXIDU PhilBook。前回のシステム情報とベンチマークの実機レビューに続き、外観について記載します。多くのデジギアの場合、製品紹介のイメージ画像は実機以上に見せる傾向があるのですが、PhilBookの場合には逆に実機の仕上がりはイメージ画像よりスタイリッシュです。使用感は別記事としますが、外観へのコメントに一部の使用感も交えながら記載します。
※ AliExpressのXIDU Official Storeより提供いただいた機種に基づくレビューです。
※ 掲載の写真は、デジイチで撮影した暗めの画像と、iPhone XS Maxで撮影した明るめの画像(背景のオレンジ色が強い画像)がありますが、より忠実に色合いを表現しているのは前者です。
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基本スペック
海外レビューサイトで確認したところ、2018年3月の発売以降のしばらくは、CPUにApollo Lake N3450を搭載したようですが、直近ではN3350に変更されています。
- CPU : Apollo Lake N3350
- メモリ : 6GB DDR3
- ストレージ : 64GB eMMC
- ディスプレイ : 13.3インチ、IPS、10ポイント タッチパネル、解像度 2560 x 1440
- WiFi : 11ac/a/b/g/n
- Bluetooth : 4.0
- カメラ : フロント 200万画素、リア 500万画素
- ポート類 : USB Type- C (電源兼用)、USB 3.0 × 2
- バッテリー : 7.4V/10000mAh
- サイズ : 337 x 200 x 15mm (キーボード込み)、重さ 約1kg(本体のみ)/ 約 1.4kg (キーボード込み)
- ボディはメタル製
- キックスタンドは125度まで可変
- キーボード、スタイラスペン付属
特徴としては、Surface風 2 in 1としては大きな13.3インチのサイズに2.5Kの高解像度の液晶を搭載すること。CPUはApollo Lake N3350となり、Webサイト閲覧やオフィスソフトなどでは十分であるものの、後述のとおり質感の高さと高解像度のディスプレイですので、 もうワンランク上のスペックであればなおよかったと思われます。
▼システム情報とベンチマークスコアについては、以下の記事を参照ください。
付属品
付属品は、キーボード・スタイラスペン・説明書・ACアダプターとディスプレイのPUフィルム。製品紹介ではスタイラスペン付属と読み取れなかったのですが、単体では60ドル相当の商品のようです。
中国製PCの説明書では、Windows 10の一般的な使用方法を記載するものが多いのですが、英語のみであるものの、PhiPad本体の説明書となっています。
▼アメリカ市場を意識した製品であり、電源アダプターはUS仕様。日本でそのまま使用できます。
▼黒のスタイラスペンが付属のもの(下はASUS T90Chiで使用するために購入したもの)。まだ、使い込んでいませんが、単六乾電池で駆動する2ボタン式で、右クリックにも対応しています。
ディスプレイ、全体像
2 in 1のタッチパネルであることに加え、発売が2018年3月と約1年前であることも影響していると思いますが、ベゼルは太め。
ただし、ディスプレイ自体はベゼルの太さを打ち消してあまりあるほどに良いものです。外観の記事としつつも使用感となりますが、そのポイントは以下。
- 2.5Kのパネルはテキストを拡大してもシャギーさが目立たず、きめ細やかな綺麗な表示。
- 発色も自然で鮮やか。日本人好み(私好み)の暖色系でほどよい色合いです。
- グレアパネルですが、ギラギラ感や映り込みはそれほど目立たず。
▲▼付属のキーボードを装着した全体像。正面から撮影すると蛍光灯の映り込みがあるために、斜めからの写真2枚のみとなります。13.3インチクラスでは、その大きさからクラムシェル型がよいと思っていたものの、大型のSurface風 2 in 1も精悍で、タッチパネルの使い勝手も含めてよいものです。
▲▼参考までに、10インチのSurface Goともに撮影。ディスプレイ・背面・キーボードともに、質感はSurface Goと遜色ありません。Surface Goをそのまま大型化したようなイメージです。
▼縦にすると、その細長さが際立ちます。やはり使用するならキーボードを付けた横表示が適切。
ボディ
▼ポート類は右サイドのみとなりますが、イヤフォンジャックにUSB x 2、電源兼用のUSB Type-C。
▼ポート部分を拡大。アルミの質感がよくわかります。左の黒の部分はプラスチック製の艶あり塗装。
▼左サイドには何もないのですが、右サイドのUSBポートの一つが左サイドにあるとよかったように思います。
▲全般的に、背面の造りは製品紹介のイメージ画像よりも質感は高くなっています。一般的に、私が目にする多くのPCでは実機よりもイメージ画像がスタイリッシュに見えるのですが、PhilPadの場合にはその逆。背面の色合いやデザインも含め、実機がよりよいものです。
▲▼参考までに、Surface Goを重ねて撮影。マグネシウム製のSurface Goとアルミ製のPhilPad。素材は異なりますが、質感としては同水準。
ただし、キックスタンドの厚みと、右にあるキックスタンドを開く際に利用する手をかける部分の窪みの実用性はSurface Goが優れています。PhilPadは窪みが小さく、また窪みが浅く、やや開けづらい。
▼拡大してみると、上で記載の窪みが浅いことがわかりますが、アルミの質感の高さを感じ取れると思います。
▲▼キックスタンドの部分は、Surface Goと比較すると薄いのですが、自重で角度がズレることはなく、剛性もしっかりしています。ただし、アルミ製のため仕方がないとも思いますが(JumperのEZPad 6 Plusも同様であったため)、机上で角度を変更する際など、スタンドと机上が擦れる音がします。
▼スタンドの部分はやや薄め(手持ちのSurface Goのスタンドが厚みがあるために、そう感じるのですが)。
▼キックスタンドの可動部分を拡大。Surface Goの造りがより丁寧であるものの、粗さは感じません。
▼背面は中央にXIDUのロゴがあるのみのスッキリしたものです。
キーボード
キーボードも含めた使用感は別記事としますが、想像以上の質感でタイピングも快適。ただし、その大きさが災いしてか、タイピング時のタワミを感じます。
▼キーボード全体。
タイピング感としては想像以上に快適です。浅めのストロークに柔らかすぎず、何の違和感もなくタイピングできます。
▲タッチパッドは13.3インチとしては小さめで、滑りも今一つ。ただし、実用上は全く問題はなく、タイピング中にタッチパッドに触れてしまい誤動作を招くこともありまあせん。
▼キーの質感がわかるよう、一部を拡大。印字はプリントだと思いますが、それもわからないほどの造りです。実測ではキーサイズは15mm、キーピッチは18mm。キーサイズがもう少し大きいとより快適になったかも。
▼本家 Microsoftのタイプカバーの背面と同様に、スウェード調の背面。手触りもよく、質感的にも想像以上。
▼iPhoneでの撮影であり、実機よりも明るめになっていますが、質感を感じとっていただけるてしょうか。
▼本体との接続はマグネットですが、手を挟むと擦り傷ができるほどにかなり強力です。
▲▼本家のSurfaceと同様にキーボードの角度は2段階。タイピングのしやすさでは上の角度です。
まとめ
使用感は別記事となりますが、2.5Kのディスプレイの描写と鮮やかさ、アルミ製ボディの質感の高さと、快適なキーボードと、かなりよい出来のPhilPad。世界展開して間もないXIDU社だけに、他製品が売れているアメリカやイギリスなどの一部の国以外での知名度は低いかもしれませんが、今後の展開にも期待です。
当機で惜しいのは、CPUがエントリークラスのApollo Lake N3350、ストレージが64GB eMMCであること。きめ細やかなディスプレイと本体の質感がよい一方で、スペックがアンバランスのようにも感じます。
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