今回レビューする製品は、2021年3月31日に発売のスマートウォッチ「Xiaomi Youpin Haylou LS05S(別モデル名 Haylou RT)」。5月3日時点、日本では未発売の製品ですが、AliExpressにて 43.99ドル(約5千円)で販売されています。
1.28インチ 解像度 240 x 240のエントリー機ですが、デザイン的には Xiaomi関連のAmazfit GTRに近いものがあります。本体が日本語対応していないことを懸念していましたが、メニュー項目は英語であるものの、SNSなどの通知は日本語表示となり安心。機能的にもエントリー機としては十分であり、ミドルレンジからハイエンドのスマートウォッチの購入を迷っている方の、お試し版としても向いています。
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Xiaomi Youpin Haylou LS05S, AliExpress
Xiaomi Youpin Haylou LS05Sの特徴
型番の近い製品では、以下の楽天市場にて「LS05」が販売されていますが、今回紹介の「LS05S」がより新しい製品です。
製品の特徴の記載にあたり、「Xiaomi Youpin」について確認してみました。中国語のオフィシャルサイトを機械翻訳する限りでは、 Xiaomi Youpinは 「Xiaomiの製品に限らず、一般消費材をメインとした Xioamiのショッピングプラットフォーム」と読み取れます。本製品の場合、「Haylou」社のスマートウォッチを「Xiaomi Youpin」から販売していることになろうかと思います。
さて、AliExpressサイトと説明書から引用の「Xiaomi Youpin Haylou LS05S」のスペックは以下となります。
スクリーン | 1.28 インチ, タッチパネル、解像度 240 x 240 |
Chip | 未確認 |
RAM、ROM | 未確認 |
対応OS | Android 6.0以上、iOS 11以上 |
Bluetooth | 5.0 |
GPS | 未装備 |
バッテリー | 300mAh |
サイズ | 45 x 51.16 x 12.2mm、50.4g |
アプリ | Haylou Fun |
その他 | 日本語未対応(ただし、SNS通知は日本語)、IP68、ベゼルはステンレス製、12のスポーツモードに対応 |
40ドル台のエントリークラスの製品のため、AmazfitやHuaweiの1万円台の製品と比較すると、解像度が低いこと、GPSを未装備であることに留意する必要があります。また、冒頭のとおり、5月3日時点では、本体のメニューは日本語未対応(SNS通知とアプリは日本語)です。
▼価格から樹脂製ベゼルを想像していたのですが、ステンレス製でした。普段使いで20日のバッテリー持ちとありますが、実際に使用していても 20日程度は持ちそうです。
▼ IP68の防水防塵に対応し、日常生活での一般的な水道水や汗、水しぶき程度なら全く問題ありません。
▼対応するスポーツモードは12種類。多くはないですが、一般的には十分。その他、一般的なスマートウォッチと同様に、「iPhoneを探す」「歩数計」「SNS通知」「心拍数計測」などを機能を備えています。
外観、スクリーン表示
40ドル台の価格からも、AMOLEDパネルではなく 通常のTFTであり、解像度も240 x 240と1万円台の上位機の半分ですが、明るさは十分で室内での視認性も良好です。反面、太陽光での視認性は、同価格帯の以下の「Kospet Rockに僅かに及びませんが、ステンレス製ベゼルの質感は十分です。
▼AmazfitやHuawei、Kospetのやや豪華な外箱と比較すると、価格なりの標準的な外箱。なお、付属品の説明書は英語表記のみの簡易的なものであり、写真の掲載は割愛します。
▼スクリーンには、デフォルトの文字盤を模した保護シールが貼られています。
▼サイドより。ステンレス製ですが、触ってみるとひんやりし、確かにステンレス製の質感であり、拡大しても粗さを感じません。
▼背面とマグネット式の充電コードを接続した様子。接続部分はコンパクトで確実に取り付けることができます。
以降の文字盤は、実機は写真よりも鮮明です。
▼デフォルトの文字盤とアプリにて変更した文字盤。デフォルトの文字盤では、バッテリー残量、消費カロリー、歩数、心拍数、天気予報の項目を網羅しています。
▼こちらは英語表記のメニュー画面。5月3日時点では日本語に未対応ですが、余程 英語アレルギーでない限りは問題ないかと思います。SNSの通知は日本語表記ですし。
▼こちらが日本語表記となる SNSの通知。
メイン利用のAmazfit GTRの場合、本体が日本語表記でも、SNS通知の一部が文字化けすることもありますが、本製品では文字化けなしに表示されています。
▼天気予報の表示。
天気予報はスマホのアプリでの位置登録により、正しく表示されています。
▼正面より撮影。
▼「Kospet Rock」と並べて撮影。
スクリーンの解像度は同水準ですが、実機では本製品がよりシャープに見えます。
▼解像度が倍でAMOLEDパネルのAmazfit GTRと並べて撮影。
屋外での視認性のよさやきめ細やかな表示では、Amazfit GTRが優位ですが、視野角や鮮やかさでは遜色ありません。
▼中央が本製品ですが、左のアルミ製のAmazfit GTRと概ね同水準の質感です。
▼バンドを外して、Amazfit GTR 47MM(左)との比較。Amazfit GTRはGTR 2が発売され旧モデルとなりましたが、ボタンの赤の色どりなど、デザイン的に近いものがあります。価格差は約100ドルありますが、質感としては本製品もよくできているのがわかります。
▼一週間ほど使用後であり、バンドは少し汚れていますが、一般的な水準のバンド部分。装着すると僅かに痛さも感じ、汎用的な22mmのベルトのため市販品との交換もありです。
▼こちらは引用した Amazfit GTR 47MMの実機レビュー記事
アプリ「Haylou Fun」の使用感
スマートウォッチの使い勝手に大きく影響するアプリですが、本製品は以下の「Haylou Fun」を使用します。
私が他のスマートウォッチで使用する「Amazfit」「Huawei」「Xiaomi」「Kospet」ほどに多機能ではありませんが、本製品のようにエントリークラスのスマートウォッチのアプリとしては、十分に実用的との判断です。ただし、文字盤の種類が少なく、今後の増加に期待します。
▼私は iPhone 12 Pro Maxで使用していますが、ホーム画面(左)と心拍数の管理画面。私個人の心拍数には詳しくないのですが、歩数計は他のスマートウォッチと同程度を示しており適切です。
▼左は文字盤やSNS通知などの設定画面。SNS通知はスマホへの通知と同タイミングで確実に受領できます。
▲デメリットは、変更できる文字盤が右の画面の12種類のみと少ないこと。また、先日レビューした「Kospet Rock」がスマホの選択から即変更となるのに対して、本製品は数十秒の待ち時間があります。
使用感のまとめ
上記で未掲載の事項も含めて、使用感のポイントを記載します。全般的には、40ドル台の製品としてはステンレス製の本体の質感も高く、解像度の割にはスクリーンも綺麗なため、入門用としてもおすすめできるスマートウォッチです。ただし、5月3日時点では、SNSなどの通知は日本語表記となるものの、本体のメニューは英語表記であることに留意ください。
- 太陽光のもとでは、やや見づらくなるものの、価格・解像度の割には綺麗な明るいスクリーン。
- ステンレス製の本体であり、この価格帯としては質感も上々。デザインもAmazfit GTR 47MMに近いものがあります。
- バンドは長時間使用していると、僅かな痛みを感じることもあります。汎用的な22mmのバンドのため、市販品への交換もありです。
- バッテリー消費は、時計・歩数計・24時間の心拍数計測の場合、1日あたり4〜5%。公表値どおりに約20日ほどのバッテリー持ちで十分。
- 製品情報にChipやRAMの記載はありませんが、このクラスとしては動作も機敏です。少なくとも、先日 レビューした「Kospet Rock」よりも、画面の切替などは速いです。
- 文字盤の種類は12種類と、私がレビューしたスマートウォッチとしては少ない部類。専用アプリの管理項目は多くないものの実用性は十分。
▼ 5月3日現在、AliExpressのXiaomi Youpin Direct Storeでは 送料無料の43.99ドルで販売中
Xiaomi Youpin Haylou LS05S, AliExpress
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